「つらいときは逃げていいんだよ」という人もいれば「逃げずにがんばれ」という人もいます。
本当は逃げたい。でも、逃げたんだねと言われたくない。
一つの答えに絞ってくれないと、どうすりゃいいのかわからなくなりますね。
周りを気にすると我慢する方を選ぶようになり、辛いだけの日々が続くようになってしまいます。
まずは一度そこから離れて、考える時間を取ってください。
誰かに決めてもらえるとラクですが、もしうまくいかなかった場合、他人のせいにするようになります。
そうすると、あとで後悔します。
だから、どうするかは自分で決断しないといけません。
どういうときなら逃げてもいいのか。逆に、踏ん張ってみた方がいいのか。
そこをお話していきますので、ご自分で判断する時の参考にしてください。
目次
1. 逃げた方がいいとき
1-1 心が壊れそうなとき
1-2 死にたいと思うほど現実から逃げたくなっているとき
1-3 「精一杯やった!」と言い切れるとき
2. 逃げない方がいいとき
2-1 失うものが多いと判断したとき
2-2 言い訳に使っているとき
2-3 焦りから逃げようとしているとき
2-4 誰にも相談していないとき
3. 実際にどうなったのか
3-1 逃げる選択をした場合
3-2 逃げない選択をした場合
4.もし「私は大丈夫じゃない」の一言が言えていたら
5.まとめ
1.逃げた方がいいとき
逃げる=卑怯なイメージがあるかもしれませんが、必ずしも今いる場所でがんばり続けることがすごいわけではありません。
心が壊れそうなとき
もし、心が壊れそうなところまで我慢しているなら、すぐに逃げてください。
大切なのは、自分の身体です。
身体が動くから働くこともできます。
以前、私は我慢しすぎて心も身体も壊れたことがあります。
病気になるくらいなら逃げればよかったと今は思いますが、当時はできませんでした。
我慢するのが当たり前になっていたので、無理していることにすら気づいていなかったんです。
そして、逃げることは負けることだと思っていました。
そうやって、がんばればがんばるほど抜け出せなくなり、我慢に我慢を重ねてしまいました。
そしてある日、プチンと切れてしまったんです。
そうなる前に逃げてほしいと思いますが、がんばり屋のあなたはこれくらいでと思っているはずです。
何か体調に変化が起きてないでしょうか?
・食欲がなくなる
・眠れなくなる
・突然、涙が流れる
・気力が湧かない
これは身体が知らせてくれてるサインの可能性が高いです。
食欲については、逆に食べてしまう方もいるかもしれません。
もし当てはまることがあるなら、一人で抱え込まずに信頼できる人に相談してみてください。
休んだ分は、回復したらいくらでも取り返せます。
ここでの「逃げる」は、「エネルギーを蓄えるために休息する」という意味ですね。
死にたいと思うほど現実から逃げたくなっているとき
誰でも失敗することはあります。
ただ、自分の中では処理しきれないくらいの大失敗をしてしまうと、生きていることが辛くなってしまうときがあります。
「とんでもないミスをして迷惑をかけてしまったから、もう今の場所にいることはできない。死にたい。」
そう思ってしまうかもしれませんが、死ぬことまで考えなくて大丈夫ですよ。
そこまで自分を追い込んでいるのは、周りに迷惑をかけたことよりも、ミスをした自分を見られるのが恥ずかしいのではないでしょうか。
大失敗した自分を見られたくなくて、逃げたくなっていないでしょうか。
「受験に失敗した。もう生きていられない、死にたい。」と思うのも同じですよね。
この場合、一番気になっているのは周りからどう見られているかです。
失敗した自分を見られることが恥ずかしくて耐えられないなら、あなたのことを知らない場所に逃げてみるという方法があります。
過去を知っている人が誰もいないところだと、気にせず一からやり直すことができますよ。
「精一杯やった!」と言い切れるとき
自分で「精一杯やった!」と思えたなら、逃げても後悔することはありません。
今のままがんばり続けていれば、必ず成功するとは限らないからです。
一定期間やっても全く変わらないなら、一度足を止めて見直す必要があるかもしれません。
自分の取り組み方に問題があるなら改善していくことで変わりますが、そうでないなら勇気ある撤退も必要です。
もし、まだやれる可能性を残しているなら、それを潰してからの方が後悔がないと思います。
ただし、心が壊れかけてる場合は別です。
病気になる前に休んでくださいね。
2. 逃げない方がいいとき
逆に、今いる場所でもうひと踏ん張りしてみた方がいい場合をお話していきます。
失うものが多いと判断したとき
苦しいときは、逃げた先は楽園のように感じます。
ですが、失うものも必ずあります。
