王宮が馬上からも見えて来た
柔らかなからだを離したくなくて
ウンスを抱きしめ直すと


もう  着くな


チェヨンが言った


うん そうね
この時期は
風邪ひきさんが多いから
典医寺は 今日も忙しそうね


無理するなよ
イムジャが倒れてしまうぞ


うふふ 大袈裟ね 
でも 私は医者よ 大丈夫


ウンスがにこりと笑って
チェヨンの方を振り向く


そうやってすぐ大丈夫と言うが
心配している俺の身にもなれ


チェヨンはひとりごちた


とにかくゆるゆるとするのだぞ
無理はならぬ
イムジャに何かあったら
俺は・・・


本当に心配性なんだから
でも  うれしい
大好きよ チェヨン


ああ  俺も


ごもごもとチェヨンが答えた


人影がまばら朝の王宮
門の陰に
愛馬チュホンを止めると
チェヨンは追従するテマンに
目配せをする

テマンは頭をかきながら
くるりと後を振り向き
人が来ないようにと
目を凝らす

人の気配がしないことを
確認すると
チェヨンの顔がウンスに
近づく


人に見られるわ


いやいやをするウンスに


大丈夫だ
気配がわからぬ俺ではない
テマンにも
見はらせているゆえ


チェヨンは
ウンスの顎に手をかけて
くいと上に向けると
そのいとしい唇を優しく食む
だんだんと激しさが増す口づけ
絡まる舌の音が吐息とともに
静かな王宮の片隅に広がった

ウンスのからだから
しだいに力が抜け
身を委ねるように
チェヨンにもたれかかると
チェヨンの腕に力がこもる
しばらくそうしていると

テマンの咳払いが聞こえた
誰かが近くに来た合図
なごりを惜しむように
チェヨンの唇がウンスから離れ


また あとで


と 呟いた


愛馬チュホンをテマンに預け
ふたり並んで 典医寺に向かう
呆れ顔のトギに迎えられ


今日もイムジャをよろしく頼む


と チェヨンが告げると
わかったからさっさと行けと
言わんばかりに
トギがしっしと手を振る


トギったら チェヨンは
犬じゃないのよ
そんなに追い払わなくたって


ぷうとふくれるウンスの頬に
トギが見てない隙に
こそっと 口づけると


では また来る


何事もなかったように
チェヨンは典医寺を去って行く


*******


兵舎に戻り 朝の打ち合わせを
チュンソクと行う

いまや 大所帯のウダルチ
チェヨンが隊長を引き受けた頃の
弱々しい だめだめのウダルチは
もうどこにはいない
高麗軍きってのエリート集団
日々の鍛錬が花開き
戦での 功名も華々しい

気を緩めることなく
兵士の育成をするようにと
隊長チュンソクへの激励を忘れず
一日の段取りを確認する

軍議のためチェヨンはこれから
宣仁殿へ出向かねばならず


イムジャの元へ行けるのは
昼を過ぎるな 


頭の中で 時を確認し
先ほどまで 腕の中にいた
ウンスのぬくもりを
もう 恋しく思い出す

チェヨンの気持ちなど
わかるはずもないチュンソクが


では そろそろ宣仁殿へ
参りますか


しぶるチェヨンを急き立てて
ウダルチの面々とともに
チェヨンは王様の元へと向かった


王宮での一日は始まったばかり


*******


『今日よりも明日もっと』
愛し恋し君のもとへ
いますぐにでも 駆けつけたい




☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*


6月14(ヨン)日
本日 韓国は「キスday」とか
恋人達にうれしい
様々な催しがあるようです
ほんとにいろんなイベントが
あるお国ですね~

ローズデーで薔薇を贈り
キスdayで 口づけをかわす
バレンタインから4ヶ月
そろそろキス解禁って
ことかしら? (*^.^*)

高麗時代のお二人さんは
この日を 知ってか知らずか?
朝からあまあまな一日の予感
キスdayにちなみ 今日は何回
口づけを交わすことやら(〃∇〃)

お話におつき合いいただけると
うれしいです


★えみりん様 
忘れっぽいharuのために
ご連絡ありがとうございました 
うふふ ≧(´▽`)≦


あまあま注意報は引き続き
発令中ですヨン



☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*

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