バロックコンサート | HARUのブログ

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ラッパの事、普段の事、色々。

先週のコンサート。

本当に色々な方のお世話になりました。
コンサートの運営をされて居る皆さん、連絡を下さったIさん、オルガンを貸してくださったKさん、共演の戸崎さん、に感謝伝えたいです。
そして、勿論、聴いて下さった皆さんにお礼を言いたいと思います。

今回上手く見せようとする自分が歳を重ねて消えて行くのを感じました。まだ、何処かに居るのですけどね。人間だですから(笑)
良いコンサートにしたければステージでは、ただ自然体になれば良い。日々の練習や準備の中で全ては終わってます。自然体でその場の空気、音をかんじられれば良い。

自分としては挑戦した事は合格点達したと思います。
しかし、それによりミスが増えて所謂何時もよりクオリティを落としてはしまいました。
なんでここでミスが出るか?本人にも意味不明の感触の所も何箇所か有りました。

状況も少しの特殊で袖と礼拝堂の気温差が半端で無くて… 袖は10℃以下。
会場は後半にかけてどんどん室温が上がり、ずっとオルガンに対してピッタリか低目っぽいチューニング。いつもと違うバランスの楽器となって居ました。
リードパイプをあまり入れるとピッチは到達してもバランスが無くなる。
結局、最後迄にオルガンは20セント位上がり、こちらは何時もより2~3センチリードパイプを入れたままでの演奏になりました。
また、自然減衰しない、音量のコントロールも効か無いオルガンとのアンサンブルの難しさも感じました。
今考えると少しスマートで無いステージの運びになりますが、ステージ上でもう少し音を出す事でかなり改善された事も有るかなと思う。
良い経験になりました。

しかし、会場にはそんな事は伝わって無くミスも殆どわから無いほど気にならなかった様子。
心地良い時間を過ごして下さった方が沢山。
ある方の「終わって欲しく無いコンサート」と云う感想が特に嬉しかった。
お客さんも近年は減って来て居て心配されて居ましたが、近年に無いほどの沢山の方に来て頂けて安心しました。
「お客さんの感想が良かったので、また、声をかけさせてもらって良いでしょうか?」と訊かれて、是非と返事をしました。

亀山さんには「何か道具が変わりましたか?凄く柔らかな響きだった。」と。

きっと、耳が変わった。
特に渡独での経験は自分の中を変えました。ゆっくりと外側に出て来るのでは無いかな?と考えています。

同業のT君に「凄く良かった」と云われた事も嬉しかった。仕事の旅帰りに浜松に寄ってコンサートに来てくれました。

まあ、本人としては録音を聴くと「あーーー 汗」って感じが拭え無いですが…(笑)

自らの感覚より聴き手の印象が良く、こんなに差があるのはいま迄の中では珍しいです。それも、自らが行きたい方向へ向かっていけて居る感想を貰うと道標になります。

通過点としてさらに歩んで行きたい。
そして、自分の創るコンサートに心地良い空気や時間を感じてもらえる事は本当に幸せな事で可能な限りそう云う人生を送り続けたいと思います。
曲が終わる度に見える楽しそうな笑顔がとても温かなコンサートでした。

戸崎さんの演奏、サポート、ソロ共に流石でした。ソロは本当に素敵だったし、沢山助けられました。

次はとりあえず急にスイス経由で話を頂いたモダンピッコロのブランデンブルグに照準を合わせます。

さらってる限りはバロックより安心感が有ります(笑)しかし、侮らずにステージで楽しめる様に後一ヶ月、コンディションを調整しながら、徹底的にさらい直します。

最高音のGが何故かAになりがち。下げて狙うとFに… もちろん、その場所に来る迄にコントロールがうまく行かずに失敗も有る。でも、Gのツボが狭い!