(9.30発売予定の第8巻表紙!)


きっと、今日もどこかで

彼女はラーメンを食べている


今回は「一杯目」(1巻第1話)のエピソード紹介及び実食について投稿します。


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ラーメン大好き小泉さん


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鳴見なる作品紹介等



エピソード紹介

「悠」と呼ばれるその女子高生は、学校の正門のところで友人達と別れる。

(「悠」)

夕飯は各自で済ませてという母親からのメッセージを見、「ゴハンどーしよ」と途方に暮れかけた「悠」は、黄色い看板を掲げるラーメン屋さんの開店待ちの行列の最後尾に、とある少女を見つける。その少女の名は「小泉さん」。先週に「悠」のクラスに転校してきたのだった。

(「小泉さん」)

成り行き的に小泉さんの後ろに並んでしまうことになってしまった「悠」。

小泉さんを間近で眺め、その可愛らしさに見惚れ、そしてチャンスだとばかりに話しかける「悠」。「あたし、同じクラスの大澤悠」との自己紹介から話しかける「悠」こと大澤悠。しかし小泉さんの態度は一向につれない。

めげない、引かない、あきらめない。」という謎標語を胸に、めげずに小泉さんに話しかける大澤悠。されど小泉さんは黙ったまま。そうこうしているうちにラーメン屋さんが開店する。

(「めげない、引かない、あきらめない。」)

「ぶたダブルラーメン」の食券を買い、そしてトッピングは「ヤサイマシニンニクアブラカラメ」でお願いする小泉さん。このラーメン屋さんに来るのが初めての大澤悠も同じものにする。

(注文)

着丼したラーメン、それはモヤシとキャベツが恰もチョモランマのようにてんこ盛りになっており、そして焼豚もふんだんに盛り付けられた、とんでもなくボリューミーなものだった。大澤悠は愕然とする。そして、心の中で絶叫する。「麺が見えん!!!」と。

(「麺が見えん!!!」)

大澤悠は隣の小泉さんを見やる。小泉さんは指の骨を鳴らしながらラーメンを待ち受け、目の前の丼をジッと見つめ、そして物凄い勢いで食べ始める。

(戦闘開始!)

ひとしきりラーメンをかき込み、そして丼から直接にスープを飲んだ小泉さんは、「は〜」という長い長い嘆息と共に、とても幸せそうな表情を浮かべる。

(幸せ)

小泉さんの表情に驚く大澤悠。そんな大澤悠に対し、平静な態度に戻った小泉さんは言う。「伸びますよ」。悲鳴を上げつつ必死に食べる大澤悠。

なんとかラーメンを食べ終えたものの、大澤悠は大ダメージを受けていた。

立ち去ろうとする小泉さんの後ろ姿に大澤悠は問いかける。「小泉さんてさ、ラーメン好きなんだね!?」

一瞬の沈黙のち、小泉さんは答える。「好きです」

(ラーメン大好き小泉さん) 

「クールだけど案外庶民的でフツーの子なのかも」と思い、桜並木の中、小泉さんの後を追いかけながら色々と話しかける大澤悠。しかし、全く返事をしない小泉さん。足早に立ち去ろうとする小泉さんを引き留め、そして笑顔で大澤悠は語り掛ける。

「せっかくクラスメイトになったんだし、これからはもっと話しようよ。ラーメンのことでも何でも」

桜の舞い散る中、小泉さんは振り返り、そして答える。

「お断りします」

感情のこもらない目で、突き放すかの如く。

(お断り)

去って行く小泉さん。

大澤悠は思う。

「桜舞う中の小泉さん、絵になるなぁ

そして懲りずにこう思う。

よし、また明日話しかけてみよう



実食

小泉さんが目の前の一杯に手を合わせ、「いただきます」と述べるところからこの物語は始まります。そして、小泉さんと大澤悠の噛み合わないコミュニケーションでこのエピソードは締め括られます。

(関連記事:冷遇される大澤悠 第1回

さて、「ラーメン 大好き小泉さん」始まりのエピソードで登場するラーメン屋さん、それは言わずと知れた、かの名店・ラーメン二郎三田本店です。

世界に冠たるラーメン二郎の総本山であり、御年77歳(令和元年時点)の創始者・総帥である山田拓実氏が腕を振るう伝説のお店でです。

食べログ・ラーメン二郎三田本店

なお、ラーメン二郎は暖簾分けされた店舗がトータルで40店舗ほどあります。関東がメインですが、仙台や札幌、そして京都にもあるそうです。

と言うことで、今回はラーメン二郎三田本店にて実食してきました。

ラーメン二郎三田本店、朝8時半から営業しています。到着したのは10時ごろだったのですが、10人くらい並んでいます。流石は人気店です。

(ラーメン二郎三田本店)

