まだ薄暗い明け方に
ポムは目を覚ました
そして
昨日の兵舎でのことを思い出す


ふふっ
自慢の妻だって


チュンソクの腕の中で
また 頬を緩めた

からだはまだ 
軽くしびれていた
昨夜は うんと
激しかったから

とろんとした顔のポムを
見つめて


朝から機嫌が良いな


チュンソクが言う


ふふっ
だってぇ


チュンソクの肌に
頬をすり寄せながら
ポムが言った


うれしかったもの
チュンソク様の
自慢の妻になるよう
これからも
ポムはがんばりまする


チュンソクは腕の中の
可愛い妻を抱き寄せた


十分 自慢の妻さ


ふふっ
ほんとに?


チュンソクは
念を押すポムのおでこに
ちゅっと口づけた
ポムは思い出したように
チュンソクに言った


綺麗な方でしたね
あの奥様


そうだな


ああ言う大人の女性が
チュンソク様は好きなの?


ポムが 答えが
分かり切っていることを
甘えるように聞いた

チュンソクは
ポムの頭を軽くこつんと
叩いてから
その唇に唇を優しく重ねた

目を閉じて
チュンソクの背中を
ぎゅっと抱きしめている
ポムがかわいらしかった

それからチュンソクは
ポムに尋ねた


そう言えば 昨日の昼は
どうしたのだ?
大護軍と入れ替わりに
てっきり兵舎に
来ると思ったのに


あ~~~
あれは 
チュンソク様のせいよ


俺の?


そうよ
だって チュンソク様ったら
朝方まで離さないから
眠くて眠くて
お昼寝してたら
寝過ごしちゃったの
でね そのあと
出るに出られなくなっちゃった


何かあったのか?


心配そうなチュンソクに
にっこり笑って


おふたりが
口づけを始めちゃったの
それも たくさん
そして 長いの


と ポムが言った
チュンソクは
柔らかなポムのからだを
下敷きにすると


こんなふうに?


なんども ポムに
口づけた


チュンソク様~
もうだめよ
ふふふ
お髭が
くすぐったいってばぁ


ポムの幸せそうな声が
閨に響いている


すっかり夜が明けて
部屋に朝陽が差し込んで
きた頃


ポムは恍惚とした表情で
チュンソクに尋ねた


そういえば
トルベさんて
チュンソク様の
部下だった方よね
確か 大護軍様を庇って
キ・チョルに殺されたって
聞いたけど


そうだが 
トルベが
どうかしたか?


うん 昨日ね
医仙様が 
選抜試験の頃になると
二人のこと思い出すわね
って 言ってたの
誰のことかと思ってぇ


二人のこと?


チュンソクには
思い当たることがあった
チェヨンとウンスと
チュンソクしか知らない
トルベの秘密


それはな
トルベが選抜試験になると
張り切って頑張っていたから
それを
思い出したんじゃないか?


じゃあ 二人って?


さあ トクマンかテマンの
ことかな?
あいつらも今では偉そうな
試験監督だが
あの頃はまだ下っ端で
走り回っていたからな


そうなんだ


ポムは納得したような
しないような 相槌をした

チュンソクは急に
ポムを
固く抱きしめて


俺から離れるなよ


と 言った


やだ~ チュンソク様
当たり前じゃないですかぁ
ポムはどこまでも 
ついていきまするぅ~


明るく ポムが答えた


さて 一日が始まるな
ポム 今日もよろしく頼む


はい! チュンソク様



庭の銀杏の葉っぱが
黄金色に美しく染まり
はらりはらりと落ちていた


*******


『今日よりも明日もっと』
想い出の中だけで
生きて行くことは
出来ないけれど
昔を思う日があってもいい





☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*


御礼リク企画にいただいた
リクエストをharu色に
色付けしてお届けしています

次の話は何かな?
お楽しみいただけると
うれしいです



11月になりましたね~
ハロウィンから
街の飾りがクリスマス!です
時の経つのがあまりに早くて
びっくり Σ(・ω・ノ)ノ!

今年もあと2ヶ月ですね~


☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*


業務連絡です~

御礼グルにご参加いただいた
皆様へ


イムジャ企画で
リクエストいただいたお話は
グルっぽの
イムジャ企画の部屋に
アップを完了しております

お楽しみいただけると幸いです


☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*


週はじめの月曜日

皆様
安寧にお過ごし下さいませ





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