メガマンションの総会でよいこと:
● 戸数が十分大きいので、総会などで1人だけ強く理事会と反対の主張をされる方がでてきても、それで全体の議決結果をひっくり返すってのができない。
ー 総会屋さん編で、質問には対応するけど、反対演説には、では反対票をどうぞで対応するとか書きましたね。小規模マンションだと、声の大きい人が案外議決結果を左右したりするようですが、500戸にもなれば、声なき数百票の意思をひっくり返すことはできません。理事会側は、いくらでも広報の投函が実施できますから、事前に十全の根回しができる分理事会が、総会屋さんに対してずっと有利になります。
● 多くの場合、最初の1割程度(うちだと50票)もでてくると、全体での数が過半数に達していそうかどうかが読めるし、特にじっくり説明を要する”揉めそう”な議案が前もってわかる。
ー 案外理事会側の思っているより反対が少ないとか、逆に皆賛成すると思っていたら反対が多数でてくる議案ってあります。前もって議決権行使書で賛成率をしった上で議案説明などの準備に入れるので、総会運営に反映可能です。
実際のところまだ、総会の議案説明なんかの準備にはかかっていない理事も多いんではないかな。99%程度賛成ありそうってのと、何割も反対ありそうってのでは、説明の具合も随分違ってくる筈ですね。
● 統計処理の知恵を使えば、反対率などを見ながら、特別決議でどこまで票数を集めれば大丈夫そうかがやはり事前にわかるので、”どの程度督促を頑張るか”がコントロール可能です。
ー 過去に反対が15%くらいあるなかで、97%まで集めて特別決議を可決したことがあります。まさに夜討ち朝駆けで、在住の区分所有者票は99%とか引っ張り出した。
例えば議決権行使で40票ほど集めて、賛成率が 8割、反対2割で、32:8 だと思うと、全戸での確率は、以下の Wiki での二項分布の項のように推定できます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%8C%E9%A0%85%E5%88%86%E5%B8%83
p=0.8 N=40の場合ですから、賛成率につく誤差は
sqrt( p*(1-p) / N) =0.063 と分かり、-3σの余裕をみても99.9% の確率で、母集団の賛成率は 60%より大きいとわかります。残りの450枚近くをめくってみたら賛成反対がひっくり返っている総会ってのは1000回に1回ない程度ってことなら、まぁ安心してあとは数だけ淡々と集めていけばいいです。
てなことで、まずは5月の連休は理事会は完全お休みモードにして連休初期の票の出具合を見た上で、全議案大丈夫そうなら、理事票がほぼで終わった時点でいけそうだから、あとはじっくり当日のシナリオでもつくりましょうと呼びかける感じになります。
# 今回は、p=0.85(最初の票の反対率15%),N=80程度 ですから、
一番危ない議案の賛成率が 0.85+-0.04 (通常決議なので0.5を超えていればよい)と
読んでいますがさて...
よかったら、ぽちってください。別にやばいことは何もおこらなくって
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