新『白鳥の湖』NHKホール★18:30~
☆主なキャスト
公女オデット・黒鳥オディール:森下洋子
皇太子・新皇帝ジークフリード:清水哲太郎
皇太后マリア:大胡しづ子
魔王フォン・ロットバルト:鄭一鳴
ヴォルフガング公爵:箕輪初夫
グレゴリウス枢機卿:桜井博康
ヴォルフガング公爵夫人:吉田昭子
ベンノ伯爵:鈴木正彦
パ・ド・シス:倉田浩子、山川晶子、平元久美
鈴木正彦、石井瑠威、橋本達八
二人の白鳥の姫:久保阿紀、鎌田真理子
小さい四人の白鳥の姫:鎌田美香、藤原夕子、熊野文香、川上瞳
大きい四人の白鳥の姫:倉田浩子、山川晶子、平元久美、小菅紀子
パドサンク:鎌田美香、鎌田真理子、熊野文香、川上瞳
アン王女:倉田浩子
カトリーヌ王女:山川晶子
マルガレーテ王女:平元久美
ヘレーヌ王女:小菅紀子
イザベル王女:佐藤明美
☆☆☆
新しい年になりました。
ということは・・・森下さんは、舞踊歴56年目ですね。
昨年に続き、年明け最初の公演は『新・白鳥の湖』。
昨年、自分が書いたものを読み返してみましたが、やー、毎年(ていうか、上演ごとに?)本当にいろいろ工夫が凝らされていますね!!
今年は、曲順こそかわらないものの(初めてみると、曲順に違和感があるかもしれませんが、順番自体は、初演のときと基本的には同じだと思います。使われなくなった曲、短くなった曲は私が覚えている限りでもありますが・・。)、1幕の『薔薇庭園』での舞踏会の踊りから、動きがとても変わっている気がして、驚きました。
大人数でのフォーメーションとステップの複雑さは、独特ですが、さらにパワーアップ(?!)した印象があります。
それでも、『優雅なワルツ』の枠から、はみ出すことがないのは、いかにもこのバレエ団らしいという気がしました。
女王(お母さん)ではなく、ロットバルトから弓を贈られるのは初演時からですが、『(銀の森ということころで)国を滅ぼそうと悪巧みをしている者があるので(って、自分のことなのに ^^;)この霊力ある弓をどうぞ!』みたいなことを言って渡すあたりの演出はさらに細かくなっていました。
正義感あふれるジークフリードが『(この事態にすばやく全身を)身構える』、険しくも凛々しい横顔はとても印象的でした。
ベンノはじめ、おとりまきは、以前は、弓を贈られて喜ぶ皇子を囲んで『いい(弓)ですね~☆(僕もほしいかも!)』的に、なごやかな輪で踊っていたのとはだいぶ違い、武器を手にジークフリードを取り囲み、険しい表情で踊っていました。
2幕は、1幕のように大きく変わったという印象はありませんが、ロットバルトやその分身の怪鳥、白鳥の姫たちの動きに微妙に変化があったかも。
3幕でも去年の日記(?)をみる限り、流れ的には大きな変化はなかった気がしますが、花嫁候補の王女さまのヴァリエーションのときの、後ろの『騎士&貴族の女性』の踊りとか、何気にかわっている気がしました。
ジークフリードの身ごなし、表情等は細かくニュアンスがかわっていた気がしますが、全体的に踊りは、ソリストよりも比較的たくさんの人数での踊りが、かわっていた気がします。
人数が多いところをかえるというのは、揃うまでにとても大変でしょうね・・・。@o@
あと幕開きから(!)感じたのですが、ジークフリードはじめ、男性陣のお衣裳の丈が長くなっていた気がします。
皇子さまは、ほとんど違和感なかったですが、ほかの人たちは、ティアードスカートのようで、微妙だったかも?
