自宅周辺、農家さんの果樹畑

桃の木が落葉しました。


桃の木って枝先がほんのりピンク色で 

落葉すると遠目でも桃の木とわかります。

私はピンクが似合う容姿じゃないし

特別好きな色でもないのだけど


そんな桃の木が可愛いと思っています。

(花も実も可愛い)



来年の夏も、たわわに実りますように。

たらふく食べますので。なにとぞ。

↑花より果実



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さて、たわごとです。


今回は

私自身の話です。


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子どもの頃から言われ飽きているセリフ。


「あら、左利きなのね」

「おや、左利きですか」



はい。

私は生まれつきの左利きです。

お箸、おペン、お刃物類、お歯ブラシ

基本動作は全て左手で行います。


完全に左投げ・左打ちです。


野球やった事ないけど。

(体育でのソフトボールはやった事あり)



世界人口の約1割が左利きだとか。

いわゆるひとつの「少数派」らしいです。


これは

「抱き枕・ぬっこさん」

の左あんよ


自分の中では「左利き」なんて

自然体で当たり前なんですが

周囲はそう思ってくれてないようで

初対面では大抵ご指摘受けます。


そのやりとり、何人目?もう飽きたわ。


右利きの貴方様には珍しいのか知らんけど

こちらからしてみれば

「だから何?」

としか言いようがないわけで。



………私は右利きの人見ても

なんとも思わないんですけどね。

あのご指摘はなんなんだろう。

毎回謎なのです。



会話の糸口としておっしゃるのかしら。

でも言われ飽きてるこちらとしては

すこぶる辟易した話題なので

会話広げる気まっっったくねーんですわ。


真顔で「そうですね」返事終了。


素っ気ない態度かもしれませんが

子どもの頃から何万回とご指摘されると

「アナタは皆と違うんだねー」

と、言われているような気がしてしまい

それが珍獣扱いされたようでもあり


正直、気分は良くないのです。

※個人の感想です。


子どもの頃は特に。



だってこの指摘って

右利きの人には言わないセリフよね???

わざわざ指摘しといて

言われた私にどうしろと???

フユカイにもなりますわ。



ご指摘受けるのは決まって

私が道具を使っている時です。

無遠慮な人ですと

私の動作を物珍しそうにじっと見ます。


「見世物じゃなーーーい!」


実際に叫んだ事もありますわ。

↑注目浴びるのが苦痛故の叫びなのだが

返って余計に注目浴びたという。



できればそっとしておいてくださいィ〜。


好きで左利きやってるんじゃないんだす〜。


目立ちたかぁないんだす〜。



あまりにも毎度のごとく指摘されるから

左利きである事がコンプレックスです。

みんなと同じ、右利きに生まれたかったな。

そしたらこんなに目立つ事ないもの。

苦労することもないもの。

大人になるにつれ

このコンプレックスは強くなりました。


「じゃぁ右利きになればいいじゃん」


なんて簡単にぬかす奴がいようもんなら

「まずお前さんが左利きになってから言え」

って殺気立ちます。

背景の効果音は「ゴゴゴゴゴ」です。

顔は劇画タッチです。(イメージ)

できるもんならとっくに右利き習得しとる。


「左利きってカッコイイよ」


慰めのつもりなのかこう↑も言われます。

いや、憧れられても嬉しくないし。

そもそも利き手がカッコイイって何よ?

その根拠はどこから来るんですかぃ。


「左利きって器用だよね」


………1番言われたくないセリフ。

※個人の感想です。

ホントに器用なのは両利きの人です。

器用じゃないからコンプレックスなんです。

勝手に決めつけないでけろ。



世の中が右利き仕様で成り立っているので

右手でやらざるを得ない時もあります。


自動改札しかり、

自動販売機しかり。他もろもろ。



横書きのノートで手が汚れるのは日常。

(だから縦書きが好きです)

