仲介業者の”両手取引”は利益相反では?? | はるぶーのマンションヲタクな日々

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マンションのモデルルームがあるとたとえ外国でもふらふら入ってしまったり、
管理組合の理事会には思わず立候補する人って多いですよね。(多いはず)
なのにあんまり管理組合の苦労とかのブログって見ないので立ち上げてみました。


 プロフェッショナルの条件ってなんでしょう?
 
 私は、お金をもらって食っていけているからプロなんではなくて
”誰のために”仕事をしてお金をもらっているかが大事
だと思います。
。。。何千万もらっていても、そのプロを雇っている人のためになる
仕事をしていなければプロではないし、それだけでは食っていけない
ほどのお金しかとっていなくても、プロはプロです。
 
 不動産業界は後進的で、この部分が非常に弱いと思う。
 
 住宅評論家なんかにはひどいのがいて、
”モデルルーム”で講演会をした(いくらそのマンションの買い推奨を
明示的にしてなくても、そのデベからお金もらっているわけですから)
同じ人が、”エンドユーザー向けのポータルサイトで、そのマンションの
買い推奨の記事を書いている”なんて例が沢山。

... 住まいサーフィンでコラムを書いている櫻井幸雄氏とかがダメな代表例。
 一時期とあるデベのモデルルームで講演会を沢山実施していた同時期に、
推奨物件の3-4割がそのデベの物件だったからなぁ。(同じ年の築戸数
シェアは1割に満たなかった)これってちょっと露骨で利益相反なんではないの?
とかちくちくやるブログを書いたら、見事にID抹消されたからなぁ。
思い出して、ここに実名にて再掲しておく次第。
(食うためなら何をやってもいいというもんではない)
 
 証券業界だったら、同じアナリストが、セルサイドとバイサイドを
兼ねるようなもので、石投げられても文句いえないえしょう。
 プロたるもの、お金をもらっている人の利益に反することはしちゃ
いけない。これ当たり前の話で、利益が相反する複数人の顧客をもっては
いけないわけです。
 
 これが”当たり前でない”のは後進的だと思うんだけど、
マンションなど不動産の仲介は実は、”当たり前でないのが当たり前”
 
 ここで大手仲介業者の、実績を見てみましょう
 ↓
http://www.fdj.com/r-data1/2011_07.pdf
 
 大手上位の取り扱い高に対する手数料収入は、平均で5%を超えてます。
仲介手数料の上限は、(物件の成約価格の3%+6万円)+消費税分が
手数料の”上限”ですから、あれ??とか思うのが自然。
 手数料は、しばしば値引きされることがあり、私も自分のマンションの
売却では売主側の規定の半分しか払っていません。上限が3%で平均では
そこまでいっていないはずなのに、物件価格あたり5%強
手にできるのはなぜか?
 
... 売却を考えている売主と媒介契約を結んでいる同じ会社が、
購入を考えている買主側もつれてきて、自分の顧客同士でマッチングして
手数料を両方からもらう取引 ”両手取引”が圧倒的でなければ説明が
つかないわけです。
 
 売却側には、”できるだけ高く売り”
 購入側には ”できるだけ安く買える”
お手伝いをすべき仲介業者が”両手”ばっかり扱うの
はどうみても利益相反でしょう。
(たまに両手になったならいいけど、『狙って両手』に
しないと平均で5%は超えません)


 なぜ、売却物件を膨大なビラをまいてまで抑えないといけないか
というカラクリは、仲介の過半が”両手”取引であることを知らないと
見えてきません。
 
 私は、手数料の”上限”にも意味がないから撤廃すべきだと思うかわりに
利益相反の関係になる”両手”取引は明確に禁止すべきだと考えてます。
 ・・・民主党にはこの点ではすこし期待していたんですが、ほかの多くの
点で裏切られたのと同様にこれもなし崩しで取り下げてますねぇ。
(地方の1000万未満なんて物件は逆に3% +6万では、ビラもまけないから
上限の撤廃も同時にやらないと意味はないけど、全くお金をかけないで、
後進的な不動産業界の構造を直せるのに。。。まぁ...ダメな政党だな。
 
 ビラをまきまくる業者Sの手口などは次回。

 
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