やっぱり面白い事を用意してくれるアメリカさんよぉ。

あんたに負けちゃいられないよって話。

…は?

 

現在はもちろん無事にアメリカ生活がスタートしておるので、無事なのでアホだったよなぁ、って振り返られるのだが。

今回の我が家の場合、日本からアメリカへ戻る際のザックリとした流はこんな感じ。

 

自宅→空港 1時間30分

日本→アメリカ 12時間

トランスファー 3時間待機

アメリカ国内線 3時間

当初到着予定の空港から自宅まで 45分

成田空港を飛び立ってから約20時間で我が家のドアをくぐるイメージなのだ。

足し算間違ってたらスマン。算数苦手なんで。

 

それが…今回は、

トランスファーが+3時間

空港から自宅までが+2時間

成田を出てから約25時間後に無事に到着できた。

…あ、あれ、なんだか文字に起こすとたいして苦労していない感!!おい!!笑

え、あの乗り継ぎ便キャンセルとなった脇汗120%冒険の旅は、結果トランスファーの6時間の中で起こった割と穏やかな出来事だったのぉ!?…なんだか大騒ぎしてすみません感。シーン…泣けてきたー

まぁ、いずれにせよ無事に帰宅した時はもう疲れ切って逆にハイで目がバッキバキで眠れず。←あるあるじゃない??

一気に荷物整理と洗濯ババーに大変身!!

しかも、アホ程空腹で急いでご飯炊く!!白飯を喰わせろ。

暴れん坊かよ!!落ち着こう自分。

 

 

では回想させていただきます。

…そう、あの日もいつも通り見送りに来てくれた我が母としばしのお別れをし(どんな別れもおセンチになるよねぇ…)

搭乗口のそばで座っている間に気持ちの切り替えがどんどん進み、

アメリカ早く帰りてぇーってなり、

もう一回書くけど外国人だらけで気持ちわりーなー空港!!と違和感でイラつきながらも(イラつくなよ、おばさん)

なんやかんや困ってる外国客っぽいのを助けちゃったりして←ほら…私も普段たくさんの方に助けて頂いておるので…

で、日本を出発。

初の空港、ニューアーク(ニューヨークではない!NY州の隣のニュージャージー州ですby ネット)で乗り換えにちょびっとドキドキしながらも、先に帰宅していたダンナから沢山のヒントをもらっていたので順調に手続き完了。

 

この大きなポスターを見た時は元気に「ただいま!!」って感じで、女三人で盛り上がったのに。笑

 

で、やっぱり大荷物となった今回も、長女と二人でカートに荷物を乗せて移動。

乗り継ぎ便に荷物を預けようとカウンターに到着したその瞬間、

「はい、その便キャンセル〜。これ、見てー。」と全く覇気の無いヤングアメリカン男子が小声でこのセリフを連発。信じられん!とばかりに、A4サイズ的な紙を見せてもらう。

…マジやん。

 

えー、ヤダァーーー!!

 

もう絶対キャンセルは嫌。早くこの荷物を預けさせてくれよ。としっかり日本語で発声する。目の前の事実がしんどくて心に留めておきたくないので。

 

 

こうなると逆に冷静。

私がブチ切れたとて、泣き喚いたとて、ぼーっとしたとて、飛行機は飛ばないんすよね。はい。

 

とりあえず、ダンナにメッセージを送信。

「キャンセルだってさ。で、そっちそんなに天気悪いの??大丈夫??」

「バカ快晴。最高の青空。」と買い物エンジョイしております写真付きで返信きた。笑

はぁ!?

。゚(゚ノ∀`゚)゚。爆笑の巻…意味わからん

 

続けて「大変だねー、ガンバ!」と。

 

いやいやいやいや。

まぁ、冷静に考えればそうだけれども!!

なんかその応援ライト感が腹立つわー

 

とりあえず、カウンターに並ばないとって、その場で360度周りを見渡したその時。

「一緒においで!」と声を掛けてくれる紳士っぽい雰囲気醸し出しまくりのおじさま。

…え??我々ちんちくりん三人組に声を掛けてくれている??

