現代版を お届け致します

お楽しみいただけたら

うれしいです〜

 

 

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まずはトルベとトクマンに

お寄せいただいた

イムジャリクエストから


 

「トルベ」


季節は物悲しい秋
ジュヒは隣でくうくう寝るトルベを
見つめてため息をついた
出来ちゃったかも知れない・・・



からだの相性は

ものすごくいいみたいで

肌を合わせる女としての幸せを
トルベが教えてくれた
だけど・・・
気をつけて来たつもりだったのに・・・
お互い仕事も忙しいし 
トルベは結婚は考えていないはず
彼はいいところのお坊ちゃんで
そんな玉の輿を狙うような女だと
思われるのも癪にさわる



でも・・・やっぱり・・・
そうだと思う 
どうしよう・・・
考えがまとまらなかった



起きたのか?
昨日は疲れてるってさっさと
寝ちまうから 寂しかったぞ 



トルベはジュヒを抱き寄せると
首筋に熱い吐息をかける



まだ 時間はある
いいだろ?



性急な求めに戸惑って
ジュヒはトルベをはね除けた



いやよ
そんな気にならないの



なんで?なんでだよ?
もしかして具合悪いのか?



本気で心配する顔が愛しい
もしかしてホントのこと言ったら
困らせちゃうよね きっと



黙ったジュヒにトルベが言った



もしかして できたのか?



え?  なんで?



いや なんとなくそんな気がして



う・・・ん    もしもそうなら
困るよね



なんで?



だって 
迷惑でしょう?



馬鹿だな そんなことあるわけ
ないだろ
俺とジュヒの子が腹にいるんだぞ
よし!飯 食ったら病院へ行こう
トーストでいいか?やっぱりオレンジ
こういうときは?



トルベは   はにかんだ



出産とか育児とか
忙しくなるな〜

幸い俺の上司は子煩悩だし

きっと育児休暇とかも認めてくれるさ



え?それって?



俺はずっとジュヒと一緒にいたい
ジュヒはそうじゃないのか?



ううん 私もずっとそばにいたいよ



だったら迷うなよ〜



トルベの腕の中で気持ちが楽になった



で?やっぱり今やっちゃだめなの?



口づけしながら聞いて来るトルベ



もう!トルベったら!!馬鹿


ジュヒは笑ってトルベを

抱きしめた



 

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高校生カップル

サッカー部の恋のリクエスト

 

「サッカー小僧」


サッカーボールが
まっすぐゴールに吸い込まれて行く
高校生活最後の試合の逆転の大勝利


よっしゃー!!!


雄叫びが響き
仲間と肩を叩き合っていた彼が
駆け寄って来て満面の笑みで
ナナに言った


見たか?
つき合って100日目の
ナナへのプレゼントゴールだぞ
最後の試合で逆転なんて
オレ なんか持ってるよな〜


10番のゼッケンを付けた
トクマンの顔が弾けている


トクマン すごーーーい
やった〜〜〜やった〜〜


マネージャーのナナは
トクマンとつき合い始めて
まだ100日の恋人ほやほや

うれしくって うれしくって
飛び上がって
思わず 首に抱きついた

ヒューヒューと周りが囃し立て
トクマンは大照れ


こういうことは二人だけの
時にしろよ


耳元で そう言って でも
ぎゅっと抱きしめてくれる優しい人


ゴールのプレゼントありがと
ねぇ お返しは何がいい?
ふふふ
ご褒美のちゅーしてあげようか


耳元で囁くと びっくりして
真っ赤な顔したトクマンが
うれしそうに笑った

ぴったりくっついた胸板から
ドゥクンドゥクン

トクマンの振動が伝わる


トクマン
大好き〜!!


ナナの笑顔も弾けていた


 

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二人がもしも

ピアニストだったら

こんな恋?

 

「ラフマニノフ」



重厚で光沢があって力強い鐘の音の
ような ラフマニノフの旋律が
会場に鳴り響いた

ウンスはは新進気鋭の
売れっ子ピアニストでラフマニノフを
得意としている

割れんばかりの拍手の中   

何回もの
カーテンコール
その会場の隅っこにあいつがいた

ウンスは彼を目で追った
後輩で駆け出しのピアニスト
チェ・ヨン
柔らかで美しい指先から繰り出される
音の数々 そして愁いを帯びた横顔
一目でチェヨンに恋をした

だが売れっ子ピアニストと駆け出し
互いに距離があってなかなか食事すら
誘うことも出来ない

楽屋に尋ねて来てくれた彼は
何か言いかけて躊躇していた




美しくて心が痺れるような演奏でした
ウンスさんそのまま みたいな



やっと口を開いて言ってくれた言葉
うれしかった



チェヨン 
どんな評論家に褒められるより
あなたにそう言ってもらえるのが
一番うれしいわ ありがとう
今度一緒に連弾できたらいいわね



そんな夢みたいな話・・・
俺 もっと頑張りますから



夢じゃないわよ
あなたのピアノ とても好き
力強くて柔らかで愛しくなるの
それに・・・あなたのことも


じっと彼を見つめた



・・・俺も
ずっと ずっとウンスさんに

憧れていて
でもいつのまにか その
女の人として ・・・好き・・・に



不器用な彼の精一杯の告白に
胸が高鳴り 頷いた



私もよ チェヨン
自分の気持ちはごまかせない



二人の旋律が

新しい愛を奏で始める

 

 

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オフィスの二人の

リクエスト

どんな話になるかしら?