どんなことにもメリットも・デメリットがありますから、逃げた先をイメージして、両方を書き出してみてください。
それを見て、もう少しこのままがんばってみるようと思うなら、その方がいいです。
このままの方がいいかもしれないと思ったなら、今の問題を改善するためにはどうすればいいかを考えていけばいいですからね。
言い訳に使っているとき
今に自分や環境が嫌で言い訳に使っていることがあります。
たとえば、「腰さえ悪くなければもっと活躍できたのに」とか。
「こんなところにいるから自分は結果を出せないんだ」とか。
それで今いる場所が嫌になって逃げたいなら、逃げた先でも同じことを繰り返すようになります。
腰が悪いせいでも、場所が悪いわけでもないんです。
結局、素の自分を認めることができていないのが問題なんです。
素の自分を認められるようになれば、今の自分にできることは何だろう?と考えられるようになります。
今いる場所で最大限力を発揮できるなら、必ず必要とされる人になるはずですよ。
焦りから逃げようとしているとき
あの人は起業しているのに・・・
友達は昇進したのに・・・
今の自分じゃダメだという焦りから逃げようとしているなら、どこにいっても焦りが消えることはありません。
これも上記と同じで、その自分を認めることで焦りは消えていき、今いる場所で活躍できるようになります。
誰にも相談していないとき
もし誰にも相談していないなら、まずは相談してからにしましょう。
違う人の意見を聞くことで、解決方法が見つかるかもしれませんよ。
3. 実際にどうなったのか
逃げる選択をした場合
体調不良を抱えたまま働いていた女性がいました。
でも、調子が悪いのは自分のせいだから、会社に迷惑をかけてはいけないと、必死に我慢されていました。
すべて自分が悪いんだと思い込まれていたんです。
そのため、逃げることは許されないという考えから離れることができません。
だけど、自分がそう思っているだけなんだと気づいたとき、その方はやっと泣くことができました。
無理しなくていいんだと思うことができたそうです。
しばらく休まれたあと、今は笑顔も取り戻し、毎日楽しく過ごされています。
逃げない選択をした場合
逆に、逃げないことを選択をした場合、そこに留まるには覚悟が必要になります。
目を逸らしていたことと向き合わないといけなくなるからです。
逃げないと決めたものの、できる気がしなくてびくびくしてるかもしれません。
ですが、今のあなたなら越えることができる壁だから気づくことができたんだと思います。
まずは、乗り越えた先の自分をイメージしてみてください。
その自分は、どうなっているでしょうか。
確実に、笑顔は増えていると思うんです。
笑顔が増えているということは、周りにも人が集まってきているはずです。
あとは、その自分になるためには、今何をしたらいいかな?と考えることで、やることが見えていきますからね。
私はこれで乗り越えました。
4.もし「私は大丈夫じゃない」の一言が言えていたら
「私は大丈夫じゃない」
簡単そうでなかなか言えない一言です。
この一言が言えていたなら、ここまで自分を追い込むこともなかったかもしれません。
それが言えない人は、弱い自分を認めることができているでしょうか?
弱い自分やダメな自分を隠そうとがんばっていませんか?
隠そうとしていると、バレないかずっと緊張しっぱなしになり、安心できなくなってしましますよね。
勇気を出して、逆をやってみてください。
できないことがあるなら、できませんって伝えてみましょう。
わからないことがあるなら、わからないから教えてほしいって言ってみましょう。
辛いときは辛いと言って大丈夫です。
助けを求めることも、悪いことではありません。
こんな自分がいるからダメなんだと思っているかもしれませんが、その自分を隠さなくてよくなるから安心できるようになるんです。
逃げなくてもよくなるんです。
周りから声をかけてもらうのを待つのではなく、自分から本音を伝えてみてくださいね。
5. まとめ
「逃げるは恥だか役に立つ」というドラマがヒットしましたよね。
これはハンガリーのことわざで、「勝負すべきところで逃げるのは恥のようだが、長い目で見れば得策」ということを伝えているそうです。
日本では「逃げる」というと悪いイメージがありますよね。
でも、今にしがみつくことなく、自分の得意とすることを活かすことができる場所に行くための手段の一つと捉えるならどうでしょうか?
逃げることは悪いことではないなと思えますよね。
そこから逃げだすのではなく【別の方法を探す】ということですから前向きに捉えられています。
自分がどう捉えるかは自由に変えることができますから、自分なりの定義を作ってみてくださいね。