今日は私の病歴を書いてみたいと思います。

※この記事は2016年5月に書かれたものです

私は現在、44歳です。

統合失調症を発症したのは高校3年生くらいのころでした。
高2くらいから、自己嫌悪とか空想癖とか、自意識過剰がひどくなったのですが、高3のときに、クラスメートが噂を流していると思い始めたので、高3が発症時期としていいと思います。

もう、26年経つんですね。ふぅ、長いな。

高3で妄想っぽい考えが現れたのですが、病院には行かず、行ったのは大学1年になってからでした。

そのころには、自分が日本でいちばん有名になっている、四六時中監視されている、頭の中で考えていることが、まわりに漏れて伝わっている、などの明らかに荒唐無稽な妄想が出始めていました。

世界の不幸を一人で背負っているような感じで、家族に暴れたりしていたのですが、入院はしませんでした。

大学を2年の前期で辞めて、短期のバイトをしたり、家で療養したりした時期を経て、21歳のころ、デパートの事務の仕事について、一年間働き、貯めたお金で、上京しました。22歳の時でした。

東京では、いろいろなバイトをしましたが、小さな広告代理店の事務の仕事がいちばん長くて2年間でした。フルタイムで仕事してしました。
その頃にも、もちろん妄想はありました。
相当、おかしかったと思います。

東京では、演劇の舞台に立てたりして、いいこともありましたが、孤独で苦しかったですね。

東京に出て、7年目にダンスの先生から、薬をやめたほうがいいと言われて、そのころ、先生に心酔していた私は、薬をやめて、病気がひどくなり、九州に帰ってきました。

大分に帰ってきてからは、ちょっとゆっくりしてのち、デイケアに通いながら、スーパーの夜間レジのバイトをし、病院が良かったのか、じょじょに病気は穏やかになっていきました。

スーパーのレジのバイトは3年間続けました。
それからちょっとしてから、今の会社に障碍者枠で入りました。35歳のときでした。

今の会社に入ってから、病気の症状はだいぶ取れました。
それまで、私の考えていることを真似する声が聞こえるので、考えていることが漏れているのは妄想ではなく、現実だと思っていて、そこから有名になっている、監視されているなどの妄想も現実だと思っていたのですが、今の会社に入って、考えていることを真似する声が聞こえないので、いろいろな妄想がだんだん薄らいでいきました。

しかし、統合失調症はよくなったのですが、代わりに強迫性障害の一種とされる症状で苦しむようになりました。36歳くらいだったかな。

確認したり、記憶したりしたいという欲求が強くなり、整合性が合わないとひどく自分や周りを責めるような気持ちになるというものです。感情としては、ひどく苦しいです。

38歳のときに結婚しました。
主人と結婚してから、さらに穏やかな生活になりました。
主人はおっとりほんわかしているので、いまだにけんかしたことありません。
今、結婚6年目です。

統合失調症もさらに症状が薄くなり、東京にいたころは頭の8割を妄想が占めていましたが、今は0.5割くらいです。

しかし、強迫性障害の症状では、まだ苦しみます。

2016年5月、現在は統合失調症はだいぶよくなり、朝の希死念慮もだいぶよくなり、強迫性障害で苦しむだけになりました。

苦しむといっても、2,3日に一回、夕方から就寝までなので、それ以外は楽しく幸せに過ごせています。

私も統合失調症を発症したころは、地獄の苦しみでしたが、じょじょに幸せになっています。

悲観することはないと思います。

これからまた妄想がひどくなることもあるのかもしれないけど、そのときはその時の私がなんとかやっていくのでしょう。

恐れることはない、前に進め、です。