ウンスが始めた口づけを
チェヨンが離す訳もなく
いつの間にか膝の上

息継ぎが出来ないくらいに
求められた
いつの間にか
襟の合わせからチェヨンの
指先がウンスに悪ふざけ


もう    だめ


漏れ聞こえてしまいそうな
自分の声をやっとのことで
押し殺しながら
ウンスが言った


これ以上は今はだめ


甘えるような声で言うウンスに
チェヨンはふっと笑いかけると
その手を衣の中から引いた

それから
もう一度食むように唇を奪い   
絡めた舌が
痺れるような感覚に
包まれてから
チェヨンは
やっとウンスを離した

息があがる
声も切れ切れに
ウンスが聞いた


ねえ
何か用事があったの?


ああ
そろそろウネが来るかと
思ってな


ウネさんに会いに来たの?


ウンスは少し拗ねて見せる
チェヨンはウンスの
気持ちをなだめるように
また唇を合わせた

おとなしくなったウンスが
あれ?と言うように
チェヨンに尋ねた


ウネさんが来るのは
夕刻じゃなかった?


あ?
早い方がよいかと
もう迎えにやったぞ


あら   大変
チェ先生にも伝えなくちゃ
夕方よろしくって
言っちゃったわ
うふふ
やっぱり  チェ先生はね
いろいろ知ってて
頼りになるのよ


ウンスが微笑むと
今度は
チェヨンがむうと拗ねた


侍医がそんなに頼りに
なるのか?


ええ   韓医学に
精通してるから大助かり


ふーん


何でもよく知ってるから
教えてくれるし


ふーん


チェヨンはなんだか
ものすごく面白くない


でもね
私のお薬はあなただけよ
ヨンがいないと
ヨン欠乏症って言う病で
倒れちゃうから


ウンスはチェヨンの
胸に頬を寄せてその音を聞いた
ふふっ
いつもより少し早い音を
うれしく思って笑みがこぼれる
衣をぎゅっと握りしめて
目を閉じた


大好き


ウンスの声が聞こえてきた


ポムが慌ただしく
部屋に入って来て
チェヨンの膝の上に収まる
ウンスを見つけた


医仙様    ずるーい


わたわたと動き出した
ウンスを逃さぬように
抱きしめ直すと


急に動いては
危ないではないか
じっとしておれ


ウンスに耳打ちした
観念したように力を抜いて
ウンスがポムに
顔だけ向けて尋ねた


どうしたの?


あっ
ええっと?
そうそう   ウネ様が
到着されました


ふたりをどぎまぎしながら
見つめてポムが言った


そう   わかったわ
こちらに通してくれる?
それからお手隙なら
チェ先生もお願いしますって


恥ずかしくて顔を隠して
しまいたいところを
平気な振りして
そうポムに告げてから

ゆっくりと
チェヨンの膝の上から
降りたウンスであった


はーい
ポムの可愛いい
返事が聞こえた


医仙様
ポムは何も見ておりませぬ
したがって
チュンソク様に医仙様のように
膝の上に乗せてくださいと
おねだりはいたしませぬ


きゃっきゃと笑いながら
ポムは行ってしまった


あー
チュンソクさんに
ばれちゃうわね
あの子絶対しゃべるもの


頭を抱えるウンスに
チェヨンが言った


羨ましいだろう
チュンソク
お前もやれるもんなら
やってみろ  と
俺は自慢したい気分だぞ


まったく
チェヨンたら


ウンスが呆れたように笑う


そんな時
ウネが部屋に現れた


*******


『今日よりも明日もっと』
あなたがいれば
どんな時も
幸せな色に染まる







土曜日です
今日も暑くなるのかな?
夏  真っ盛り
身体に疲れがたまる頃です

と言うharuは
昨夜は8時に
寝落ちしたみたいで
びっくり!(・・;)


皆様   どうぞ週末も
安寧にお過ごしくださいませ