雲が韓紅(からくれない)に
染まり始めたのを
ぼんやりと眺めていた

その雲に向かって
カラスが二羽
仲よさ気に飛んでいく

夜が明け始めた東の空

昨日は久しぶりに
早く眠りについたから
なんとなく
早く目覚めてしまった

ゆるやかに寝息を立てている
チェヨンを起こさぬように
静かに床を抜け出して
閨の外の渡り廊下に腰掛けた

しらじらと
また新しい一日がはじまる

日中は妊婦にとって
暑くて辛い毎日なのに
明け方はうっすら肌寒い

薄い寝衣一枚では
ちょっと寒いなあ~

そう思っていたら
後ろから抱きしめられた




気配を感じて
目が覚めた

ウンスががさごそ
衣を羽織っている
朝の光の中で見る
妻の肌は美しかった

腹に子を成してさらに
美しく感じる
新しい生命を宿した妻が
神々しく思えた

いとしくてならん

湧き上がる気持ちを
どう表したらよいのか?

ただ  ただ
いとしくてならなかった

この世にたった一人
自分よりも何よりも
大切に思える人に
出会えたことが
しみじみと幸せに思えた

ウンスを追いかけて
閨を出ると
廊下の端に腰掛けて
空を見上げていた

朝焼けが顔を照らす
白い肌が紅に染まって
輝いている

後ろから思わず抱きしめた


急に抱きしめられて
びくっとからだが固くなる
でもそれはすぐに
温かい気持ちに変わった

チェヨンのぬくもりが
からだを覆う

言葉はいらない

顔を横に向けると
チェヨンの唇が重なる

柔らかで甘い
いつでも幸せに導いてくれる
チェヨンの口づけ

互いの甘さに酔いながら
しばらく時が過ぎていく


あいしてるわ   チェヨン


唇の上で囁くと


俺も
ウンスを愛してる


毎日毎朝毎晩
愛を伝える
それでも足りないこの想い
どう伝えたらいいのだろうか?


韓紅に染まっていた東の空が
陽の光を浴びて
金色の空に変わっていく
白い雲がくっきりと
空に浮かび
1日の始まりを告げていた


*******


『今日よりも明日もっと』
いとしい君と過ごす日々
変わらぬことに
感謝する







おはようございます
朝焼けの美しい朝を迎えました
皆様の街はいかがでしょうか?

お盆休みも終わり
また一週間が始まります
まだからだも頭も
休みボケかも?

今日も暑くなりそうです
皆様
安寧にお過ごしくださいね



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