イムジャ企画

高麗篇もこれが最後

皆様おつきあいいただき

ありがとうございます



 


まずは「秘密の恋人」にお寄せ

いただいたリクを二話お届けします


ひみ恋も描きたーいと

思いながらゆるゆる放置 (^▽^;)

続きをお待ちくださってる皆様

ミアネヨ〜〜




☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*

 

 

「ひみ恋に恋して」


イムジャ
戻ったぞ


都に悪を退治に行って
帰ってきた
チェヨンの声が晴れやかに
響き渡る
ボルムタル村は今日も
いい天気だ
海が穏やかに波打つ



おかえり   ヨンア
会いたかったわ



ウンスがそう言うと
チェヨンはうれしそうに
笑った




では
参るとするか



え?は?
まさか?参る?って?
ねえ   まさか?
まだ日が高いし
みんなもいるわ   駄目だったら



構うか
知るか
これは正当な戦利品
俺の褒美だ   早く寝所へ


チェヨンはひょいと
ウンスを担いだ



だから
私は荷物じゃないって
肩に担ぐの反対!降ろしてよ!



なれどイムジャは

すぐ逃げる

だからこれくらいが
ちょうどよいのだ
俺がいなくて寂しかったろう?



さあ?知らない



さ   さあ?
さあああ〜〜だと?
本当の気持ちは寝所で
これから聞くとするか
ジタバタせずに
観念しろよ
何日離れていたと思っておるのだ



ちょ   下ろしてよ〜〜
もうそんなに慌てなくても
逃げないわ
私もほんとは待ってたんだから


あん?



担いだウンスの顔を見た
チェヨンはくくっと笑った



そうか  やっと素直になった
待っておったか
ならば尚更期待に応えねば



チェヨンにぎゅっと担がれて
あっという間に
からくり部屋に二人は消えた


出てくるのはいつになるやら

村人たちの恒例の賭けが

始まったのは

言うまでもない

 

 

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

 

 

「ひみ恋ヨンの悋気」


お前ら いつの間に!
俺が留守の時には屋敷に来るな


隊長 早いお戻りですね


残念そうに 
火功使いのチソンが
呟いた


ああ 海がしけて来たから
戻ってみれば なんだ
揃いも揃って5人とも
鼻の下 伸ばしやがって
ウンスは俺の女房だ
お前ら 寄るな 見るな
もちろん話すな!!!


もう ヨンたら
あなたが戦の話を何にもして
くれないからじゃない
だから 都の様子を聞きたくて
みんなに来てもらったのよ


なにゆえ 俺が漁に出ていない時に?


知らないわよ たまたまよ
使いを出したのは昨日だもの


お前ら やっぱり狙って来たな
インテ ウィソン
イェジュン チソン シンス
お前らまとめて相手してやる
俺の女房に懸想したらどうなるか?


隊長 もう十分わかりました
そんなに怖い顔しないでください


年長のインテがなだめるように
チェヨンに言った


みんな奥方様が心配なだけです
ずっとお屋敷にこもっているから


余計なお世話だ 
お前らもう帰れ
参るぞ   イムジャ


え?えええええ?どこに?今から?


捕獲されたウンスは悋気の炎が
めらめら燃えているチェヨンに

幸せな罰を
たっぷり受ける羽目となった
 

 




*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

 

 

チュソクと

武閣氏雪組コナの恋物語

 

「月夜」


コナは非番で市を訪れていた
折から早馬が通りを横切り
小さな子供めがけて突進する



コナは俊敏に子供に駆け寄ると
抱きかかえて反対側に転がった
間一髪で助かる子供
見守る民たちから拍手が起きたが
コナは何事も無かったように
たち上がって泣いてる子供を
優しい笑顔であやした



それをじっと見ていた一人の
若いウダルチは
凛々しいコナの姿と
優しく女らしい姿を見て
すっかり懸想してしまい
あの手この手で
猛アプローチを始めた
そんな噂がチュソクの耳に届いたのは
すぐのこと



コナがそんな若造になびくなど
思いもせずにいたが
噂が噂を呼び恋仲らしいと聞き
いてもたってもいられなくなり
日が暮れ辺りが暗くなるのを
待ってお粉の宿舎に忍び込む



チュソク様



びっくりした顔のコナに
チュソクは尋ねた



コナ殿   噂はまことか?
その  彼奴と恋仲と言うのは?



え?まあ!もしかして
もしかして悋気?
してくださったの?



コナは嬉しそうだった




最近ちっとも会えないし
チュソクさんの気持ちが
わからなくて不安でした



しんみり言うコナを引き寄せ
腕の中に収めると
チュソクは言った



俺はずっとそなた一筋
コナに懸想している
誰にも渡すものか



はい コナもチュソク様

一筋です




宿舎から見上げた夜空に
綺麗な半月が浮かんで
月のように白いコナの肌を
照らしていた


 

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

 


 チェヨンの初恋の相手の

リクにお応えして

 

 

「初恋」



ウンスではないか?
久しぶりだな



懐かしいあの人の声がする
高麗の市が立ち並ぶ人混みの中
大好きだったチェヨンが
笑っている



チェヨン



互いに惹かれあっていたあの頃
両思いだったのに
あと一歩が踏み出せなくて
そのうちチェヨンは家を出た
もう会うこともないと
思っていたのに
胸の奥がわずかに痛む



元気だったか?