「私たちが一緒に行っていいの?」と確認。

もちろんだよ!!との事で、とりあえず立ち話。

どうやら車椅子利用のお客さんをどこかへ案内するらしく、「今、ここから見えているあのカウンターの長蛇の列に並ぶのもいいけど、一緒においでよ。今から行くところの方が早いよ。」と。

この時、我ながらリスニング力がついてきていると実感!!嬉しすぎるだろー

 

余談だが声を掛けてくれたおじさまは、Stanley Tucci(スタンリー・トゥッチ)氏に激似の、ユナイデット航空の地上スタッフさんだった。

そっくりで会話の度に大きなバチクリの目と合うと胸キュンがとまらねぇーー

Images and videos borrowed from delish.

映画プラダを着た悪魔でナイジェル役をした彼だよ。…好き


一番冷静でお利口な娘たちは、「本当に大丈夫なの!?騙されてない??」と警戒心剥き出し。

200%大正解な娘たちであった。アメリカとはいえ外国ですからね。その感覚は立派なもんよ。

テキトーな割にビビりな私なりに一応確認したのが、航空会社のバッジを付けておりましたし、同じ制服のスタッフさんと声を掛け合っているのを見たのと、私たちが乗りたい便の後にいくつか出ていないか調べた上で…

「多分今夜中に飛ぶのは難しいよ。でもカウンターで、私たちは日本から長時間のフライトでめちゃ疲れているの。良い部屋を用意してね!って疲れた演技しながら言うんだよ。」と一生懸命にアドバイスをしてくれている姿に、これは…ついて行ってOKだな、と自分にGOサインを出した。

 

で、そこからモノレールに乗って移動する際にも、混んでいて同じ時間の車両に乗れなくてさ、、

「じゃ、私たちは次のに乗るから何番目で降りたらいいの??」って早口で確認。←どんだけドタバタかよ

スタンリーちゃんの返事を聞き取ると「2つ目の駅だよ。2階で待ち合わせね。」と言った気がする。もうそう聞こえた。

ここで、娘っこが大活躍の巻。

ポンコツ元気おかんとスタンリーちゃんの会話を余す事なく全てガン聞き。鬼聞き。

で、私が「2つ目の駅で2階だよって言ったよなー。」と独り言を発した瞬間、

 

そう。正解。かーさん、いいよ!!

 

と、なぜか答え合わせをしてくれるという心強さ。誰なのアンタ。笑

なら直接やり取りしてくれた方が早くね!?と、後から後から思う必死さ。

 

そんな訳で、どうにかこうにかモノレールで移動後にスタンリーちゃんと再度合流ができて、更に歩いていよいよ交渉すべくカウンターまで辿り着いた。

「ほら、あそこ見て。さっきより空いているでしょ!!ちゃんと言ったように疲れているアピールするんだよ。無事に帰宅できるように祈ってるからね。」

と、ハグをして彼は業務に戻っていった。

あぁ、我が愛しのスタンリー(スタンリーではない)ありがとう。

ぶっちゃけあんなに大荷物を抱えてターミナル間を移動している客を一切見なかった謎の緊張感は否めないが…きっとうまくいくよね。私、頑張るよ!!という気持ちで、サービスカウンターの列に並ぶ。

 

で、とりあえず列に並んで落ち着きを取り戻した所で、一旦ダンナに電話。

色々検討した結果、「近隣の州でもいいじゃん。自宅から3時間くらいならどこでも迎えに行くよ。」と有り難いお言葉を頂いたので、早速いくつか調べて切り札的に空港をストックしておく。

並んでいる間に空腹地獄とお手洗いに地獄で←何が何だか(笑)

日本を出る時に持ってきた、心と同様に(笑)歪んだおにぎりと機内で頂いたお菓子と、お土産用のじゃがポックルを潔くバリバリ開けて頂きつつ、ただただ並ぶ。

やたら美味かった…状況のお陰で美味しさ度爆上がりだよ

 

