注) 今回の内容は、読み手によっては不快にさせてしまうかもしれません。

血の話が苦手な方はご遠慮下さいませ。







近所の産婦人科病院に行った日の夜。


明日は朝イチで医大に行くからと、

私は22:30頃2階の寝室に上がった。

旦那はまだ1階のリビングにいる。

出血量は落ち着いていた。


無理矢理にでも寝ようと目をつむり、

やがて眠りについた頃。



ドロッと経血の感覚で目が覚めた。


出血に敏感になっていたせいか、

眠りが浅くなっていたようだ。


慌てて跳ね起きて部屋の電気をつけた。

時間は0時を回ったところだった。

おそるおそるナプキンを確認。


あら?

出血はしてるけど大量ではない。

なーんだー。

過剰に心配しちゃったじゃーん。

気にし過ぎだなー私ったらハハン。



なんて思った次の瞬間。


またナプキンがジワッと滲む感覚が。

えっ、あれ?


気のせい?

かと思うとまた数秒後にジワッと。


ん?

んー??

また数秒後にジワッと。


…………………………………。

これ、経血じゃなくねー?



数秒後にジワッと。



血の気が一気に引くのがわかった。

次の瞬間、

今までにない素早さで夜用ナプキンを鷲掴むと、無我夢中でトイレへ駆け込んだ。


下着をさげると夜用ナプキンが真っ赤っかだ。

それも鮮血。

これは明らかに生理ではない。


便座に座る。

数秒おきに「ポタポタッ」と滴る音が便器に吸い込まれてゆく。

けれど尿意は全くない。

この滴りは私の意思ではない。


「ポタポタッ」

軽く腰を浮かせて便器を見た。


真っっっ赤だった。

心臓の鼓動が聞こえるんじゃないかってくらいバクバクした。


窓の外は真っ暗だ。

夜明けまではまだ数時間ある。

明日朝イチで医大に行くのに。

もう少し待っててくれたら病院に行けるのに。

夜明けがこんなにも遠く感じる。


「ポタポタッ」

どうしよう。

どうしようどうしよう。


「ポタポタッ」

どーしよー!!私、死ぬの?!!



震える手でナプキンを交換して、

もつれそうな足取りで階段を駆け下りた。






いったん回想終了。

今(2022年現在)改めて思い返すと、

随分動揺激しかったなぁ自分と思う。

毎月生理を経験していたクセに、

だいぶ冷静さに欠けていたなと。

もしこの経験が真っ昼間だったら、ここまで動揺はしなかったかも………いや、そうでもないか?どうなんでしょ。

真夜中って不思議。