溢れる想いを
どうしようもなくて
気持ちの赴くままに
求めてしまった
昨夜のこと・・・
思い返すと
そうとう恥ずかしい

彼の心に触れるたびに熱くなる
もう 自分では
どうしようもないこの気持ち

あなたが私の熱を吸い取るまで
幾夜も重ねていくのかしら
でもね きっとこの気持ちは
いつまでたっても変わらないわ


ウンスは隣で寝息を立てる
チェヨンを見つめた・・・


よかった 
少しは 休めたかな


いつも朝は チェヨンからの
口づけを待つ
でも今朝は ウンスが彼に
口づけた


ん?
起きていたのか


チェヨンがウンスに反応して
すぐに 目を覚ます


うん 起こした?
て いうか もう行かなきゃ
今朝も早いって
言ってたでしょう


ああ
イムジャは 大丈夫か
昨夜は相当・・・


それ以上 言わないで
恥ずかしくて
大丈夫じゃないから


どこか 辛いのか


すぐに本気で心配する
チェヨンに


自分に呆れているだけよ
わかっているくせに


ウンスは小声でそう言った


何を 呆れておる?


ウンスの口から
大丈夫じゃない訳を
言わせたい
チェヨンの
畳み掛けるような問い


知らない


照れ隠しをするようにウンスは 
チェヨンの耳たぶに
噛み付いた


いたっ


妻の思いがけない行動に
驚きながらも 
チェヨンは
そんな妻とまだ
離れたくなくて
腕の中に抱きしめた


チェヨンは
愛しい妻が見せた
昨夜の様々な顔を
思い出す

妖艶な顔
天女の顔
いつもどきりとさせられる

ほんとうに 
他には何も要らない
もう何もかも忘れて
ふたりで山にでも籠ろうか
真剣にそんなことを
思うこともある

だがそれは 出来ない夢

与えられたこの場所に
踏みとどまって
この高麗で
ふたりで生きていくと
ふたりで決めているから


もう ほんとうに
王宮に行かなくちゃ
チェ先生も気になるし


床の中で 他の男の心配か


チェヨンがふくれる


最近よく拗ねるわね


ウンスが笑った


俺はイムジャの前では
ガキなのだ
拗ねて悪いか


そういうあなたも
大好きよ


今宵は早く帰れるだろうか
イムジャと夜を過ごしたい・・・
もっと俺の色に染めたいと
言ったら 欲張り過ぎだろうか

妻の笑顔を見ながら
チェヨンはそう思った



*******



『今日よりも明日もっと』
恋しい いとしい この想い 
止めることなど 出来はしない



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