2019年10月あたまに

子宮頸がんの治療が一段落して、


職場と実家の親に報告して、


次に報告したのは、ある友人だった。



病気が発覚して、手術が決まった時、

友達の中で真っ先に報告した彼女。

学生時代から仲良くしている大事な友達。


病名を教えた時、彼女は

当たり前だけどとても驚いて動揺して、

でもすぐに寄り添ってくれた。


入院中も頻繁にメールをくれていて。

精神的にとても支えられました。

今も支えられています。

いつもありがとうね。



そんな彼女に、

放射線治療が全部終えた事と

職場復帰する旨を伝えた頃のお話。




治療がひと通り終わって経過観察になり、

あとは定期的な検査と

排尿障害の治療を続ける事。


近いうちに仕事復帰する事も報告。


仕事復帰については、

意外と早いと思われたのか

びっくりされたけれど

「とにかく無理しないでね」

と言ってくれました。



その後も何かとマメにLINEしてくれる。

…………LINE。

…………LINE?

らいん、ですって?!



はい、LINEです。



実は手術受けて退院した後、

すぐにスマホを機種変更して

LINEアプリ導入しました。



………旦那がね。(オイ)



手続き等全てを旦那が担ってくれて

私は隣りで座って見てました。

……暗証番号とパスワードは考えたかな。


晴日さんのデジタルライフは

旦那ありきで成り立っております。

ありがたや〜なむなむ。(拝)



なんて話は尻に敷いて隠すとして。




彼女とのやり取りの中で

とても印象に残った言葉があります。


それは

「して欲しい事とか、して欲しくない事があったら教えてね」です。



この「して欲しくない事」

という言葉が心に残っていました。


誰にも言われなかった言葉なので。

ちょっと、びっくりした。



同時に、ものすごーく感動もしました。

「して欲しい事」はよく訊かれるけれど

「して欲しくない事」はまず訊かれない。

ガンの話だと特に。


だからこの質問に対して私は


「偏見持たれる事と、

決めつけられるのは嫌だ」

と答えました。



どんな病気でも、知らなくて当然です。

偏った知識が伴うのも無理ないです。

今時は何でも検索すればパッと出るから

誰でも自分で簡単に調べる事ができます。



でも病気には、

本人にしかわからない事も沢山ある訳で。

むしろそちらの方が重要だったりする。



私はそれに関して、検索で片付けられるのが心の底から嫌だった。


だから彼女には本音をぶつけました。


「子宮頸がんについて、詳しく知らないのは当然だと思う。病気する前の私もそうだったし。でもそれを、ネットで検索して『こうなんでしょ』と思われるのは凄く嫌だな。わからないなら素直に訊いて欲しい。勝手に決めつけてわかったつもりの態度されるのが一番気分悪い」


正直に申しました。



彼女は私の意見を受け止めてくれて、

以後、何かと質問してくれました。


排尿障害や自己導尿の事、

放射線治療の事、

リンパ浮腫の事、などなど。


彼女なりに

私の病気の事を調べてくれていて

理解しようとしてくれていました。

その上で、私自身の話も聞いてくれました。



それがとても嬉しかったです。

だから彼女には何でも打ち明けました。

彼女の気遣いには胸打たれました。


彼女は今でも大事な存在です。

何度も言いますが、いつもありがとうね。





この機会に、

ガン患者晴日さんが言われたくない言葉。

いくつかぶっちゃけます〜。


①「再発したらまた治療頑張ればいいよ」


実際他人に言われてへこみました。

再発に怯えてると話した時に言われた言葉です。励ましのつもりなんでしょうけど。

再発したらどんな治療するか知ってる?

知っててその言葉言えんのか?

教えたろか?かなり怖いんだぞ?

(怖いからここでは教えません)

そもそも再発した時のショックは

最初のガン宣告の比じゃないんだぞ?

何をもってその言葉が言えるんだコラ。

励ましの言葉には重々気をつけましょう。


②「キャンサーギフトだね」

③「ガンサバイバーだね」


どちらもガン患者本人が口にするのは何ら問題ありません。当事者ですもの。それは自由です。むしろ前向きで素敵です。

でもそれをなんの関係もない他者が口にされると途端にカッチーンときます。

お前さんに何がわかるんだと。

キャンサーギフト?

こんなギフト、私いらないよ?

そんなに欲しいならあげるよ?

サバイバーだって望んでないよ?

だから何?

これも励ましのつもりなんですかね。

胸くそ悪くなって、イラッとします。

あ、全部個人の感想です〜。


ちなみに私はどちらも言わないです。

自分で言ってる方はそれでいいと思う。

私は言わないってだけの話ですので。

そこは自由です。

でも言われるのはなんか違うと思うの。

これも励ましのつもりなのかな。



結論。

病人に余計な励まし言葉は無用です。

言葉探すくらいなら祈っててけろ。

寄り添っててけろ。

私も重々気をつけます。



………ちなみに。

キャンサーって「癌」て意味ですが、

「かに座」とも訳せるそうですね。

私、かに座なんスけど。

いらん運命まで付いて来たぁぁ〜。

初めて知った時、衝撃でした。