恩人の成長と、時の流れに思わず涙が流れた話。
長女のミー子が小学1年生、次女のモー子が幼稚園年少の時、私たち家族は大阪から東京に引っ越してきました。
今でこそ それなりに逞ましい長女ですが、引っ越してきたばかりの頃はなかなか新しい小学校に馴染めなくて…
毎朝ちゃんと起き、自らすすんで登校の準備はするものの通学路の途中で足がすくむ。
どうしても1人では校内に入ることができず…。
毎朝、教室まで送っていました。
ちなみに私の姿が見えなくなると諦めてすぐに泣き止んでいたらしい。
【数週間経っても…】
はぁ。いつまで続くんだろう…。
いつになったらミー子の元気な「行ってきます!」が聞けるのかな。
そんな憂鬱な日々を変えてくれたのが、同じマンションに住むきょうだい。
優しそうな姉(ミヨちゃん)と、やんちゃだけど素直そうな弟(ケンタくん)。
2人が一緒に登校してくれました。
ミヨちゃんとケンタくんに出会ったことをきっかけに少しずつ近所に友達が増え、笑顔も増え…
ミヨちゃんとケンタくんは私たちの恩人。
そして、毎朝あんなに泣いていたミー子が大きな声で「行ってきます!」と元気に1人で登校できるようになりましたとさ。
めでたしめでたし。
…という出来事を私はつい昨日のことのように鮮明に覚えています。
もちろん私の記憶の中のミヨちゃんとケンタくんは今でも小学生。
そこまで時間は経っていないとけっこう本気で思っていました。
しかし…
数日前、ゴミを捨てに行ったらきれいなお姉さんに声をかけられました。
誰かと思ったらまさかのミヨちゃん。
…と、ケンタくん。※同じマンションに住んでいても生活リズムが違うとなかなか会いません。
いつの間にか2人ともすっごく成長してた。
どうやら私たちが東京に引っ越してきてからもう8年も経っているらしい。
全然昨日のことなんかじゃなかった。
そりゃ私も老けるわな。
最近、自分の子ではなく、よそ様の子の成長を見て時の流れを感じます。
関東では「シュッとしてる」の意味がいまいち伝わりません。