 

「ヨンソンベ(先輩)」


どれ
かしてみろ
そんな顔するなよ


出来上がったレジメを見て愕然とした
大切なデーターが飛んでいた
会議の直前
間違いに気がついて
泣き顔を我慢しているウンスに
チェヨンが優しく笑って
書類を手にした


俺のチェックが甘かったんだ
お前のせいじゃない


でも この仕事は私が任されていて
ヨンソンベの責任じゃないです


今にも涙が出てきそうだ
こんな初歩的なミス
新人だってやらないと思うと
自分が嫌になる

チェヨンはウンスの頬をぐいっと
指でつまむと


大丈夫だ 
失敗をどう取り戻すかが大事なんだ
ウンスはいつも
仕事にまっすぐに取り組んでるだろ?
このくらいのこと ケンチャナ


そう言うとあっという間に
新しいデーターの書類を作成した


次からは気をつけような お互い


責めるのではなく 
お互いと言う辺りに
チェヨンの優しさがにじみ出る


はい ヨンソンベ


よし じゃあ
飯 おごれよ
俺とデートしろ


で デート?


悪いか?デートだ


いたずらっ子みたいに
笑った顔が愛しくて
先輩後輩の枠から
はみ出てしまいそうだ
ヨンソンベが恋しいウンスだった



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「年下のあいつ」


広告代理店に勤める元彼と
化粧品メーカーの企画担当の私
どうしても
打ち合わせで顔を合わせてしまう

浮気ぐせが治らなくて
見切りをつけて別れたのに
別れた途端逃がした魚が大きいのか
元彼は 猛烈なアプローチ
迷惑な話だ


イムジャ
あいつと別れたんじゃないの?


最近こっそり付き合い始めた
同じ部署の後輩社員チェヨンが
コーヒーショップのソファーで
私の髪の先をいじりながら
不服そうに私に尋ねた


別れたわよ
でもしつこいの 
ほんと困ってるのよ
好きでもなんでもないわ


なら どうして社内で内緒なんだ
だからあいつが付け入るんだろ
俺が彼氏だって言ってやる


だって女性が多い職場で
おまけにヨンアはモテるもの
年下男をたぶらかしたと
みんなとやりにくくなるのが
いやなのよ


周りなんて関係ない
俺はイムジャ一筋だ
そんなに俺 頼りないか?


そんなやりとりをしていたら
偶然元彼が隣の席に


ウンスや
まさかこいつが新しい男?
ずいぶん若造だな
そんな奴にお前を任せていられない


チェヨンよりも六つも年上の
元彼が見下したように
チェヨンに言った


ご心配には及びません
俺 彼女を愛してますから
手放すつもりなんてありません
あんたと違って
浮気なんて絶対しないし
こいつ 一筋なんで
ユ・ウンスの人生俺が守ります


ガンと言い放つチェヨンが
やけに頼もしく思え
顔がにやけた


三歩離れていられないくらい
この人が好きなの
だからもう
私のことは構わないで
これからは堂々と付き合うし


言いたいことを言ったらすっきりした
もう遠慮はしない
やっぱりチェヨンが好き
キャラメルマキアートより
甘い恋がこれから始まる予感がした

 


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「友達以上恋人未満」



会社の同期
チェヨンは仕事に対して
厳しくて
私にいつもダメだしをする



そんなプレゼンじゃ
通らないぞ



書類の書き方だって
細かいところまで
チェックして
まったく腹が立つくらい
でも彼の言ってることは
いつも正しくて
いつも私を導いてくれた

会社帰りの仲間との飲み会も
彼がいるだけで
テンションが上がった




お前子供か?
マヨネーズとか
ケチャップとか
そんな味ばっかり好きだよな



そう言ってからかうくせに
苦手な唐辛子味を
さりげなく食べてくれて
ふふっと笑う
口は悪いけど本当は優しい人



うるさい!
わさびは食べれるもん
チェヨンは苦手じゃん



思いっきりわさび入りの
お寿司を目の前に置くと



お前なぁ   さっきの恩を
仇で返したな


ぶうとふくれた顔が
可愛かった
毎日そんなやりとりで
毎日が楽しくて
そんな毎日が永遠に続くと
思っていたのに

友達以上恋人未満の私
もう一歩踏み出せたら
違う未来になっていたの?
ううん   たぶん
チェヨンとの未来は変わらない

四年離れ離れだった
大切な彼女が帰って来た
これからは彼女と新しい場所で
生きると幸せそうに話してくれた

私も大好きだったよ
いっぱい大好きだったよ
でも言えなかった
幸せそうなチェヨンの顔が
好きだから




たとえ離れても
お前は俺の大事な同期
仕事も恋も頑張れよ



あんたに言われなくても
チェヨン以上にいい男と
幸せになるしバリバリ働いてやる



おう!



微笑んだ顔が
憎らしいほど愛しい人
あなたのことずっと忘れない
あなたも私を忘れないで



 



また

おつきあいくださいませ


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