御礼リクエストに頂きました
お話をお届けします

閨話がなかなか書けずσ(^_^;)
懐妊の
エピソードになっちゃいました
お楽しみいただけるとうれしいです

アメ限が誤配信されました
ごめんなさい


*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆



ウンスの回診を受け
お腹の子どもが順調だと聞いて
王妃様はほっとしたように
頷かれた

お腹に手を当ててみる
まだ悪阻もそんなにひどくなくて
この中に 我が子がいると
言うことが信じられない

王様は忙しくてなかなか
ゆるりと過ごす時間が
持てずにいたから
懐妊の知らせはまさに
青天の霹靂
にわかには信じられなかった


王妃様の頭の中で
授かった日のことが
ぐるぐると思い出された


━─━─━─━─━─


ウンスから
王様と夜を
お過ごしになるようにと
勧められた日は
まだ初秋で
少しばかり暑いばかりの日で
あった

政務に忙しい王様無理を言っては
と遠慮がちな王妃様に


この日ばかりは是非お越しに
なって頂かなくては
お世継ぎをもうけることも
王様の大切なお役目です


チェ尚宮が言い含め
なんとか
ドチ内官から王様へと
ご伝言が伝わった頃には
もう日も沈み
夜も更けた頃であった


今宵も来られぬかも知れぬのぅ


諦めたように王妃様は
チェ尚宮に言った
尚宮はじれじれと


逃すと またひと月先だと
医仙がもうしておりました
王様がいらっしゃらぬことには
出来るものも出来ませんのに


そう言ってから慌てて


口が過ぎました


と 頭を垂れた


よいのじゃ
その通りである
本当は毎夜そばに置いて頂きたい
だが 北方では戦も始まった
王様も頭が痛いことであろう


王妃様がため息をつかれた時
坤成殿の扉がすーっと開き 
にこやかな顔つきの
王様が密やかに
王妃様の元をお訪ねになられた


王妃がうまい酒を用意したと
ドチが言うものでな


王様 
今宵はもういらっしゃらぬかと
思うておりました


少しはにかんだ顔で
頬を薔薇色に染めて王妃様が
言った


ちょうど政務も一段落
したのでな


王様は今宵こちらへ
いらっしゃるために
それはそれは目覚ましい
お働きで


ドチがくくっと
下を向いて笑ってから
王妃様にそう告げた


ドチ!余計なことを


なんにしても
其方と私はもう退出せねば
ドチ殿参りましょうぞ
今宵はごゆるりとお二人で


チェ尚宮がにやりと
笑ったように頭を下げてから
右斜め45度を見上げるように
王妃様に伝えた
王妃様が頷く

卓の上には酒と数種類の
酒の肴
酒の中には典医寺特製の
秘薬が仕込まれていた
王妃様が王様にお酒をつぐ
王様がそれをゆっくりと
口に含む


なんとも美味な酒じゃ
いつもと少し味が違うような


とっ 特製品に
ございます


そうか


王様は満足げに
王妃様のお酌で
何度も盃を空けた


王妃もいかがだ?


王様に言われ王妃様は
ウンスが言っていた言葉を
思い出した


ウンスは回診のおり
人払いをして
王妃様と二人きりになると
ひそひそと言い出した


今夜は王妃様のお体は
お子が出来易い日なんです
だから
これをお酒に潜ませてください
典医寺特製の媚薬なんです


ウンスは薬包を卓の上に置いた


び?媚薬とな?


驚いたような顔をした


ええ これを王様に飲ませて
ください
きっと王様は朝まで王妃様を
お離しにはならないでしょう


妾も飲むのか?


そうですね
お飲みになっても構わないけど
覚悟してくださいね
だって
王妃様のお体もたいそう 
そのぅ 体が熱くなって
敏感になるし
きっと何度も
欲しくて仕方なくなるわ
なのでいつもよりもずっと
盛りあがる?いえ
お子が出来易くなるに
違いありません


姉様はこのお薬を
お使いなのですか?


王妃様が真っ赤になりながら
ウンスに尋ねると


うちはこれ以上は無理!
お腹に子もおりますし
あまり求められても
困っちゃうわ


ウンスは笑った


そ そうですか
そのように大護軍はその
毎夜
す す すご


純真な王妃様が
口ごもっていると


そうなんです
妊婦なのに手加減ないの
そりゃ 多少は加減している
らしいけど
一晩に何度もなんて
当たり前なんだもの
でもお疲れの王様には
こういう生薬も必要だと
思うのです


だまし討ちのようじゃが


あら それは仕方ないわ
だってお子を授かるため
ですもの


そうよのぅ
王妃様は覚悟を決めたように
ウンスに頷いた

ぼんやりしている王妃様に
王様が尋ねた


王妃
どうかしたのか?
さあ 飲まぬか?


王様は王妃様に盃を渡すと
微笑まれた


はい 王様


自分がどうなってしまうのか
少し恐ろしい想いで
王妃様は一気に盃を空けた
すぐに頬が熱くなった
王様もなんだか目つきが
とろんとして来た


王妃 なんだか
ちと 体が・・・


お具合がお悪いのですか?


薬が体に
合わなかったのだろうかと
王妃様が慌てたように
尋ねた


いや その
まあなんだか
その 熱くてな


落ち着かぬ様子の王様
そのうちに王妃様も
なにやらもそわそわと
し始めた


妾も熱うございます


じっと座っていられないくらい
二人ともなんだか
おかしなことになって来た


もう 寝ぬか?


はい


今宵は王妃を
ひどく所望しておる


はい 妾も


王様は逸る気持ちを
抑え切れぬように
王妃様の手を引くと
天蓋のベールをめくると
少し乱暴に王妃様を
寝台に押し倒した


王様?
いけませぬ
そのように性急に


今宵は待てぬのだ


王妃様のなまめかしい吐息が
寝所に漏れ聞こえ
王様を煽るように
夜が更けて行くのであった


━─━─━─━─━─


あの日
授かったのであろうな


王妃様がウンスに静かに
尋ねられた


うふふ
きっとそうですね
お薬の効きがよかったのは
間違いないわ
でも お子を授かることは
天が定めたこと
大切に育んでしきましょうね


ウンスは優しい目をして
王妃様を見つめた
王妃が
これ以上ないくらいの
幸せそうな顔をして
ウンスを見つめ返した

その微笑みはきらきらと
美しく輝いていた


*******


『今日よりも明日もっと』
幸せは微笑みとともに





★hena-1960様

王様と王妃様の閨話のリク
ありがとうございました
濃いめ?にはなかなかならず
ごめんなさい
お楽しみいただけるとうれしいです



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