もう これじゃあ
いつになったら
お出かけできるか
わからないじゃない


口を尖らせてウンスが言う


だから だめって言ったのに


そのような様子には
見えなかったが


悪戯好きな目をしたチェヨンが
含み笑いをした


しらない!


ウンスは布団の中に潜り込み
チェヨンの視界から消えた


闇夜に紛れているときは
まだいい・・・
でも こんなに陽も高くなって
全部見られて
恥ずかしくて 
顔を合わせられない


少し 遅くなったが
飯を食ったら出かけるか


すました顔のチェヨンが言う


全然 少しじゃない!
だいぶよ!!


つっけんどんに
そう言い返すのが
やっとだった



*******



朝餉だか昼餉だか
わからないような時間に
やっと御飯にありつけて


ウンスの機嫌が
よくなったように思えて
チェヨンはほっとした

ちと やりすぎたか と
反省する・・・


本当は機嫌が悪い訳じゃない
むしろ うれしかった
でも そんなこと言ったら
また 何をされるか
わかったもんじゃないもの

あんなことされて
まだどきどきがとまらない
それを隠すのに必死なのよ

ウンスはひとりごちた



御飯をぜんぶ平らげて
チェヨンが言う


うまかった


ウンスはその言葉を
聞くたびに いつも思う
何気に言ってるその一言が
どれだけ 私 うれしいか
きっとあなたは気づいてない

あなたに作った御飯を
あなたがおいしいと言う
そのあなたの気持ちが
うれしいのよ
また 次もおいしいもの
作りたいって思うもの・・・


お粗末様でした
と言うウンスの顔に
チェヨンの手が伸びてくる


??


右の頬を指でつまんで
飯粒が と言って
それを自分の口に放った


もう 
またきゅんとさせられる


ウンスは
そのお返しとばかりに
チェヨンのその指先に
ぱくりと吸いついた

驚いた顔をして
チェヨンはウンスを見る


たまには仕返し
しなくちゃね


ウンスが楽しそうに笑った
  


*******



『今日よりも明日もっと』
haru色の風であなたを包みたい・・・



あんなことってなに?←それは秘密
(アメンバーの皆様 真相は次回)
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