国語と古文以外のノートは無惨です。


マグカップも、飲む時絵柄が見えない。


外食先で置かれるカトラリーはいつも逆。


左利きの字は押し書きなので

細いペン先はすぐダメになります。


英語の筆記体も書けなかったな。


習字も左手だとどうにも書きづらくて

右手で書くからずっと下手でした。

(そして利き手じゃないから上達もしない)


平仮名の「み・な」数字の「5」が苦手。

すっげ書きづらい。


昔、固定電話(黒電話)の受話器が

左手で持ち上げる作りになっていたせいで

携帯電話になった今でも左耳に当てます。

長年の習慣が身についてしまって

右耳に当てるとこそばゆいです。


おかげで通話しながらのメモ姿が変です。

左耳に当てた電話を右手で持ち

左手でメモを取ります。


エレガントでもスマートでもありません。


私が持っている携帯電話は

「スマートじゃないフォン」なのです。



私が小学校に入学した時、

母は担任の先生に言われたそうです。


「晴日さんの左利き、直しましょうか?」


…………昭和の時代でしたのでね。

「皆と違う左利き」は「直すもの」

という発想でしたのね。


母はそれを断ったそうです。


愚鈍な娘が利き手を変えさせられたら

混乱すると思ったらしい。


代わりに2年生くらいの頃から

そろばん教室に通わせてくれました。


そろばんは、右手でやるのが通常です。

右手でそろばんをはじいて

左手で答えを書く。


この経験のおかげで

電卓は右手で計算してるし、

携帯も右手で操作できています。

(この文章も右手で作成しています)

↑片手スマホ操作ができないので、左手でスマホ持って右指で文字入力している奴。



でも基本動作は左手の方がやりやすいので

右手でやる事がストレスにもなります。


「右手でもできる」というより

「右手でやらざるを得ない」のです。


だって世界が右利き仕様でできてるから。



以前、どっかのテレビ番組で

「左利きは右利きより平均寿命が7年短い」

なんてデータを述べていて


「そらそうよ。ストレスあるもの」

妙に納得していた私。

隣りで一緒にテレビを見ていた旦那君は

ハッとした顔でこちらを見ると

無言で私の腕をブンブン振りました。


う、うん。

頑張って長生きするからね。


旦那君は右利き・右投げ・右打ちです。



左利きで嫌な思いもしたなー。

(指摘された時点で充分嫌な思いだけど)


まだうら若き20代前半の頃

当時勤めていた職場の休憩室にて

「最年少だから」

という理由で

おリンゴの皮むきをお願いされました。


それはいいのです。


大人しく素直に従って包丁持っていたら

私を見ていた15歳年上のオバサンが


「うわぁ〜。怖〜い」


私を見てひと言こう↑のたまいました。

別に変な包丁の持ち方してないよ?

持ち手が左手なだけだよ?

私が包丁持つとなんで怖いの?

お前さんに刃物向けてないでしょ?

なんでそこまで言われなきゃならんの?



「じゃーー見なきゃいいじゃんかよっ!」



そう言ってやれば良かった。

オバサンの性根の方がよっぽど怖いわ。

うら若き20代は涙目でした。

あの時あたすは若かった。(遠い目)



以来、

人前で包丁使うの大っ嫌いです。



この話を旦那君にした時

「そのオバサンね、小さい子どもが包丁持った時と同じ心理になったんだと思うよ。勝手に危なっかしいって思ったんだろうね」

冷静に分析してくれました。



そっか。でも一生忘れないでおくわ。



旦那君は昔から

私が包丁を使おうがハサミを使おうが

目の前で見ても何も言わないもん。


何ひとつ言われた事ないもん。


うちの旦那様を見習ってくれよ。


右利きじゃないってだけで

なんでこんなさらし者になるのかな。

あたす、なんか悪い事しました?



それともうひとつ。


巷ではネットや本なんかで

「左利き女性はこんな人・こんな特徴」

なんて言い広められてますけど


あれ、誰もが全部当てはまる訳ないじゃん。


何を左利きには個性がないみたいに

「こういう人でーす」

って決めつけてくるのかね。


ただでさえ左利き女性は少ないと言うに

あっさい(浅い)取材データですね。

それはアナタの周りにいる左利き女性が

そんな性格なだけでしょー?!!