終幕はいつも(?)、一番、変化が多い幕という印象がありますが、今回もその変化は歴然。
『オデットを案じる白鳥の姫』たちの踊りから、かなりかわっていました。
ロットバルトは、『魔島』の上に乗って移動するなど、より大きく、より強くと、強調されていたように感じました。
分身の怪鳥の動きも、大きく、また多くなり、『捨て身で』立ち向かうジークフリードと彼を守り助けようとするオデットの前に、ロットバルトとともにたちはだかり、激しく攻撃しているかのようでした。
もともと全幕通して、装置も大きく華やかで、小道具の多さ、凝りよう(?!)にも目をみはるものがありますが、今回はロットバルトの移動方法等をみても、さらに壮大な(!)スペクタクルに磨きがかかっていた気がします。
森下さんは2幕のヴァリエーションのステップを少しかえていたように思いました。
最近は、脚を横にあげれば耳につくくらい、後ろにあげれば頭につくくらい(??)、登場時のジュテは180度以上なんなく開脚し、高さもある・・というオデットさんをみてもあまり驚かなくなりましたが、森下さんのオデットは、そういう方向ではないところで魅せてくれる気がします。
森下さんは、本当に羽ばたけるような繊細な腕の動きや、独特のアクセント付けでポーズを際立たせる身体の謡わせ方などから、『囚われの身』でありながら、本来の身分の高さ、内面の豊かさ、そしてジークフリードへの思い・・を、丁寧にそしてしっかりと伝えてらしたように感じました。
オディールでは顔はもちろん全身の表情がとてもイキイキとしているように感じました。
慎ましいオデットとは対極の明るさ、奔放さ、それでいて、あの品格。とても貴重なオディールだと思います。
清水さんは、『自作』ということをさしひいても、ストーリーどおりのジークフリードに驚くばかり。
女王(=お母さん)に対するとき、ロットバルトに対するとき、おとりまきに対するとき、そしてオデットといっしょのとき・・と、いろいろな表情がみられましたが、一環して、どんなときでも『皇子さま』以外のなにものでもない姿は、圧倒的でした。
お二人とも音のつかみ方、キメるタイミングの絶妙さは、いつもながら鮮やかでした。
ソリストは、ほぼ階級どおり(?)のキャスティングだったでしょうか。
2幕で佐藤さんの優雅な羽ばたきがみられなかったのは残念です。
倉田さんの『大きい4羽』は、やや珍しい気もしましたが、これだけ緻密な舞台、キャスティング的にも、一晩ではもったいない気がしました。
次は来年(?!)といわず、またみられると嬉しいです。
☆主なキャスト
公女オデット・黒鳥オディール:森下洋子
皇太子・新皇帝ジークフリード:清水哲太郎
皇太后マリア:大胡しづ子
魔王フォン・ロットバルト:鄭一鳴
ヴォルフガング公爵:箕輪初夫
グレゴリウス枢機卿:桜井博康
ヴォルフガング公爵夫人:吉田昭子
ベンノ伯爵:鈴木正彦
パ・ド・シス:倉田浩子、山川晶子、平元久美
鈴木正彦、石井瑠威、橋本達八
二人の白鳥の姫:久保阿紀、鎌田真理子
小さい四人の白鳥の姫:鎌田美香、藤原夕子、熊野文香、川上瞳
大きい四人の白鳥の姫:倉田浩子、山川晶子、平元久美、小菅紀子
パドサンク:鎌田美香、鎌田真理子、熊野文香、川上瞳
アン王女:倉田浩子
カトリーヌ王女:山川晶子
マルガレーテ王女:平元久美
ヘレーヌ王女:小菅紀子
イザベル王女:佐藤明美
☆☆☆
新しい年になりました。
ということは・・・森下さんは、舞踊歴56年目ですね。
昨年に続き、年明け最初の公演は『新・白鳥の湖』。
昨年、自分が書いたものを読み返してみましたが、やー、毎年(ていうか、上演ごとに?)本当にいろいろ工夫が凝らされていますね!!
