夜更けに武閣氏の部屋に
戻って来たヨンファは
すっきりとした顔をしていた


キム様の屋敷に行って来るから
心配しないで先に寝ていてね


ヨンファはポムに
そう言い残した
どうするつもり?と聞いたら
お断りするってそう言った


ポム起きてる?


ヨンファが部屋で横になっている
ポムに声をかけた


うん ヨンファさんお帰り
キム様なんだって?


うん
側室になることに決めたわ


え~~~~~~~


ポムの声が部屋中に響く


どして?なんで??
好きでもない人のとこに
しかも 側室だなんて
ヨンファさんなら
武閣氏としてチェ尚宮様の
跡だって継げる
医仙様だってきっとそう言う


昼間 医仙様と話をしたのよ
そしたらね
自分の思い通りに生きみたら
って
なんとかなるわよって
そう言ってくれたの


ほら 断ってもいいってことよ


ううん そうじゃないの
自分の人生を
自分で掴みなさいって
そう言うことよ
あのね 侍医様にも言われたの


そうかしら?


ドクチェ様と一緒に月を見たの
横が欠けてる月
立ち待ち月って言うんですって
綺麗だったわ
私の気持ちが足りない分は
自分が好きだからいいって
そう言ってくれたのよ
握られた手が温かだった


え~~~~~~
もう もう もう???
てぇ 握ったの?
ポムなんて ポムなんて
手をつなぐのも一苦労で
ヨンファさん
まさか まさか まさか


ポムが興奮して聞いた


子作りして来たんじゃ
ないでしょうね


その覚悟はあったのよ
側室になるって
決めた瞬間に


ポムは口をわなわなと
ふるわせている


でもね ドクチェ様
笑って言ったわ
帰さぬと言ったのは
覚悟を決めて
欲しかっただけだって
だから 今宵は
お帰りなさいって


覚悟?


そう 一緒に生きる覚悟


出来たんだ 誰かと
一緒に生きる覚悟
一生 結婚しないって
言ってたのに


うん そしたらなんだか
すっきりしたわ
もう迷わない
ポムや医仙様に
負けないくらい
幸せになるんだから


でも 側室って


いいのよ 側室で
医仙様もね
ほんとは ただそばに
いられるだけでよかったって
そう言ってたわ
それにね 側室だと
都にいられるのよ


そうなの?


ええ 正妻は国もとにいて
側室は都でっていう郡主が
多いっていってたわ
暫くはそうしましょうって
私が寂しくないように
考えてくれたみたい


そう
キム様は本当にヨンファさんが
好きなのね


そうみたいね


ヨンファはくすくすっと笑った
驚くほど 綺麗な顔だった



朝になり ヨンファは
ウンスのお迎えの前に
典医寺に向かった

チェ侍医がすでに診療室にいて
診察の準備をしていた

ヨンファが顔を出すと
穏やかな笑顔を見せた


腹が決まったか?


はい 侍医様


よかった
ヨンファ おめでとう


侍医様
侍医様に会えてよかった
侍医様を好きになって
よかった
ありがとうございました
それを伝えたくて


いい顔だ
キム様と仲睦まじくな


はい
侍医様が残念がるくらい
幸せになります


ヨンファが笑った


*******


『今日よりも明日もっと』
まっすぐな道
でこぼこの道
色んな道をてくてく歩く





☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*


ウンスの出産前に
結婚式が二つ?∑ヾ( ̄0 ̄;ノ

秋の結婚シーズンが
高麗にも訪れました(;^_^A

また お話に
おつき合いくださいませ



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