〈あらすじ〉
美容外科医の橘久乃は幼馴染みの志保から「痩せたい」という相談を受ける。カウンセリング中に出てきたのは、太っていた同級生・横網八重子の思い出と、その娘の有羽が自殺したという情報だった。少女の死をめぐり、食い違う人びとの証言と、見え隠れする自己正当化の声。有羽を追いつめたものは果たしていったい――。周囲の目と自意識によって作られる評価の恐ろしさを描くミステリー長編。
(Amazonより引用)
〈感想〉
七章からなるんだけど、其々が主観のみで語るだけで展開していく描写が湊さんらしくて、惹き込まれてあっという間に読めた!
昨今言われているルッキズムをテーマにした作品だから一つ一つ考えさせられる事が多かった。
ただそれだけに、最後の終わり方が中途半端になってしまったのと美容外科医の立ち位置が分かりづらかった。イヤミスやどんでん返しを期待してただけにちょっと残念。