今年は、曲順こそかわらないものの(初めてみると、曲順に違和感があるかもしれませんが、順番自体は、初演のときと基本的には同じだと思います。使われなくなった曲、短くなった曲は私が覚えている限りでもありますが・・。)、1幕の『薔薇庭園』での舞踏会の踊りから、動きがとても変わっている気がして、驚きました。
大人数でのフォーメーションとステップの複雑さは、独特ですが、さらにパワーアップ(?!)した印象があります。
それでも、『優雅なワルツ』の枠から、はみ出すことがないのは、いかにもこのバレエ団らしいという気がしました。
女王(お母さん)ではなく、ロットバルトから弓を贈られるのは初演時からですが、『(銀の森ということころで)国を滅ぼそうと悪巧みをしている者があるので(って、自分のことなのに ^^;)この霊力ある弓をどうぞ!』みたいなことを言って渡すあたりの演出はさらに細かくなっていました。
正義感あふれるジークフリードが『(この事態にすばやく全身を)身構える』、険しくも凛々しい横顔はとても印象的でした。
ベンノはじめ、おとりまきは、以前は、弓を贈られて喜ぶ皇子を囲んで『いい(弓)ですね~☆(僕もほしいかも!)』的に、なごやかな輪で踊っていたのとはだいぶ違い、武器を手にジークフリードを取り囲み、険しい表情で踊っていました。
2幕は、1幕のように大きく変わったという印象はありませんが、ロットバルトやその分身の怪鳥、白鳥の姫たちの動きに微妙に変化があったかも。
3幕でも去年の日記(?)をみる限り、流れ的には大きな変化はなかった気がしますが、花嫁候補の王女さまのヴァリエーションのときの、後ろの『騎士&貴族の女性』の踊りとか、何気にかわっている気がしました。
ジークフリードの身ごなし、表情等は細かくニュアンスがかわっていた気がしますが、全体的に踊りは、ソリストよりも比較的たくさんの人数での踊りが、かわっていた気がします。
人数が多いところをかえるというのは、揃うまでにとても大変でしょうね・・・。@o@
あと幕開きから(!)感じたのですが、ジークフリードはじめ、男性陣のお衣裳の丈が長くなっていた気がします。
皇子さまは、ほとんど違和感なかったですが、ほかの人たちは、ティアードスカートのようで、微妙だったかも?
終幕はいつも(?)、一番、変化が多い幕という印象がありますが、今回もその変化は歴然。
『オデットを案じる白鳥の姫』たちの踊りから、かなりかわっていました。
ロットバルトは、『魔島』の上に乗って移動するなど、より大きく、より強くと、強調されていたように感じました。
分身の怪鳥の動きも、大きく、また多くなり、『捨て身で』立ち向かうジークフリードと彼を守り助けようとするオデットの前に、ロットバルトとともにたちはだかり、激しく攻撃しているかのようでした。
もともと全幕通して、装置も大きく華やかで、小道具の多さ、凝りよう(?!)にも目をみはるものがありますが、今回はロットバルトの移動方法等をみても、さらに壮大な(!)スペクタクルに磨きがかかっていた気がします。
森下さんは2幕のヴァリエーションのステップを少しかえていたように思いました。
最近は、脚を横にあげれば耳につくくらい、後ろにあげれば頭につくくらい(??)、登場時のジュテは180度以上なんなく開脚し、高さもある・・というオデットさんをみてもあまり驚かなくなりましたが、森下さんのオデットは、そういう方向ではないところで魅せてくれる気がします。
森下さんは、本当に羽ばたけるような繊細な腕の動きや、独特のアクセント付けでポーズを際立たせる身体の謡わせ方などから、『囚われの身』でありながら、本来の身分の高さ、内面の豊かさ、そしてジークフリードへの思い・・を、丁寧にそしてしっかりと伝えてらしたように感じました。
オディールでは顔はもちろん全身の表情がとてもイキイキとしているように感じました。
慎ましいオデットとは対極の明るさ、奔放さ、それでいて、あの品格。とても貴重なオディールだと思います。
清水さんは、『自作』ということをさしひいても、ストーリーどおりのジークフリードに驚くばかり。
女王(=お母さん)に対するとき、ロットバルトに対するとき、おとりまきに対するとき、そしてオデットといっしょのとき・・と、いろいろな表情がみられましたが、一環して、どんなときでも『皇子さま』以外のなにものでもない姿は、圧倒的でした。
お二人とも音のつかみ方、キメるタイミングの絶妙さは、いつもながら鮮やかでした。
ソリストは、ほぼ階級どおり(?)のキャスティングだったでしょうか。
2幕で佐藤さんの優雅な羽ばたきがみられなかったのは残念です。
倉田さんの『大きい4羽』は、やや珍しい気もしましたが、これだけ緻密な舞台、キャスティング的にも、一晩ではもったいない気がしました。
次は来年(?!)といわず、またみられると嬉しいです。