(あらすじ)
30年前に少女を惨殺した過去を持つ弁護士・御子柴礼司。
事務所に〈この国のジャスティス〉と名乗る者の呼びかけに応じた800人以上からの懲戒請求書が届く。
処理に忙殺されるなか、事務員の洋子は、外資系コンサルタント・知原と夕食をともにした。がしかし、翌朝、知原は遺体で見つかり、凶器に残った指紋から洋子が殺人容疑で逮捕された。
洋子の弁護を引き受けた御子柴は、洋子がみずからと同じ地域出身であることを知り…….。
一度心に巣くった獣は、簡単に消えはしない――
めぐる因縁そして〈復讐〉の結末は!?
(Amazonより引用)
〈感想〉
久しぶりの御子柴シリーズ。
とにかく展開が気になって、読むのをやめられずあっという間に読み終えてしまった。御子柴の過去はもちろん、洋子の過去にも衝撃を受けつつ、弁護士を取り巻く環境やSNSに踊らされて、簡単に罪を犯してしまう匿名性の人たちのことも他人事ではないので、肝に銘じたい。
今後、このシリーズがどんな展開をしていくのか、御子柴はどう変化していくのか気になるので、絶対追い続けたい。