ひとくくりにするのやめてくんない?


晴日さんは、晴日さんです!

たまたま利き手が左なだけなんです!

あんな情報、いい迷惑ですっ!



左利きってだけで

器用だの天才だの大きなお世話です!

晴日さんは不器用な凡人です!

↑これだけは自信を持って言える



私が不器用と言える根拠。


編み物ができない。(特にかぎ針編み)


やってみたくて挑戦するものの

手順やイラストは全て右手でやれという。

なんとかやってはみるものの

力加減がわからず何度も編み棒を落とす。

しまいには右手が疲れ果てる。

脳みそも疲れ果てる。


結果、編み棒と毛糸が封印される。


私の理解能力がもう少し柔軟で

手先がもう少し器用だったら

左手でもマスターしたろうなと思う。



似た理由で刺繍もできない。


かぎ針編みよりはまだできそうですが、

お手本とは利き手が逆だから

仕上がりがどことなく違ってしまう。


間違い探しみたいに違ってくる。


結果、続いたためしがほとんどないのです。

興味は津々なのに〜。



でも最近、

お友達さんが楽しそうに刺繍していて

見ている私もすごく楽しくて

「また始めようかな」

なんて刺激を受けてる今日この頃です。

針も刺繍糸も刺繍枠もあるのです。


あとは私の集中力と根性があればよし。

懲りずに再開しようかな。


私を前向きにしてくれたお友達さん、

ありがとう。

お友達さんに感謝です。



周りにいるようであまり見かけない

左利きの私。


共感してもらえる機会がほとんどないので

「自分は少数派なのかな」

と思い知ります。

そのため

「マイノリティ」という言葉には

ちょっとだけ敏感です。


いろんな「マイノリティ」を抱えてる人。


少しでも理解できたらいいな。

私も歩み寄れたらいいな。



おそらくきっと私だけじゃないはずの

「左利きあるある」


①右利き用のハサミを左手で使いこなすのに慣れきったため、いざ左利き用のハサミを渡されると使いこなせない。


………今の職場の話です。

私がこの仕事に入って数年経った頃、

作業場に置いてある

「誰でも自由に使っていいハサミ」が

右利き用から両利き用に変わってました。

おそらく私への配慮なんでしょうけど


当の私は内心使いこなしにくいという。


えっと、なんかごめんね?

変わる前の右利き用ハサミの方が

コツつかめて使いやすかったのですよ。

申し訳ないので誰にも言ってません。

ハサミ変える前に

せめてひと言欲しかったってワガママかな。


すんません。


②時々、右と左を間違える。


ほんの一瞬なんですけどね、 

「あれっ?右ってどっちだっけ??」

たまになります。

実はさっき載せた↑↑

抱き枕ぬっこさんの足の写真。

下書きの時は右足撮って載せてました。

(載せてから気づきました)


脳みそ少ないさんだから

こんがらがっちゃうんでしょうね。


「私の方向音痴は左利きだからかなー」

旦那君にたずねたら

「利き手は関係ないよ」

あっさりバッサリ断言されました。

ちきしょうめ。



「お箸持つ方が左」

脳みそさんに叩き込まねばです。



日頃不器用な私にとって

「左利きはハンデ」なのですが

いつか

「ハンデ乗り越えた強み」となるよう

残りの人生も左利きで生きてゆくですわ。

負けるもんか。



なお、今回のお話は

あくまで「晴日個人の意見」なので

左利き代表の意見ではございませんです。

「左利きなんだね」と話しかけられて

嬉しい方もいるかと思いますので

そういう方の意見を尊重するためにも

ご了承願いたてまつります。


以上、

左利きな私の長いボヤキでした。

変な話してすみません。(無駄に長いし)



最後までお付き合いくださいまして

ありがとうございました。