朝起きて
チェヨンの腕の中にいることで
安心する
それはいつもの朝と変わりない

違うのは
今まではお腹の中にいた
みぃがタンとして
隣の寝台で眠っていること

時折 ぐずって乳を飲み
おしめをかえてもらうと
また寝る

夜中だろうが
明け方だろうが
本能の赴くまま

チェヨンの寝顔を見つめ
それからタンを見た


似てるな


なんだかそれだけで
くすっと笑えた


朝から何を笑っておる?


目覚めたチェヨンは
ぎゅっと引き寄せると
ウンスに聞いた


ん?
二人の寝顔
似てるな~と思ってね


ウンスが言った


そうか?


うん
凛々しい顔つきも
面倒くさそうな顔つきも


面倒くさそう?


うふふ
だってそんな気がするもの


心外だな
イムジャのことで
面倒なことなど
一つもないのに


そう言うと頬に口づけた


うふふ
だってそういう寝顔に
見えたんだもの


ウンスが笑うと
チェヨンはウンスの
胸元を広げ肩を食む


チェヨンの唇が 
ウンスの肩から
首筋を伝って
頬を通り
口元にたどり着くと
食むように
上唇下唇と口づける

激しさが増して
ウンスが耐えられなくなって
唇の合間から 声を漏らした
それに合わせるように
タンがうんぎゃ~と泣いた

ふっと笑って チェヨンが
ウンスを離す


泣く赤子には勝てぬな


その言い方が幸せそうで
ウンスは胸がきゅんとした


━─━─━─━─━─


良い天気の朝だった
りんと冷えた空気が
秋を思わせる

空は澄みあがり
羊雲が群れをなしていた


ウンスは産後初めて
楽な衣に着替えて
奥の間でチェヨンと並んで
朝餉を食べた
タンは王妃様に頂いた
豪華な寝台にちんまり収まり
眠っている
時折ぐずるとヘジャが上手に
あやしている


ヘジャはなんでも出来るのね


ウンスが感心したように言うと


ヘジャにお任せを
と 胸を張って言った


卓の上には煮付けたあわびが
黄金色に輝いている
結局 大量のあわびは
煮付けられて
ウダルチの食卓にも上り
有り余る分は
ヘジャが干しあわびにした


いつものくせで
出産後も チェヨンは
うっかりウンスの口に
おかずを運ぶ

ふふふっと笑って
それをウンスが食べた


ご両親様は
なんとも微笑ましいことで


ヘジャがこっそり
タンに告げた
タンは目を開けてヘジャを
ちろっと見ると また寝た


朝餉が終わる頃に
ウネがやって来た


お祝いをね
やっぱり手渡ししたくてね
それに跡取息子にも
お会いしたかったしさ


ウネがへへへっと笑った


そして
まだ出仕前のチェヨンを
見かけると


あんた いっそう
人間らしくなったわね
でれでれしてるわよ
顔が!


歯に衣着せぬいいようで
言った


そのようなでれでれなど


チェヨンの反駁を
無視するように
ウネはウンスに向かって


無事のご出産おめでとう
よかったね
本当に よくやったわ


ウネがうるうるとした瞳で
ウンスの手を取り
優しく言った


穏やかな朝だった


*******


『今日よりも明日もっと』
いつもと変わらぬ風景に
一色 色が加わると
まったく違う景色が広がる





☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*


ウネ登場 ≧(´▽`)≦
44話で「誕生」を
終わる予定だったのに
あ~~しまった σ(^_^;)
ゆるゆる書いていたら
誕生 まだ続きそうです

先週末
アメンバー様を中心に
「ブログ立ち上げ
1周年御礼グル」を
開催いたしました

そのとき頂いた
たくさんのリクエストを
「誕生」終了後から
書きはじめようかな~と
思っております

グルには参加しなかったけど
リクエストあるよ~と
言う方が
もしいらっしゃいましたら
メッセにてお寄せいただけると
うれしいです


☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*


グルにご参加いただいた皆様へ

チェヨンのイムジャ企画のお話
開催期間中に
書き終わりませんでした(。-人-。)
徐々にグルのお話部屋に
アップしてまいりますので
皆様
またふらっと グルっぽに
お立寄くださいませ

お待ちしております m(_ _ )m


☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*


週なかばです
寒くなりました
お風邪などひきませぬように

皆様
安寧にお過ごし下さいませ



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