幼い頃。

 

近所に住む友達と、日が暮れるまで遊んだ帰り道…

 

 

 

 

 

どこかの家から漂ってくる夕飯の匂い。

 

 

どこかホッとするような、でもなんとなく切ない気持ちにもなる、人の体温を感じるあたたかい匂い。

 

 

それが、自分の家の夕飯の匂いだと分かった時は本当に嬉しくて…

 

 

 

 

夕暮れ時、街に漂う夕飯の匂いは「幸せの匂い」

 

あの頃、毎日のように遊んでいた友達の顔は思い出せないのに「帰り道の匂い」だけは今でも覚えています。

 

 

 

 

 

 

そして現在…

 

 

 

 

今度は私が「幸せの匂い」を漂わせる番。

 

 

 

 

大人になっても忘れずにいてくれるといいな。

 

将来 娘達が大人になった時、今のこの なんて事ない日常をふと思い出してくれるだけで満足。

 

 

 

 

 

〈 数日後 〉

 

 

 

 

 

 

 

 

ご近所の皆さんごめんなさい。

もう二度とマグロのカマはフライパンで焼きません。

 

 

 

「聴覚・視覚・触覚・味覚・嗅覚」5つの中で一番 人間の記憶に残りやすいのは「嗅覚」

 

 

 

 

 

幼い頃シリーズ。父の腰は丈夫だったんだなっていう話 ↓