今回は「五十八杯目」(8巻第1話)ののエピソード紹介及び実食について投稿します。

(カリーつけ麺 レベル4!)


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エピソード紹介

それは半年前の春、中村美沙は弟たち3人と共にお使いに出ていた。

(姉弟揃ってのお使い)

「お姫様がいる!」と中村美沙に告げる双子の弟たち。弟たちの視線の先、そこには「カリーつけ麺」という看板が掲げられたお店から出てくる小泉さんの姿があった。

(「カリーつけ麺」のお店&小泉さん)

小泉さんに見惚れる弟たち、そして憤慨する中村美沙。中村美沙は豚野郎のケンタの荷物の重さに耐え兼ねた悲鳴を顧みず、「夕飯いらない!!」と捨て台詞を残し、お店に突撃してしまう。

そのお店は、以前はカレー屋さんで、中村美沙は中学生の頃にお母さんと買い物帰りに来たことがあった。そして、その頃は辛さのレベルは選べたとのこと。カリーつけ麺を注文した中村美沙、そんな彼女にお店の方は「辛さエフェクトどうします?」と確認してきた。何かに合点が行く中村美沙。中村美沙は考える。「なるほどね。小泉の奴、ここでレベル上げに挑戦してるって訳ね」

そして中村美沙は7段階ある辛さエフェクトのうち、レベル4の「FLANGER」を注文する。

(合点、注文)

ちょっぴり和風のつけ汁、つけ汁の中のトロトロのお肉、もっちりとした麺、そしてローストポークに舌鼓を打つ中村美沙。そして中村美沙は思う「辛さが全身をスムーズに駆け抜けてく!」

そして中村美沙は確信する。「イケる」、「通い続けてレベル上げしていけば最高MAX7までイケる!!」、「小泉には負けない」

それからというもの、中村美沙は小泉さんに勝つべくレベル上げに勤しみ、夏休みの終わり頃、遂にレベル7に辿り着いた。

(執念のレベル上げ)

そして、遂に訪れた小泉さんとの対決の刻!

中村美沙は語る、彼女の成長の域を。そして宣言する。「小泉、美沙の勝ちよ!!」と!

(執念、勝利宣言)

そんな中村美沙に対し、小泉さんは「一体何と戦っているんですか?」と不思議そうに尋ねる。呆気に取られる中村美沙。小泉さんが注文していたのは、「ローストポークカリーつけ麺 チーズトッピング エフェクト無し」だった。

「小泉ともあろうものがエフェクト無し!!?」と呆然とし、そして抗議する中村美沙。そんな中村美沙に小泉さんはその理由を述べ、そして、お店のメニューが増えつつあると言う。慌ててメニューを見る中村美沙。カレーライスがメニューに加わっており、かつてお母さんが食べていたエビと卵のカレーは復活し、そして、シンプルなラーメンまでメニューに加わっていた。

(メニューの変化)

辛さを追い求める余り、この半年の間、お店の変化に何も気が付かなかったことに愕然とする中村美沙。小泉さんはそんな中村美沙に「周りが見えなくなるほど一つのことにハマれるのはある意味幸せなことでは?良かったですね」と親指をグッ!としながら声をかける。中村美沙の様子を見ていたお店の方は、ホントに7でいいですか?と確認するも、中村美沙は「美沙にはあの味が一番響くの」と述べる。

小泉さんは言う。「同じ味にどハマりすると、その店ではそればかり欲してしまうのはしばしば起こり得ること。」、「それもまた良き哉」

(良き哉)


[実食]

さて、このエピソードで登場した「カリーつけ麺」を食べられるお店、それは吉祥寺にある「モンタナ」というお店らしいです。

モンタナ(食べログ)

どうやらこのお店、営業しているのはお昼前後のようです。勤め人には土日しか無理ですね。

ってことで行ったのは10月5日の土曜日!このエピソードが掲載されてる第8巻が9月30日に発売されてからすぐ次の土曜日です。

JR吉祥寺駅を出てから歩くこと約5分、目指す「モンタナ」に到着です。

(モンタナ)

