今回はデリケートな排尿障害の話です。

晴日さんのデリケートは微弱ですが

あくまでデリケートな話ですので

デリケートな心意気でお読み頂くと

ありがたく存じます。


肝に銘じてくださいね。




2019年の話。

入院中、看護師さん指導の元

自己導尿を習得して

退院してからも続けていた。



退院直後は1日4回。

就寝時間中は基本、しない。

自尿は基本、いつでも可。

ただし治療のために計量記録は必須。


当時の私は排尿障害真っ只中で、

尿意もほとんどない。

下腹部が少し痛む時が尿意の合図。



便座に座っても

なかなか自尿は出なかった。


健康な人なら

尿意があった時の自尿量は

300㎖〜400㎖。(個人差あります)


当時の私は、自尿200㎖前後だった。

なんなら200㎖下回る事が多い。


決まった時間に自己導尿すると

大抵自尿以上の量が出る。

だいたい200㎖〜300㎖。

多いと400㎖を超える。


結っっっ構ヘコむんだわ、これ。


排泄が、いかに大事か思い知らされた。

ノートに記録するのが辛かった。




自己導尿での失敗もある。

カテーテル(管)がうまく入らないのだ。


私が使用していたカテーテルは

使い捨てタイプで

1度使用して失敗したら

新しくカテーテルを開けねばならない。

2度使い厳禁。

カテーテルも多めに処方してもらってた。

(1箱50本入ってたかな)


スムーズにいけば

カテーテルを挿入してから

尿が出るまでは5分〜10分ほど。


けれどなかなかうまく入らないと

尿が出るまで20分以上はかかる。

ヨシダさん(潤滑液)を使っていても

チクリと痛む時もある。

1度の自己導尿で

カテーテルを2〜3本無駄にした事もある。


こんな時はあれこれ不安が駆け巡る。



尿道口の場所は合っているのか。

無事膀胱にたどり着くのか。

血尿にならないか。

このままカテーテルを何本も無駄にしたら

どうしたらいいんだろう。

看護師さんはいない。

けれどうまくいかないからと言って

やめる訳にもいかない。

逃げ場もない。



カテーテル挿入に失敗して

新しいカテーテルを出しながら

自己導尿って孤独だな、と思った。

誰にも頼れない。

自分で乗り越えるしかない。

自然と汗もにじんできた。



焦っちゃダメ。

深呼吸して。

集中して。

場所は合ってるはずだから。

無事に膀胱へ届きますように。

血尿じゃありませんように。

尿道傷つきませんように。



いつも

カテーテルを挿入してから

尿が出るまでの数分間は

息が詰まるほど緊張している。


そして

ようやく尿が出てきて

色も透明(血尿じゃない)とわかって

初めてホッとする。

あとは出し切るだけなので。


ゆっくりでいい。

たっぷりでもいい。

大事なのは全部出し切る事。



泌尿器科の先生に

「自己導尿で大事な点は、

膀胱を空っぽにする事」

と教わった。

だから焦らず行きましょう、と。



そんでも焦るけどね〜〜。

わかっちゃいるんだけどね〜〜。



なんせ

某高倉健さんも呆れるくらいの

不器用人間なもんでね、私。

あんま大きい声じゃ言えませんが、

尿道口と膣口を間違えて挿入した事も

実はあるんです。トホホ。


入院中、看護師さんにも訊きました。

「看護師さんは人様の導尿していて

間違えないんですか?」と。

そしたら看護師さんは

「人それぞれなんで、間違う事ももちろんありますよ〜。だって教科書通りの尿道口ばかりじゃないですもの」とにっこり。


女神のレベルは桁違いだなや。

私、その教科書たぶん見れないよ。



退院後の自己導尿はこんな感じで

格闘しながらの毎日でした。

ちょっとだけ具体的な話でした。





闘病記って明るい話ばかりじゃないし

キレイな話ばかりでもないので

毎回投稿するのに勇気が必要なんですが

「このまま行ったれーぃ!!」

「なんぼのもんじゃい!」←??

って半ばヤケクソで投稿ボタン押している晴日さんです。


もし、今回の投稿話で

不愉快な気持ちになる方がいますなら、

そらどーもすんません、

病気知らずでいいッスね、

1度も粗相した事ないんスね、

って見下し目線で尊敬しますわ。



たまにね、いるんですよ。

健康な自分が1番と思っていて、

病気してる人を下に見る人。

お目にかかると正気かと思います。

たまにっつーか先日いました。



健康を大事にするのは素晴らしいけど、

そこで病気してる人を下に見るのは

ちーがーうーだーろー!

と、思うです。

この●ゲー!とまでは思わないけど。

いつの時事ネタだ。



病気してる人は

健康な人より下なんじゃない。

一生懸命生きてるんです。

試練を背負った立派な人です。

……たまに例外もいますが。(ここに)



「包帯の巻き方を知らないのなら

他人の傷に触れてはならない」


私の大好きな小説の言葉です。


私にも知らない包帯の巻き方は無限にあるから、想像するしかできない事ばかりなんだけど。

質問はあっても批判はしない。

強く強く心がけたいもんです。



私に対する批判はどーでもいいですが、

自己導尿で悩んでいる人、

闘っている人に

悲しい思いが舞い込みませんように。

笑顔がありますように。



デリケートなお話にお付き合い下さり

ありがとうございました。