父の話。
私が幼い頃、父は仕事が忙しく 土日に休みが取れない事も多々ありました。
なので、運動会やお遊戯会などの行事に来られない事もしょっちゅう。
でもいつもおじさん(母の弟)が父の代わりに来てくれたので、さみしさを感じた事はありません。
今思うと家事育児のほとんどが母任せだったような気がします。
でも唯一、父が私達きょうだいにしてくれていた事。
それは夜寝る前の素話。
素話…絵本や紙芝居などの道具を一切使わずに声だけで語り聞かせる事。
父の話を目を閉じて聞いていると、頭の中いっぱいにその物語の映像が広がるのです。
私はその時間がとても好きでした。
30年以上経った今でも当時の頭の中の映像を鮮明に覚えています。
吉四六(きっちょむ)さんシリーズ。
おならの止まらない女房の話。
素話最高。
父の素話が今の私の土台を築いてくれたと言っても過言ではないかもしれません。
なので私はマイケルに言いました。
【素話・桃太郎 〜マイケル〜】
滑舌が悪すぎて もう何が何だかワケワカメ状態。
【素話・桃太郎 〜ハルコ〜】
無理に盛り上げようとして、ついつい「大改造!劇的ビフォーアフター」風に。(注:読み聞かせで読み手が感情を込めすぎるのは良くないと言われています)
寝かしつけるはずがブーイングの嵐。
親になってようやく気づきました。
素話って結構難しいんだね。
父の素話のクオリティはかなり高かったと。
ありがとう父さん。すごいや父さん。
注:父、元気です。まだ生きてます。
素話は子どもの想像力を鍛えるのにすごくオススメ。
書籍発売中です☆
3姉妹と適当夫を観察しています。 ときどき、変な隣人も。
1,188円
Amazon |