なんともお洒落な外観です。ラーメン屋さんって言うよりカフェみたいですね。なお、近くのお店もエピソードの通りです。

(近くのお店)

お店の前に到着したのは開店15分前だったので、近くをブラブラして5分前に戻ってきたら、何気にプチ行列が出来ているではないですか、ビックリです。やっぱ人気店なんですね。気を取り直してプチ行列に並びます。開店までの間に次第に行列は長さを増していきます。

まだ開店前ですが、お店の方が出て来られて、並んでる人たちに先に注文を聞いてくれます。私も注文を聞かれます。もちろん、作中の小泉さんと同じく「ローストポークカリーつけ麺チーズトッピング・エフェクト無し」をお願いします。「エフェクト」は辛さのレベルで作中でも出てきたように7段階あるんですが、「エフェクト無し」は所謂「レベル0」みたいなものです。辛いのはそんなに得意ではないもので

しばらく待ってからお店の中に案内して頂きます。カウンターの席についてお店の中を見遣るのですが、ホントにオシャレな内装です。流れている音楽も鯔背です。お店の方もダンディでメッチャカッコいいです。

そしていよいよ直丼!

(「モンタナ」ローストポークカリーつけ麺チーズトッピング・エフェクト無し)

まさにカレーなつけ汁、それに浮かぶ蕩け気味のチーズ、そして麺が見えないほどの大ぶりのローストポークがメッチャ食欲をそそります。居ても立ってもいられない気持ちとなり、早速、お肉をちょっと移動させて麺をお箸に取り、つけ汁にダイブです。麺に温かなつけ汁をたっぷりと纏わせ、そしてチーズも絡め、いよいよ頂きます。つけ汁の風味がかなりいい感じです。カレーライスとして食べるようなドロドロのやつだとてっきり思ってたんですが、意外とサラッとした感じです。魚介の風味がしっかりと感じられるちょい和風のスープに絶妙な塩梅でカレーのパワーが上乗せされてるって感じです。それらに蕩けるチーズのコッテリ感も加わってくるのでいい感じです。そしてモチモチの中細の麺がまたいい!つけ汁がいい塩梅で絡む仕様なんですね。夢中で頂きます。そして、気になるアイツ、ローストポークも頂きます。結構な厚切りで、肉喰ってるぜ感がバッチリ味わえるナイスな奴です。かけられた和風ドレッシングの爽やかさ、脂身の旨さ、赤身の肉肉しさが口の中でいい感じにマリアージュします。

お肉の下には何気にサラダも載っていました。瑞々しくて美味しいです。

麺を食べ、お肉を食べしてた訳ですが、いいことを思いつきます。麺をつけ汁にダイブさせ、チーズをたっぷり纏わせて、それからローストポークをつけ汁の中に入れます。つけ汁の熱でローストポークが柔らかくなったところで、お肉で麺を包むように掴んで頂きます。ローストポークの赤身の肉肉しさ、温められた脂身からの溶け出すような旨味、魚介の下味もしっかりとしたつけ汁のカレーな風味、チーズのコッテリ感、そして中細麺のモチモチ感など、ありとあらゆる旨さが口の中に溢れます。メチャ旨です。

あと、忘れちゃいけないのが、漬け汁の中に潜むお肉です。トロットロの豚の角煮みたいな感じでこれもメッチャ美味しいです。

そんなこんなですっかり食べ終えてしまいました。少し残っていたつけ汁も全部飲んでしまいました。チーズがとろけた魚介の下味がしっかりとしたカレー味のつけ汁はそれだけでも美味しい!ホント、このお店がラーメンを出すのも頷けます。いやはや、ホントに美味しかったです。

また絶対来たいなって思います。

ご馳走様でした。