和名:コマツグミ
アメリカではRoibnといえば一発で伝わる、人懐っこくて可愛い鳥との時間のおはなし。は?
2月のある朝。
娘のバスの見送り後にボケーっと家へ戻ると、玄関のリースに変なかたまりが!!
え??鳥の巣じゃね!?
って事で、大興奮で撮影して家族へ一斉送信。
「みんな、仕事と勉強している場合じゃねぇぞ!!我が家に別荘が出来てる!!」
なんやかんやと即レスしてくれる我が家のメンバー、すき。笑
発見した朝、外用の椅子に乗って中身を覗き込んだら空っぽ。
翌日、またバス見送りから戻ると、鳥が絵本の世界のように巣にぽっこりと自分の体を入れてのんびりしている感!!
えーーー!!!!実写版じゃん!!!!!
何が?
そして、まさかまさかとまた椅子に乗って中身を覗くと…
…!!!!
なんて綺麗なグリーンなのよ!!感動だよ。
いよいよ帰宅したダンナが卵を発見したこの日に、ライブカメラを設置したのである。笑
更に3日後、卵が1個増えていた!!うおー!!
それから毎日一生懸命温める母ちゃん。
我が家の家族もそれぞれのスマホからライブ映像が見られるようになっていて、全員がいよいよロビン一家中心の生活に切り替わるという盛り上がり。
ドアの開け閉めはそぉ〜っとするし、仕事&学校中は気もそぞろ。笑
それぞれライブカメラで確認して、何かある度に家族間でメッセージを送り合うというウザさ。笑
母ちゃんの温め2週間以上が過ぎた頃、卵が1個ずつ孵っていったの。
最初はこんな体の色じゃないのよ。これは、生まれてから10日位経ってからかな。
生々しいから写真は割愛だけど(何の気遣い?笑)生まれてしばらくは綺麗なピンクオレンジって感じで、ハゲてんの。
で、多分、すぐは視力が弱いんだよね。
私がそぉ〜っとドアを開けるたびに、上を向いて必死に餌をもらおうと首を伸ばすの。
まだ警戒心がないのよ。可愛かった…
羽がしっかりしてきてるよね。
この頃からは私たち人間に警戒心を持つようになってさ、ドアを開けると「餌だー!!」って親が戻ってきたと思ってピィピィ泣くんだけど、すぐに「あ、やべ!!間違えた!!」って静かになって、巣に体を隠すようになった。
あっという間に学ぶんだねぇ。野生の本能なのかねぇ。
こっちは、孫 みたいに思ってんのに。誰?
5月頭、いよいよ成長したよね。
この頃は少しずつ巣の外に出たりしていたよ。
でも、まだ飛べないし、リースからは降りなかったのね。
で、もういよいよ3兄弟の体が巣より大きいだろうなって感じた、直感で「もう巣立ちそう」って感じたある夕方、いつも通りにライブカメラを見ていたらさ…
ほらほら!!見える!?
いよいよ、旅立ちの時。巣から完全に出ていたの。
で、このあとすぐに親鳥たちと一緒に飛ぶ練習が始まった。
夕飯作りを完全にストップして、私は外で邪魔にならない位置からずーっとその飛ぶ練を見守っていたのだよ。お前は自分の子育てをしっかりやれ(笑)
そしたらさ、子供それぞれのペースに合わせてひたすら教えているのだよ。
すぐに飛べる子もいれば、地面に降りたはいいが動けない子もいたの。
でも、親はその子に合わせてひたすら待ちながら、教えながら、見守りながら、最初は60cmくらいの段差から試して、次に更に大きな高い木から試して、と少しずつレベルを上げながら飛ぶのを待つんだよね。
鳥の子育てはのんびりしていられないんだね。
巣から出た瞬間に命を守る為にしなくてはいけない事を実践で学ぶ感じで。
あぁ、私の子育てはなんて甘々なんだろうな。
親は飛び方を見せて教えたらただ見守る、餌の捕り方を見せたらただ見守る、手出し口出しすればする程ダメになるんだねって思いながら、ずっと見つめていた。←もう夕飯はどうにかなるだろ、何なら一日くらい食わなくても死なねぇわの勢い
この、巣立った日は本当に寂しかった。ライブカメラに映る空っぽの巣が本当に寂しかった。
あぁ、もう二度と戻ってこないんだな
今夜からはどこで寝るのだろうか
危険な目に遭っていないだろうか
せめてどこで寝るのか連絡くれないか
いつでも戻ってくればいいのに
ウルってきててさ、無事に成長した喜びより寂しさが少しだけ大きくてさ、複雑だった。
明らかに元気のない私…家族は真剣に心配してくれるという優しさ。何だ、この人間一家は。笑
今は、記録にまとめられるくらいに日常を取り戻しているのだけど、一週間くらいは心ポッカリだった。
ドアの開け閉め、またガサツにできるって気が楽になった反面、もう会えない寂しさ。
こんなに鳥にことを調べたり、情をいれて観察する人生がやってくると思わなかった。
そして何より、子離れの練習をさせてもらえたと感謝しかない。
こんなに複雑な気持ちなんだね。
でも、必ずもうすぐやってくるのだね。
私がこれまで見せてきた【アホなりに面白おかしくやる時はやる、周りに感謝を忘れず、自分大好き!!自分大切!!で、どこでも逞しく生きる】姿に自信を持って、飛び立っていく子供達を遠くから見守る母になりたい。いや、なります。
ロビン母さん、ありがとう。
ちなみに、ロビン一家は割と近い木々で生活しているっぽくて朝はしょっちゅう見かける。我が家の周りで暮らしているっぽい。ダンナには「いやいやいや、どれがあのロビンか分からないのに!?キモ!!ヤバ!!」とお褒めの言葉を頂いております。いいのいいの、私があれがロビン母さんだって思えばそうなんだから。笑