お隣に突然マンション計画が。。(11) -相手事業主と”初回”協議 | はるぶーのマンションヲタクな日々

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マンションのモデルルームがあるとたとえ外国でもふらふら入ってしまったり、
管理組合の理事会には思わず立候補する人って多いですよね。(多いはず)
なのにあんまり管理組合の苦労とかのブログって見ないので立ち上げてみました。

二回に分けようかと思ったけどえいやっと。 

 お隣の事業主との最初の協議が今週あった。
いくつかの点で、”隣地マンション協議会”の要望が通ったものもある。
まだ協議中の点も多いけど、だんだんに妥結への道筋も見えてきている。
 
 大きな変更で相手がいやにあっさと向こうがのんだものもあるけど、これは
最初にもってきていた図面があくまで近隣協議用にどかっと迷惑がかかる
感じで書いてきていたものだったから。
 建築申請用の最終に近いですといって、今月の初めにもってきた図面で
最初から進めていたのであろうとは思っていたから、初回の質問書・要望書
の要請のかなりの部分にあっさりと答えていても、向こうが現実的な図面を
出してきたあとでは、かなり細かい点でも是正要求は通りにくいだろうなと
思っていた。
 なにかちゃんと向こうにも譲ってもらいましたという実績は、こちらの
委員会のほうにも必要だから、あんまり一般住民向けに、きっとあとから
提出された図面でずーっと書いてきているんだと思いますよなんてことは
言わない。

 
 協議は火曜の晩、19:30-22:00とかに実施。
いつも理事会で使っている広い会議室に使っているキッズスタジオが
細則規定では、20:00までしか使えないことになっているので
急遽キッチンスタジオ脇のパーティースペースに机だの椅子だのを運び
あげて並べることになった。(夜間の理事会もありうるから、まーたまた
また細則の変更だなぁこれは)
 
 協議会の正副委員長のほかこちらの参加者は14人。交渉ごとだから、
人数は必ずこっちが向こうより多くないとというのは達成。
 向こうは、施工者はつれてこないで、近隣対策の専門の会社の人1人と、
事業主2人できていて、基本的な回答は、ちゃんと事業主側が行っていた
から、この人たちは口をきけないのでは?という
(理事会での説明会の時にうちの副理事長が指摘していたような)
頼りなさは今回は感じなかった。多分あらかじめ、質問書に対する回答や
説明などをしっかり用意してきていたのであろう。
 
(1) こちらに面したバルコニー+掃き出し窓は廃止して、クーラーのみを
 置くサービスバルコニーに変更。窓は可能な限りは小さ目にする。
(2) こちら向きの妻側の窓は全部刷りガラス化する
(3) リビングルームの脇の窓になるもっともうちのマンションに近くなる
  妻側の一番南側の窓には、解放制限を付ける
  (これは向こうもしたにバルコニーがないから転落防止用の横のバー
  を廃止できて、リビングの内側から見たときにすっきりできる効果が
  あるから受け入れやすかったであろう)
あたりまでは妥結の見込み。 こんな近くにーとか協議では言っているけど
実際には15m離れているマンションに対してのリクエストとしては、
こんなもんではないかなぁ。。。
 
 協議会としては、仕様でそこそこ早く妥結して、今度は新築の工事の
前に工事協定まで締結しないといけないから、ずーっと参加していない
人からみたら、協議会が重要なポイント(日陰を作られる)には
あんまり立ち入らないで、今月末と向こうがいってきている建築確認申請
にむけて、妙に協力的であるように見えるかもしれない。

 
 向こうも、近隣対策関連に使える予算も限られているし。早期に着工
しないと建物の高さからして、再来年3月入居というスケジュールには
合わせられなくなるから、建築とりやめとか、容積率400%が完全消費
できなくなるような要望をだしても、うけないで強行着工して、最後に
どうしても怒り狂っている家にちょこっと補償金でも払って解決した方が
得になるとなると、かなり強硬にでてくる可能性もある。
 
 協議会の場では、向こうもこちらがどの程度の無茶ぎみの要求をだして
くるかに関心があったはず。日陰をつくられる問題は、向こうの敷地内
で400%を消費する限りは絶対避けようがないように協議会には思われた
から、これは質問に、どうにも避けようがないという回答だけはしっかり
もらった上で、窓ガラスは不透明にしてお互いに覗けないようにして
くれとか、プライバシー配慮中心で、なんとか妥結点を探る交渉が中心
で進めてきている。
 
 私の考えとしては、
『 向こうが先に建っていたとして、後から建てるこちらに要求されても
 決して受けられないものは、先方にも要求しない 』

というものがあって、わざと日照問題は、各戸で必要なら闘ってくれ
で、理事会+自治会を代表する協議会の交渉項目からは外している。
 
 先方にも、こちらに近い角部屋を適性な値段で販売可能なレベルに
売れるように仕上げる権利と義務はあると思うから、建築基準法上の
居室認定をうけられなくなる、居室面積の1/7を超える有効最高面積
を下回る窓サイズにまで窓を小さくしろというのは、私にとっては
地域エゴの範疇に思える。
 
 一方で、協議会に入っているメンツは別に建築士ってわけではない
から、ある面積を超えて窓を小さくしてしまうと、住居が3LDK
としてでは、2LK+S(サービスルーム)で販売しないといけなく
なるとか、各種の制限法令などを熟知しているわけではないし、
”先に建っている側が優先されるわけではない相対性”を理解する
方ばかりではないから、実質的に妻側の窓をなくせに近いような
要望をされる方もいた。(角部屋であることのメリットを全部喪失
するから、とても受け入れられないと思う)
 
 それを私がそれはいいすぎでは・・・とかその場でたしなめたもん
だから、後で『なんで、事業主ではなくお前が否定する!』とか
ひと悶着起こって、協議会の会長さん(私は副会長)にご迷惑をかけて、
私がわびを入れることになった。 まぁこれは確かに私が悪いと思う
から、きっちりお詫びしたつもり。
 
 これは向こうの質問に対する回答にも問題があって、
『このように設計していて変えにくいからご容赦ください』
 (近隣協定専門の今一つなんのためにいるんだかって会社の人の
  回答がこういう感じだった) では反感買うだけなわけで、
『うちの会社も、この部屋に住む人のためにこの部屋がきちんと
 居室として使えるように設計する義務と権利があります。
 北側に窓が作れない部屋になっているので、そちらのマンション
 に面した側にしか窓がとれない。有効採光面積が部屋面積の
 1/7となるぎりぎりで居室として認定される大きさまで窓サイズ
 は絞っておりますのでこれ以上はご容赦ください』
と理を尽くして回答してくれたほうがはるかに受けいれやすいの
ではないだろうか。
こんな感じの回答なら、協議会的にも”了承”でやりとりを終了できるのにな。
 
 ってんで、ダメな要求にはきちんと理由を示せでお持ち帰りに。
更新された回答まちになっているところ。

 
 このシリーズの次回は、新築マンションの仕様に関する協議の
妥結になるといいなぁ・・・このひと月ちょっと時間をくわれすぎた。

 
 
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