2019年7月。

術後5日目。


眠りが浅いまま朝を迎える。

カーテンの向こうがやけに明るい。

重だるい体にリハビリだと言い聞かせ、

リクライニング頼りになんとか起床。


靴を履いて、カーテン開けてびっくり。

太陽が真上にあった。


この部屋、ど東向きかい。

朝から直射日光かい。強烈やん。

そっとカーテンを戻しました。

50センチくらいだけ開けて、

朝だけその明るさで過ごす事に。



朝食後、看護師さんと若い男性医師が来室。


「今日はドレーンの管を抜きますね」と。

ほほぅ。

「じゃ、仰向けになって下さいね〜」

「えっ?!ここでッスか?!」

「大丈夫です。すぐ終わりますよ〜」

断る暇もなく仰向けで腹を見せた。


背中の針を抜く時と違って、

ドレーンの管を抜くのはなんか怖い。

痛い?痛いの?ねぇ痛いの?

私、叫んでもいい?

うひーっ!!(心の中)


私のビビりが伝わったのか、

「ちょっと違和感があるくらいで、痛くはないから大丈夫ですよ〜」

若先生がなだめてくれる。


痛くないのは本当か?

先生、だましてないか?

ちょっとでも痛かったら叫んじゃうよ?


「はい、始めまーす」

無慈悲。


思わず枕元にいた看護師さんの手を握る。

仕事の邪魔してどーすんだ。

握り返してくれた看護師さん、女神様?


にぎゃーっ!!!(心の声)


無事、管が抜ける。


感想はですね、

痛みはないけど違和感あり、でした。

はい。

若先生の言葉まんまでした。(単純か)


点滴は前日で既に終わっていたので

(実は。記録忘れてました)

残りは尿道カテーテルのみ。

「どんどん身軽になりますね」

若先生ににっこり顔で言われた。

経過がいいのかな?

ドレーン処置、無事終了。



昼前、術後初めてのシャワー解禁。

尿道カテーテルと共に。

念の為と、防水の傷口保護テープを看護師さんが貼ってくれた。

実は怖くてまだお腹を直視できない私。

準備OK、いざゆかん。


清拭は何度か施してもらっていたが、

シャワーは感慨ひとしお。

念入りにシャンプーして、2度洗顔。

軽く体洗って、流してシャワー終了。

さーて体を拭こうかな。


バスタオルを広げたら、

頭がクラっときた。

椅子につかまり深呼吸。

あらら、はっちゃけ過ぎた?

無理しちゃダメよね〜。

深呼吸すれば大丈夫だいじょーぶ…………


耳鳴りキーーーン。


うん、ダメだわ。

これダメなやつ。

途端に視界がぐるぐるした。


結局スッポンポンのままナースコール。

看護師さんに介抱してもらって、

パジャマ着て荷物まとめてもらった。

「隣りのドライヤー室で髪乾かします?

座って休めますよ」

と薦められるも、迷惑かけてしまって申し訳ないやら恥ずかしいやら、

「じ、自力で部屋に帰ります……」

と返事。

夏だから自然に乾くさ。


頭にバスタオルひっかぶって、看護師さんが荷物を持ってくれて病室に戻る。

血圧は正常でした。

しばし安静。


いやぁ、シャワーって体力使うのね。

看護師さんの仕事を増やしてしまい反省。


ご飯はこの日から固形物あり。

しっかり噛んで、かみしめました。

おかゆは、うーん、全部は無理ィ……。


何かと目まぐるしい1日でした。