考えるより先ず感じる。 | HARUのブログ

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ラッパの事、普段の事、色々。

この数年レッスンのアプローチをある意味180度変えた。
内容はここにも書いて来てるように。

それ以前はもっと理屈優先に伝えて居た気がする。

観察して考えて修正する様に。

いまは、考えるより聴いて感じて歌う事を最優先。
何が自らの上に、自らの音の上に起こっているかを観察、認識はするがそれに対して対処はとりあえずしない。あれこれ試したりもしない。(これをやると本人のイメージが崩れる、あくまでもイメージが柱)でも、認識すると自然に修正されていく。大事なのはどうするかでなくて、今起こってる事が自分の思い描く事に対して上手く行ってるかずれてるかを認識する事。思い描く事自体が良くない方向ならそこを修正する事が方法を修正するより先。思い描くイメージが弱い、無いのならそこを創る事が何よりも先。考えるなんてずっと後。

もちろん、なんのアドバイスもしない訳では無く、ポイントでキーワードは渡す。そこで、自らが"何をすべきかは考えて"もらう。


感覚を最大限使い感じ取ること。そして感じ取った事、出来た事をちゃんとイメージとして覚えておく事。出来た事はいつでもそれが自分の感覚の引き出しからすっと引き出せる事。
(聴覚が一番大切なのだけど、音を見る、触る様な感覚も必要)

それらが出来た上で初めて理論を当てはめてみる。理論的に正しくても上手く機能しなければそれはその人にとっては間違った手段。理論は出来てる事、感じ取れてる事をより確実なものにする自分の中で確立する手段。

ただ、教える側としては、教えられる側に良い状態を体験させる手段をその理論から導く事が出来る。だから勉強も大事。でも、教える側がそれを感覚で理解して無ければ役に立たないと思う。


この過程で自分にとってインナーゲームの手法はとても役に立ってる。必要十分。


なぜ改めて今書くかと言うと、このところ生徒さんの伸び方や安定感が確実に数年前と違うと感じているから。


目指している事は大きくは変わってない。
でも、言葉は減ったし以前は全てを一度バラして説明してた事を、感覚で一度に感じてもらう事を優先してる。それで上手くいかない時にポイントだけを取り出して機能し始めたらまた一度に全体を感じてもらう事に戻る。

だって、音楽してる時にいちいち考えられないし、反省なんてしながら演奏してたら、音楽に集中する前に曲は終わっちゃう。技術を組み立ててからってのは理屈に合ってるようで、実はそんな機械のプログラミング的な事を僕らはリアルタイムに出来ないと思う。感覚を開ければもっと簡単に自然に身体が動いてくれる。極端な言い方をすれば、ただ、聴こえるだけで良い。聴こえなければ全ては機能しない。アドバイスはそれを後押しする最低限の言葉が良い。
バラして考える事は身体や感覚の自然な動きを邪魔する。感覚や身体が自然に動く様な段取りを考えて実行するのは解るけど。

今日、レッスンと新しいマウスピースへ対応する自分の練習で改めて凄く感じた。


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