並びながら交代でお手洗いへ。

我が子供達の体型は既に大人と同じサイズ感ではあるが、特に海外では一人でトイレへ行かせるのが本当に心配です。大抵同じタイミングで共にお手洗いへ行くか、行かない場合はトイレの出入り口でガッチリこの太い腕を組んで仁王立ちで待ちます。←誰だコイツ…何があるか分からない世の中なのでね。

 

image

ところで、並んで待っている間にカウンターで交渉している他のお客さんを見ていると、すんなりうまくいっているようにみえるのは何故だろうねぇ。

なんだか私だけがうまく行かない気がするのだよ。笑える程悪い結果を得る気がしてならないのだよ。

そして、いよいよ我々の番がキターー!!!!

 

で、まずはここまでの航空券とかパスポートを全出し。必死に説明。しなくても分かっているけど。笑

で、どうでもいいけど、受付のメンズ、これまたオシャレ眼鏡坊主。え?またスタンリーちゃん系じゃん。

で、スタッフさんがモニター見ながらもちろん「あー、今日はもう飛ばないよ。明日の朝6時台を予定しているけど、どうなるか分からないね。」

そっすか…

「あ、じゃあAかBかCの空港行きはどう?今夜だよ。」と提案。

カタカタと検索をしながら、空港コードとか聞かれる。

…あ、はい。って、必死に空港コード調べるけどさ、それはそっちが本職やんって思った。笑

で、で、何とかミラクルで1箇所今夜中に行けるかもの空港にヒット。

「3人並びで座席を取ったよ。でもここに記載されている時間は意味ないよ。常にボードで確認して。今日はとにかく大混乱だからね。」

 

…っしゃー!!!!

とりあえず新しい航空券を手に入れたぁぁぁ

何時発か知らんけど

 

で、そのまま指定されたカウンターで荷物を預ける。

その際には、「はい、サイズオーバー。」とあっさり言われるの巻。笑

「いやいやいや、私は日本から国際線で来て、乗り換え便がキャンセルしたのね。だから荷物のサイズオーバーはない。これはOKでしょ。はい。」と同じことを3回大きな声で繰り返して笑って荷物を渡していたら、結局すんなり通された。

もうさ、別にいいんだけどさ。

スタッフさん達が4人くらいいてさ、私と話していた奴が←奴っていうなよ

私と話していた時と同じ声量とテンションで、私の後ろにいるスタッフと話すのやめてもろて。

色々不安故に全ての会話を理解しようと必死な私なので、途中で“何だよ私に話していないのかよ“って何度思ったことか。ま、英語力が伴わないアタイの問題なのだが( _ーωー)

 

いよいよ、大荷物とおさらばしてすぐさま保安検査を無事に通過して、搭乗口付近の待合スペースでいい感じの場所を地元と称してリラックスして過ごし、順番に出発時間の表示を見に行く。

そして、めちゃ空腹という事に気づき、母はハンバーガーとフライドポテトを探し求めて旅へ出る。

とにかく混雑していたのと、急に出発時間が早まったらヤベーという思いで、必死に購入。

ボードを見ていると、

21時台→1時台→23時台と変化していきながら、一喜一憂しながら(笑)結局22時台に出発で落ち着いたのだった。

機内に乗り込んで即爆睡した。

 

そして、ちんちくりん三人は最終目的地の空港へ夜中0時台に無事に到着。

全然、隣の州だけど。笑

無駄に元気なダンナの出迎えに感謝しながら、愛おしい我が車で自宅へと向かう。

子供達、車内で死んだように爆睡。

私、途中から記憶無し。←夜中の運転だから何とか起きてサポートしようかと思ったが無理無理

 

そして、夜中3時頃、無事に帰宅。

 

 

ただいま…

 

自宅が一番好きです。

ご先祖さま守ってくれてありがとう。いつもご先祖さまです、はい。

 

 

大荷物さん達と無事に帰宅できて本当によかった。

こうして波瀾万丈でオモロい私のアメリカ生活3年目がスタートしたのだ。