厨房で朝餉の支度をしながら
今朝の ヨンを想い出し
赤面する・・・
あの人 あれで
私が気づいてないと
思っているのかしら?
婚儀前の優しい口づけとは
全然違う
毎朝 毎朝
くちびるを はむ
起きているのがばれてしまうと
そのままなし崩しになりそうで
息をひそめて
やり過ごす・・・
まったくもう!
水仕事で冷たくなった手を
熱い頬に当ててみる
冷たくって気持ちいい
いかがした・・・
足音もなく気配もなく
振り向くとチェヨンがいた
手が冷たくて・・・
そう言う私の手を掴み
あかぎれになるではないか
と 自分の息を吹きかけた
びっくりして
引っ込めようとする私の手を
そのまま自分の衣の合わせに
仕舞うと
これで少しは 暖かいか
そう言った
そんなことされたら
朱色の頬がさらに赤くなる
もう おおげさなのよ
ヨンは!
恥ずかしさを隠すように
わざと私は冷たく言った
チェヨンはそんなこと
まったく気にかけない風で
やはり 奥に
手伝いが必要ではないか
叔母上に聞いてみようか
と 心配そうに尋ねてくる
うん でも
もう少し ふたりきりがいい
うっかり本音を漏らしたら
イムジャにはかなわぬ
と うれしそうに笑って
私をぎゅっと抱きしめた
さあ 朝ご飯にしよ
お腹が空いたわ
腕を解こうとする私の耳元で
チェヨンが 囁く
腹は減っておらぬ
??
先に 食したいものが
あるゆえ
軽々と私を抱き上げると
けっきょく閨へと逆戻り・・・
お出かけは
もう少し後になりそうだ・・・
*******
『今日よりも明日もっと』
甘い朝が過ぎていく・・・
こんなにあまくて大丈夫??
リクエストまで辿り着けなくて
ごめんなさい m(u_u)m
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