ブログ更新が物凄く久しぶりです。

生きております!

アメブロに長い間ログインできなくて、なかなかブログを更新できずにいました。

見ることは出来たのですが、投稿が出来ず、気づいたら年末になってしまいました…。

そして年末恒例の読書記録です。

 

今年の読書は60冊でした。初めて100冊を切ってしまいました。
年のせいか、なかなか集中力が続かなかったり、ゲームに忙しかったり(笑)去年より大分少なくなってしまいましたが、短編小説や人間味溢れる物語に出会えたと思います。
今年も順位ではなく、印象に残った10冊を選んでみました!

 

 


「スモールワールズ」(一穂ミチ)
「罪の轍」(奥田英朗)
「正欲」(朝井リョウ)
「盲目的な恋と友情」(辻村深月)
「水を縫う」(寺地はるな)
「とわの庭」(小川糸)
「52ヘルツのクジラたち」(町田そのこ)
「ばにらさま」(山本文緒)
「夜明けのすべて」(瀬尾まいこ)
「最悪の将軍」(朝井まかて)
※「最悪の将軍」は画像編集の都合で入ってません。
 

他にも印象に残る物語も沢山読めました!特に今回はシリーズものは外していますが、大好きな作品が完結してしまったり、また新たな始まりがあったち、シリーズものも面白いです!
初読み作家さんは一穂ミチさん。凄かったです。本屋大賞で気になっていたけれど、なんというか日常を描いているのに、物凄く心に残るというか、人間の弱さや愚かさというのを描いている作品には凄く惹かれます。
また山本文緒さんの遺作も個人的には、凄く凄く印象的でした。
やっぱり好きだな。

読書量は減っていくかもしれませんが、来年も細々と作品を読んでいきたいです。
皆様の読書の参考になったら嬉しいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈あらすじ〉

人よりも“気”に敏感な体質を持つ清水美空が、スカイツリー近くの葬儀場・坂東会館で働き始めて一年が経とうとしていた。若者や不慮の死を遂げた方など、誰もが避けたがる「訳あり」葬儀を好んで引き受ける葬祭ディレクター・漆原のもと、厳しい指導を受けながら、故人と遺族が最良の形でお別れできるよう、奮闘する日々を過ごしている。
葬儀場が繁忙期を迎える真冬のある日、美空は、高校の友人・夏海と偶然再会する。はしゃぎながら近況報告をし合う二人だったが、美空が葬儀場で働いていることを聞いた夏海は一転、強張った表情で美空に問う……「遺体がなくても、お葬式ってできるの?」。夏海の兄は、海に出たまま五年以上も行方不明だった。家族の時間も止まってしまっているという。
交通事故に遭った高校生、自殺した高齢女性、妻と幼い息子二人を遺し病死した男性、電車に飛び込んだ社会人一年目の女性……それぞれの「お別れ」に涙が止まらない、あたたかなお葬式小説。

(Amazonより引用)


〈感想〉

また美空に会えて嬉しい!今回は、友人の兄の話を軸に四章からなるけれど、個人的には二章が印象的だった。どの死も悲しいけれど、やり切れないというか、複雑な気持ちになってしまった。でも、全体を通して温かみのある話なので色んな方に読んでほしい。グリーフケアについて考えさせられる。


 

 

〈あらすじ〉

美容外科医の橘久乃は幼馴染みの志保から「痩せたい」という相談を受ける。カウンセリング中に出てきたのは、太っていた同級生・横網八重子の思い出と、その娘の有羽が自殺したという情報だった。少女の死をめぐり、食い違う人びとの証言と、見え隠れする自己正当化の声。有羽を追いつめたものは果たしていったい――。周囲の目と自意識によって作られる評価の恐ろしさを描くミステリー長編。

(Amazonより引用)

 

〈感想〉

七章からなるんだけど、其々が主観のみで語るだけで展開していく描写が湊さんらしくて、惹き込まれてあっという間に読めた!

昨今言われているルッキズムをテーマにした作品だから一つ一つ考えさせられる事が多かった。
ただそれだけに、最後の終わり方が中途半端になってしまったのと美容外科医の立ち位置が分かりづらかった。イヤミスやどんでん返しを期待してただけにちょっと残念。

 

 (あらすじ)

30年前に少女を惨殺した過去を持つ弁護士・御子柴礼司。
事務所に〈この国のジャスティス〉と名乗る者の呼びかけに応じた800人以上からの懲戒請求書が届く。
処理に忙殺されるなか、事務員の洋子は、外資系コンサルタント・知原と夕食をともにした。がしかし、翌朝、知原は遺体で見つかり、凶器に残った指紋から洋子が殺人容疑で逮捕された。
洋子の弁護を引き受けた御子柴は、洋子がみずからと同じ地域出身であることを知り…….。
一度心に巣くった獣は、簡単に消えはしない――
めぐる因縁そして〈復讐〉の結末は!?

(Amazonより引用)

 

〈感想〉

久しぶりの御子柴シリーズ。
とにかく展開が気になって、読むのをやめられずあっという間に読み終えてしまった。御子柴の過去はもちろん、洋子の過去にも衝撃を受けつつ、弁護士を取り巻く環境やSNSに踊らされて、簡単に罪を犯してしまう匿名性の人たちのことも他人事ではないので、肝に銘じたい。
今後、このシリーズがどんな展開をしていくのか、御子柴はどう変化していくのか気になるので、絶対追い続けたい。