唇に触れる
チェヨンの唇

朝の陽射しが差し込む中
うっすらとウンスは
目を開けチェヨンを見た
変わらず優しい瞳


みぃは変わりないか?


そう言ってウンスの
お腹を愛しそうになでた


そう・・・ね
このところ毎晩おつきあい
してくれてるから
そろそろ出てきたく
なってるんじゃない?


ウンスが半分寝ぼけたように
チェヨンに言った


そうか?
早く顔を拝みたいものだ


頬を緩ませて頷いてから
チェヨンはウンスに尋ねた


昨日は イ・ソンゲから
手習いを受けただけか?
奴は何か言っていたか?


は?と言う風に
目をしっかり開けて
ウンスは不思議そうに
チェヨンを見た


他に何があるのよ
おかしな ヨン
人妻を口説くほど
大人じゃないわよ 
あの子は・・・
そうそう
医学書を持って来てくれたの
なんでも元から運ばれて
来たとかなんとか
宝の持ち腐れになるから
使って欲しいとか
漢字は私も苦手だから
読むのは
チェ先生にお願いしようかな


そうか


あら?
いつもなら ならぬって
言うのに 
今朝は言わないのね


医学書であれば
侍医の方が適任であろうし
そこは致し方ない


ふ~ん ヨンも
たまには大人なのね


お 俺をなんだと


おこちゃま
餓鬼んちょ


おいおい
そんなに心が狭いわけでは
ないぞ


どうかしら?
でも 妬かれないのも
寂しいものね


うふふと笑ってウンスは
チェヨンの頬に口づけた
チェヨンはお返しとばかりに
ウンスの頬を両手で
挟み込むと唇に口づけをした
上唇に吸い付いて食み
下唇を食む
舌と舌がからまると
甘い感触がウンスの
からだに広がった

お腹がきゅっと
張ってしまうほど
しびれるような口づけに
身を任せていると
チェヨンがぼそっと言った


イムジャの乳の出が悪ければ
乳母を雇うことにした
だかイムジャが嫌がる
若い女人ではなく 
少し年の行った夫婦者にしたぞ
たくさん
子宝に恵まれた夫婦を
スリバンに探してもらったゆえ


そうなの?


ああ 四十近いアジュンマで
自分の赤子は二つになるそうだ
そろそろ乳も離れるし
上の娘たちが大きくて
その子らに赤子の面倒を
任せられるそうだから
しばらく夫婦で 
邸に住み込んでもらっても
心配ないと聞いたぞ
マンボのお墨付きだから
人柄も問題なかろう


そうなんだ


ああ ゆえにイムジャには
乳母のことには
憂いなく出産に望んで欲しい


うん ありがとう
叔母様も納得した?


ああ 
何よりイムジャのことを
思っての叔母上の気持ち
それを
無下にする訳ではないしな


そうね 
乳母を勧めたのは
私を心配してのことだもの
有り難いと思っているわ


ああ
だがこの乳の弾力だと
乳母が必要かどうか?
きっとみぃも飯には
困らないと俺は思うがな


チェヨンは
ウンスの衣の袷から 
胸元に手を入れ
その胸の重量を確かめると
くくっと笑った


もう
どこ触ってるのよ


みぃの食料だ


ちょっと
揉まないでよ


仕方ない
手に馴染むのだ


チェヨンは衣をぐっと
はだけさせると
みぃの食料を
愛おしく見つめた
ふるんと白い柔肌が
目の前に広がる


うまそうだ


ばか やっぱり
餓鬼んちょ


チェヨンの首に
手を回して
ぎゅっとしがみつくと
チェヨンの耳元で
囁いた


閨の扉の外では
ヘジャが人知れず
ため息をつく


はぁ この分だと
朝餉を
また温め直さなくては


瓦屋根の間から
羊雲が浮かんだ青空が覗く
邸の庭の木々も
気持ち良さそうに
風に揺られていた


*******


『今日よりも明日もっと』
明日へと繋がる
新しい命を心待つ




☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*


お話では ウンスの出産も
近づいてきましたので
パソコン表示の画面を 
「桜」に変更してみました
(*^▽^*)

スマホの画面は
数日前から以前パソコンで
使用していた画面を見つけ
使用しています
どうかな? ≧(´▽`)≦

余談でした・・・



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