屋根のリフォームで大失敗。

屋根カバー工法なのに、防水シート(ルーフィング)が全く施工されなかった我が家。

 

屋根の紹介業者から紹介された業者Xによる、2010年1月の屋根カバー工法後。

2018年9月に北東の棟板金が飛散し、2020年7月には大量の雨漏りが発覚しました。

屋根カバー工法で防水シート(ルーフィング)が施工されないと、家は雨漏りしてしまいます。

住宅の屋根カバー工法では、必ず防水シート(ルーフィング)を施工してください。

防水シート(ルーフィング)なしの危険性を、自分の実際の体験を通して書いているブログです。

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2022年は、「付調停」という手続きにより、一級建築士の先生が2名、裁判に参加しました。

 

そのうちの1名の先生が、2022年7月の弁論準備手続き時に、こんなことを業者Xに言いました。

 

業者Xさんが、〇〇さん(私の名です)の家の屋根をやるときに、既存のルーフィングがあるから新しいのを使わないというのは、どういう判断基準だったのですか?その基準を示してください。基準がなにもない、ということはないでしょうから」

 

このとき、業者Xの弁護士はこう言いました。

 

「なにぶん10年前のことですから・・・(古すぎてそんな基準は残っていない、というような感じでした)」

 

それに対して、一級建築士の先生は苦笑していました。

 

「いや、10年て・・・」

 

このやりとり、すごく印象的でした。

 

本当はそのとき、私もいろいろ言いたかった。でも、専門の先生が話しているときには、私が口出ししない方がいいと思い、私はこのときの会話を黙って聞いていました。

 

基準を出せと言ってくださった先生には、感謝です。音譜

だって、それはこの裁判の肝になる部分です。

 

いったい、業者Xは何を基準に、屋根カバー工法で防水シート(ルーフィング)なしの工事をしたのでしょうか?

屋根材メーカーは、屋根カバー工法時に新しい防水シートを施工するよう、施工マニュアルで文章でも図でも明示しています。

他の業者さんに聞いてみても、インターネットで検索してみても、屋根カバー工法で新しく防水シート(ルーフィング)を施工しなくていいよという話なんて、一件も出てこないのです。

 

結局、業者X側の弁護士が、その時の基準を探してみます、努力します、みたいなことで終わったんですが。

 

案の定というかなんというか、結局翌年(2023年1月17日)の結審まで、業者Xはなんの基準も示しませんでした。口頭でも、書面でも、です。

 

というか、示せない理由も出さなかったし、基準が出せないなら出せないで、どのように探したか、その経緯も一切言いませんでした。

 

これが何を表すのか。

 

はっきり言います。

 

要するに、業者X我が家で防水シート(ルーフィング)を使わなかったことに、基準なんてなかったんですよね。

 

まあ、基準があれば出してますし。むしろこっちが言うまでもなく、裁判の初期の段階で、業者Xが積極的に出してきたことでしょう。

 

だって、堂々と主張できるじゃないですか。

 

 

弊社では、このような基準を設けて、それに基づいて新しい防水シート(ルーフィング)を不要と判断しました。

ですから、マニュアルに書いてあるような防水シートの施工がなくても、許されるんです。

 

上記のようなことを、堂々と主張できますよね。

 

基準があるなら、私も知りたいです。

心から知りたいです。

どうして我が家の屋根、屋根カバー工法なのに、防水シート(ルーフィング)が全く施工されないんて異常なことになってしまったんでしょうか?

 

異常だなんて書くと、業者Xから失礼だと抗議されるでしょうか?

でも本当に、多種多様な意見が混在するネット上でさえ、「屋根カバー工法は、新しい防水シート(ルーフィング)をつけなくても大丈夫」だなんて話、一切でてこないんです。一切です。

 

それくらい、業界としてはあり得ないやり方なんだと思います。

 

逆に、「屋根カバー工法では、防水シート(ルーフィング)が大切」と説いているサイトは、たくさんあります。

 

ちなみに、屋根カバー工法前、業者Xは我が家の屋根の、詳しい調査をしていません。

 

屋根の上には上りましたが、そこでなにか詳しい調査などは、していないはずです。私はそのような報告は何も受けていないのです。

 

業者Xは屋根の上に上がり、目視で、屋根の外観を見たのでしょう。

写真撮影はしています。劣化したスレートの、屋根の写真は受け取りました。

 

でも、屋根材をめくって下の状態を見たとか、あるいは天井裏に上がって雨漏りがないのを確認したとか、そういうことはありませんでした。

 

業者Xには、基準も調査も、なかったんだと思います。

 

「たぶん防水シート(ルーフィング)なしでも大丈夫だと思った」

 

それくらいの、軽いノリだったのだと思っています。

 

もし違うというなら、もししっかりした調査や基準に基づく防水シートの不使用だというなら、その時の調査結果、適用基準など、出せるはずですからね。

 

裁判で、一級建築士の調停委員から基準の提出を求められ、結局最後まで、防水シート(ルーフィング)不使用の基準を提出できなかった業者X

 

 

業者Xは何をもってして、「25年経過した既存(新築時)の防水シート(ルーフィング)があるから、新しいのは使わなくていいでしょ」と思ったのか。

 

いくら、「防水シート(ルーフィング)を使わないのはあり得ることだ」と主張したところで、その主張を裏付ける根拠が何も出せないのなら、主張の正当性は失われると思います。

 

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本日の記事はここまでです。ありがとうございました。

 

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