加入しなくてもいいのか？と聞かれることは多いのではないか。
一方で、私の知り合いの理事長さんで、もともと地震保険に加入していた
組合で 地震をきっかけてに地震保険はやめたという組合が複数あります。
理由は億単位の被害がでたのに１円も支払いがなかったから。
（全部関東というか東京近辺です）
戸建てや、森ビルさんみたいに全部建物をもっている場合にはいいんだけど、
マンションの場合にはもともと地震保険ってなじみにくい気がしてた。
システム的には、戸建てなんかとおんなじ考え方できていて、もともと
建物全体をカバーできるってのが大前提で考えられているので、その場合には
まだ割と合うんだけど、マンションみたいに、専有部と共有部分で各々加入
しないといけない場合にはなかなかなじみにくいと思う。
うちのマンションの場合で、”上塗り基準”（柱なんかは、表面を除いて
全部共用部扱い）で計算しても、共用部分の割合は５５％程度。残り４５％
は、専有部なので、各戸の加入する地震保険で直してくれということに
なります。
地震保険ってもともと火災保険のおまけだから、火災保険に入っている額
の半分までしか通常加入できない。
もともとフルに加入していても、半分が全壊の場合の支払上限。
これが自分の戸建てとかなら、もともと火事で全部燃えるってのは当然
想定しないといけないけど、マンションの場合、通常の火災やガス爆発など
で、全焼するってのは想定しにくい（５００戸のマンションで５００戸とも
火事で燃えるってのはなかなかありがちではないし、実際に支払い例が皆無）
ので、大抵初期設定で管理会社が、販売時に保険をつけるけど、
最大の保険金支払い額（付保率）をマンション全体の半分程度までに絞って
いる場合のほうが多いと思う。
地震保険をフルでつけたいから、火災保険をフルでつけましょうってのも
本末顚倒でしょう。 ”地震でない”火事でメガマンションが全焼など起こりえない
ので、地震保険の付保率アップ（しかも半分でしかきかない）ためにムダ金を
棄てることになります。
うちの場合で、火災保険の付保率は６０％。（まだかなり過剰だと思うけど）
（そのうち説明するけど、１０年の積立式保険でこの割合で固定されてる）
地震保険はこの半分までしか加入できないから、６０％×1/2 で３０％。
さらに、管理組合が入れるのは共用部だけで、専有部は各戸に加入を強制
はできないから、うちのマンションの場合の共用部の割合５５％をさらに
かけると、 60％×1/２×55% =16.5%
代替再建築価格の、16.5% で、うちのマンションの場合、まぁもともと
建物分～土地代なマンションなので、新築で購入したときのうちわけから
みると（別に土地がなくなるわけではないから、保険の対象は建物だけ）
さらにその半分で、新築時購入価格総額に占める割合は８％くらいかな。
確かにまとめて組合に入れば、建物が”主要構造部”の被害で全損認定
なら、まぁ相当困った状態だろうから、お見舞い金代わりにはなるだろう
けど、これをもって、”再建築”のためにおおいに助かるというような
ものではありえない。
※ 逆に専有部は実は案外簡単に、３％認定の壊れ方をするもので、うちは
本棚が倒れてちょっと壁紙や、収納のドアが凹んだ。。程度で４０万円ほど
先の地震でもう払いこまれている。 ３０年分以上の保険金に相当するので
ちょっとおいしかったから、うちは、共有部はいらないといいながら
専有部は今も入ったままです。
まだまだ続きます。
（全１０回以上にはなるだろう）
ps. ところで、あちこち探してみても、地震によって発生した火事の
場合”一部損”認定ってのはもともとないようで
建物の総床面積の20% 燃えないと、支払対象でないように読める
記載が多いけど
＃ 損保ジャパンのホームページがわりとわかりやすいかな →
http://www.sompo-japan.co.jp/kinsurance/habitation/earthquake/sche/index.html
合っているかな？？？
間違っているって指摘がなければ、次回は、地震による火災は地震
保険なら補償っていうけれど。。。ってな話になるかな。
やっぱり結構長くなった（笑）
よかったら、ぽちってください。別にやばいことは何もおこらなくって
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