小泉さんや大澤悠のようにしばし待ちます。お店の前には自販機があります。脂ガッツリのラーメンなので、「脂っこい食事にぴったり」という触れ込みのお茶を買います。

行列の先頭に近付いたら、一度お店の中に入って食券機で食券を買います。

(食券機)

今回は残念なことに、小泉さんと大澤悠が頼んだ「ぶたダブルラーメン」は品切れになってしまってました。止むを得ず「ぶたラーメン 」の食券を買います。再び列に戻り、席が開くのを待ちます。席が空き、お店の方にご案内頂いて着席、食券をカウンターの上に置きます。この日はラーメン二郎創始者の山田拓実氏が厨房に立っておられ、麺茹でも盛り付けもしておられました。スープを丼に注ぎ、茹で上がった麺をそれに入れた後に、山田拓実氏からトッピングを聞かれます。「ヤサイマシ」とか「ニンニクアブラ」などはこの時にお願いするのですが、「ヤサイマシ」にしたらとんでもない量になりそうです。残念ながら食べ切れる自信はないので、「ヤサイマシ」は諦めて「ニンニクアブラカラメ」でお願いしました。そして、いよいよ着丼です!

(ぶたラーメン ・ニンニクアブラカラメ)

これでも「ヤサイマシ」ではないんです。それでも「麺が見えん⁉︎」ヤバイ姿です。モヤシの山です富士山です。もう不安しか感じません。このお店にお邪魔したのは「ラーメン大好き小泉さん」のお店巡りを開始してから50店舗目くらいなんですが、そして、ラーメン二郎についても、この三田本店に来るまでに荻窪・目黒・神田神保町・品川・野猿街道2・一之江・亀戸店に行ったんですが、今までで一番ヤバイ奴です。もう完全にアレです。ラスボスです。

「ラーメン 大好き小泉さん」、実は第1話にてラスボス出して来てました。人の道を踏み外しています。

もう食べるしかないので突撃です。まずはモヤシの山から頂きます。程よく歯応えを残した、クタクタに茹でられたモヤシです。スープの味も絡まって美味しいです。次いでモヤシの森の中に埋もれていた豚さんを頂きます。やたら巨大な豚肉の塊が7つ程、モヤシの中に埋蔵されています。しっかりと火が通って味も染み、そして脂身の旨味もプルプル感もガッツリと堪能できる絶品の豚さんですd(^_^o) メッチャ美味しい!でも食べても食べてもなんか減らないよ!という、幸福とホラー感を同時に味わえるという、謂わば新感覚ゾーンです。モヤシと豚さんをひとしきり頂いた後、いよいよ!麺とご対麺です!太めのグニュグニュした麺は歯応えがホントに心地いいです。そんな麺に塩っけのある旨味タップリのスープが絡む訳です。まさに至福の一刻!スープをタップリ纏った麺を頂き、シャキシャキモヤシを頂き、そして旨豚さんを頂く。まさに口福の永久機関です。

しかし、如何せん量も多いし、そして食べるのが遅いと麺がスープを吸って伸びちゃって更にボリューミーになってしまうので、麺を優先的に、かつ急いで頂きます。味付けの濃ゆい豚さんも終盤に残すときっとヤバイので、お腹にまだ余裕のあるうちに頂きます。限られたお腹のキャパで如何にして「ぶたラーメン ・ニンニクアブラカラメ」という強敵に勝つかという、気分はもう戦争です。なんかもうアレです。「ガンダム」で、ア・バオア・クーにて地球連邦軍の迎撃指揮をするギレン総帥のような気分です。頑張りますギレン総帥!

ということで何とか完食!ありがとうギレン総帥!最後に丼を持ち、スープをズズッと啜ります(三田本店にはレンゲは置いてません。スープを頂くには丼から直接に頂くしかないんです)

(こんな風に)

完食した丼をカウンターの上に戻し、食べ終えた後を布巾で綺麗にし、そして「ご馳走様でした」とお礼を述べて退店です。

終えてみたら意外といけました。お腹にもまだまだ余裕はありました。

もう少し修行を積み、そしていつかは「ぶたダブルラーメン・ヤサイマシニンニクアブラカラメ」にチャレンジしたいと思います。

山田総帥、ありがとうございました。

ご馳走様でした。



それにしても、げに恐るべしは大澤悠です。

何の訓練も無しで、初見の「ぶたダブルラーメン・ヤサイマシニンニクアブラカラメ」を撃破するのですから



流石は「ラーメン大好き小泉さん」の主人公ですd(^_^o)