あの頃以上に優しい瞳の
チェヨンがウンスに微笑んだ



ええ  
チェヨンも元気だった?


ああ   俺はかわらぬ
あの頃のままだ



じっと見つめる瞳から
あの頃のままの
チェヨンの想いが
伝わって来る



今度一緒に
飯でも食いに行くか?



チェヨンの言葉に
二人の時が動きはじめた
黄色の小菊が揺れている

 

 

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

 

 

「プロポーズ」

ムスッとしたまま
前を向いているウンスの父を
チェヨンはじっと見た


二人の気持ちが固まって
今日はチェヨンがウンスの屋敷に
挨拶に来たのだ
先ほどからの静かな空間に
ウンスはいたたまれない気がした

チェヨンは息を吸い込み
しっかりと話しを始めた


ウンス殿との婚儀を
お許しいただきたい
某がこの命にかえても
一生お守りいたします


そなたが死んだらウンスは
いかがするのだ
寂しい想いをさせるのは
許さぬぞ


お父様


思わぬ父の言葉にウンスは涙ぐんだ


高麗武士の名にかけて
ウンス殿に寂しい想いは
決してさせませぬ
一生そばにおりまする
ですからこのチェヨンに
ウンス殿を委ねていただきたい


そうか   わかった
末長くよろしく頼む


はっ


凛々しいチェヨンが
振り返り優しく
ウンスに微笑んだ

 

 

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

 

ちょっぴり童話風に

タンと柴犬の物語

 

「冒険」



ボクは黒柴のもうすぐ1才
オンマとお散歩していたら
なんだかいい匂いがして
ふらふら此処に迷い込んじゃった



綺麗なお花が咲いてる広いお庭で
オンマとお散歩している小さな君に
見つかった



あうあう〜〜



お花の中に隠れんぼしたけど
とことこボクについて来た
ボクのしっぽが気になるの?



たたたたた逃げるボク
ととととと追いかけるきみ
お花の中で鬼ごっこ


くりくりした黒い瞳に
ボクが映ってる
小さな鼻  かわいい口



たたたたた   ててててて
いっぱい歩いたら疲れちゃった
ちょっとごろん
きみもころん



タン〜〜タン〜〜

うとうとしてたら君を呼ぶ

優しい声が聞こえてきた



イムジャ   此処におったぞ


優しく微笑む君のアッパー



まあ!うふふ


泣きそうな顔が笑顔に

変わった  君のオンマ



ボクときみ
頭をくっつけお花畑で
眠ったみたい
お日様がぽかぽか気持ちいい



あうあう
よん   ままま〜〜



勝手にいなくなっては
だめではないか
母上が心配しているぞ



きみのアッパーはきみを抱き上げ
ぷっくりほっぺにポッポした



よかった  無事で
本当に目が離せないわ



オンマもきみにポッポした
うれしそうなきみの笑顔
ボクもオンマに会いたいよぉ
くぃ〜〜んと鳴いたら
オンマがわんわんと呼ぶ声が聞こえた



オンマ待ってて  今いくよ
バイバイ  タン君
また遊んでね〜


 

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆


 

ウンスによく似た赤毛の猫と

チェヨンが再会の木の下で

出会った話

それはウンスとの再会のはじまり

 

「赤毛のイムジャ」


いつの頃からだろうか?
四年待っている大木の下に
イムジャと名付けた猫が
やって来るようになったのは?


赤い毛色の動きがしなやかな猫は
俺の足元でうずくまり
ゴロゴロ喉をならしている
イムジャをなでていると
戦を忘れる   
此処が国境だということすら
忘れてしまう


イムジャ
イムジャは元気であろうか?


にゃあ〜〜


腹を空かせておらぬだろうか


にゃあ〜〜


ちゃんと寝て食べて
いるだろうか?


にゃあ〜〜


消えてしまったイムジャを思い
イムジャによく似た猫に
話しかけた


ある日一人の少年が猫に言った


ウンス    ウンス
やっと見つけた   
ずいぶん探したんだぞ


赤毛のイムジャは
少年に擦りよった


ずっと帰って来なくて
心配してたんです
可愛がってくれてありがとう


お前   名はウンスというのか?
もう消えたりしてはならぬぞ


にゃあ〜〜


少年がウンスを連れて帰る時
辺りに柔らかな風が吹いた
花の香りが辺りに広がる


にゃあ〜


何かいいたげに赤毛のイムジャは
チェヨンに鳴いた



それから間もなく
チェヨンのもとに赤毛の天女が
舞い降りた





 

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

 

 

高麗篇終了・・・

順不同でお届けしました

もしも もしも

アップし忘れているお話に

気がつかれた方が

いらっしゃいましたらびっくり

こそっとお知らせ下さいませ

 


 

また おつき合いくださいネ(*^.^*)


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