理事って「権利」?「義務」? -3 | はるぶーのマンションヲタクな日々

はるぶーのマンションヲタクな日々

マンションのモデルルームがあるとたとえ外国でもふらふら入ってしまったり、
管理組合の理事会には思わず立候補する人って多いですよね。(多いはず)
なのにあんまり管理組合の苦労とかのブログって見ないので立ち上げてみました。

 いろいろな理事制度をめぐる設定には、”権利”的なものと”義務”的な
ものが混在している。 前に騒音編で事例を送ってくれた、理事会オフ会であう
人からのメールから... まぁ長いですけど、今回で完結。
 
 引用部分が多いんで、そこは”紫の太字”にしておきましょう。
くだんのマンションは、ばりばり超高層のタワーで、執行部(とくにトップ)
は割と固定されていて、怖そうな”士業”の人がバックアップでいざってとき
のご意見番とかなので、その2での分類に従えば意見をくれたのは
 ”タワー” で ”権利的” な理事中心の理事会のコア役員って
ことになるかな。

 
> 理事を権利とするのか義務とするのかでベクトルが変わる
 
> どのマンションも、理事=権利か義務かでスパッと割り切っているではなく、
>理事のなり手がないという現実に対処するために、両方の要素を適宜混在
>させていると思います。とってつけた政治イデオロギーを振りかざして
>「多選はいかん!」「理事資格の拡大はいかん」「理事多年制はすばらしい」
>と決めつけないのが重要かも

 
 理事の任期2年半数改選は、理事会のパワーアップの鍵ではあって、毎年
20人とか入ってくる新人さんがそこそこ使えるようになるのに半年以上とか
かかって、使えるようになったらすぐにもう総会ででていっちゃうってのに
飽き飽きしているんだけど、まぁ当人たちがそれでいいと思っているんだったら
押し付けるもんでもないよな。確かに。
 来期はもっと完全に抜けていこうと思っていて、まぁ2-3年抜けたとこで
そこまで大きく腐りもしなかろうで、これは来月の理事会の検討項目になって
いるけど、いうだけはいったからどうなってもまぁ気にするまい。
(自分がやらないのに、人にやれってのは私の主義に反する)
 
> (1) 複数年任期制(部分入替制度)
>   論点)理事会は安定するが、
>   益々理事の成り手がいなくなるのでは?理事権利論に立てば有効

 
 そこそこやる気のある人が2年やるととっても効果があるんだけど、
いやいや理事会にだけでてくるようなレベル(それすらサボる人も多い)
の人を、2年目も理事会の席にだけ座らせておいてもあんまり意味ないん
だよなぁ。。。引き継ぎで少しオーバーラップをとりましょうで、
見習い的制度を入れるなら立候補優先なので、それを募るアクションを
早めにスタートしないと来期導入には間に合わないから12月の理事会は
再び特別編成で、その月の審議事項の前に、いきなりこういった理事会制度に
関わるフリーディスカッションからスタートすることになった。
 管理士事務所がなにかうまく仕切ってくれるかな。。。
 
> (2) 輪番制
>   論点)忌避者へのペナルティーなしには抽選と変わらないのでは?
>      理事義務論の極致?

 
 実際には絶対輪番であたっても理事はやりたくないという人は現れる。
拒否したからといって、なにか罰則ってのもないけど、でてこないともともと
欠席率の非常に高い理事会では流会しやすくなる。
 理事には無理やりいったんして総会承認は取った上で、でてこない人には
きちんと辞退届を出してもらって、それをいったん総会で承認、
***室理事を辞退を議事録に書いて、理事会の決議でクビにしましたと
理事会の議事録で広報ってことで今のところすませている。
(ここまでこじれて一回もでてこなかった人は4年で1人だけだけど)
 
> (3)ブロック別抽選制
>    論点)2)と効果が同じ。
>   選出方法の違いだけ(義務的)

 
 輪番の回り方を詳しく定めて、一方で立候補優先とすると、何年後に
理事になりそうだからで、前倒しで立候補ですませておくことができる。
うちの立候補には実際にこのパターンが多くって、”監事”に立候補すれば
(今私がそうであるように)自動的に理事長を決めるジャンケンからは外れる
ことができるとかのちゃっかりものも。
 抽選のほうがまだましかな。。。
 
> (4)理事報酬
>   論点)本当にインセンティブになるに足る十分なメリットと
>      なっているのか?財政収支との兼ね合いは?
> 有償責任は忌避されないか(無償だからできる、わずかでも報酬を
> もらうと責任が重くなったような気がするので益々嫌だ)
> 理事義務論の典型、理事権利論からはビミョー。

 
 私は逆に”義務”的であるからこそ導入かなと思っている。その月の理事会
をサボった人の札だけあって空席になっている席をみながら、ぎりぎりで
定足数をキープしている”輪番でなった”理事がある程度モティベーションを
保つには、欠席に罰則とはいかないから、出席してないともらえない報酬が
ないとバランスがとれないかなと。
 今一般理事は月3千、副理事長6千、理事長1万としているが、副理事長
以上は、いずれかの委員会を必ず主催して結果の理事会への持ち帰り付議の
実施事務があるから、拘束される日数も多い。責任と手間の多さに、報酬の
差がおいついてなくて、このインセンティブでは理事互選で誰も自ら進んで
やろうとはしないから、副理事長・理事長に関しては大幅アップもありかな
と思ってる。自分が平の役員の時にしか提案はしにくいからな。
 
 私は、別に報酬がなくてもあっても責任は同じようにあると考えるから、
責任が重くなっていやってのは感覚的には理解できない。
 ”権利”的に考える方だけど、やった人に、やってない人から集めたお金で
報酬を出すのは当然と思っている。
 実は1-2期にはこれすごく嫌悪していて、実はうちの管理人さんの一人
から導入するといいですよーとか提案されたのをそれはないなとか言って
ことわったりしたんだけど、どこで正反対に変わったかな。。。
 
 2期までかなりコアな役員で立候補でやっていた人がぼそっと
”こんなにちゃんとみんなのためにやっていても、1円にもならないんでしょ”
と妻に言われるんですよねぇといって、3期にはやめていったのを
覚えている。
 当人は、金などいらんと思っていても、迷惑をかけることになる家族から
みたらちょこっと小遣い程度はあってもいいんではないかなぁ。。。
確か、うちの管理士さんも”報酬制度”には賛成派だったかな。
 
 財政的には、今年完全出席で100万ほどになる。財政収支は圧迫するけど、
話が逆で、これを優先的に確保した上で、削り足りないなら管理会社にでも
泣いてもらうしかないで、理事会報酬や、管理士導入の議案の予算を先取り
した上で、定常的に黒字が確保できるとこまで、管理会社にはコスト削減を
お願いした・
 
> 5)多選禁止
>  論点)機会均等とは聞こえがいいが、いつも素人理事ばかり
>    (半数改選でも常に半分は素人)。 理事権利論の極致?

 
 500戸以上のマンションでも、多選禁止、立候補禁止で全理事を毎年
入れ替える”規約”になっているマンションがあって、やっぱり匿名掲示板
なんかで見るとあんまり理事会は機能していない。
 変な人が理事になっても、困るのは理事長の場合程度で(私も変な人?)
どうしても理事長をクビにしたければ規定があるからなぁ。。。
実際に理事長10年やっても問題なく回している(ように見える)マンション
もあるわけで、禁止規定を設ける必要性があるかといえば。。。
 
> 6)理事有資格者の拡大:居住所有者、非居住所有者、合法占有者
>  (いわゆる賃貸人のこと)、これらの者の同居家族
>   うちは居住所有者の2親等同居家族まで認めている。
>   念頭においてるのは、居住オーナーの妻又は子供)。理事権利論。

 
 この拡大には私は異論がない。うちの規約も同居の2親等までOK。
この規定がないと、区分所有者なのは夫だけで、夫がいつも留守ぎみ
だから、妻がでますってのができなくなっちゃう。
 理事会の安定的成立とは別に、キッチンスタジオの、調理器具だの
食器だのをどうする?なんてことを扱うこともあるから、女性理事割合は
最低でも2-3割は確保したいし。
 
ーーーーーーーーーーー
 
 ちなみに、ばりばり何期にも渡ってやっていると、その過程で偶然
ぶつかった輪番で運悪く理事になった人が、”不満分子”化して、
 「理事資格拡大はいかん」とか
 「理事長多選禁止」とか
わめき始めることがある。

 
 まぁ、私を念頭に置いているんだとわかるけど。私の”暴走”(?)
を停めたいなら、こんな制度的なとこから攻めるんでなしに、
 堂々と理事に立候補して、理事長互選で私に勝つとか、 
 私がおかしなことを提案したら、理事会で羽交い絞めにして止めるとか
まぁいろいろ手はあると思うんで、
 独裁化のリスク回避である人がなにもできないように権利を停めるって
制度はどうかなぁ。。。 強大な権力のアメリカ大統領ですら8年までOK
なわけで、多くの理事会改革は、2-3年は同じ人が面倒みないとうまく
いかない(リプレースなんかが典型的)。 ま賛成はしかねるな。
 
 私の書いたとこは雑駁な内容なんで3回書いたけどまとめは省略。
次回は、韓国の管理士制度編。

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