相続手続きをボチボチ始めています。
遺産がタップリ札束ある方は、司法書士に丸投げするのでしょうが、我が家はそこまではなく。

平成29年から始まった「法廷相続情報証明制度」のお陰で、沢山の謄本類の代わりとなる、「法定相続情報一覧図鉛筆」という物を何とか作成してしまえば、どうにかなりそう真顔…ということで、いま必要書類を集めている所です。

そんな先日、ババの通帳類をチェックしていると「繰越済み通帳」の束の中から、○○信用金庫のジジ名義の通帳がポロッと出てきたのです。
 



「でも万が一入っていたら、遺産分割協議書に加えないと真顔ウシシ
ということで、とりあえず信金に電話してみたのです。

結果やはり、殆どカラ。睡眠預金状態にあるとチーン(ちゃんとした額は残高証明書を取らないと、教えて貰えませんが)
ババもこちらに口座を持っていますが、引き出し済みで「残高ゼロ」と記帳されていたので、
「じゃ、○○信金は最後でいいな」
と思い、テキトーに話を纏め、電話を切りました。

すると10分もしない間に、信金から着信がスマホ音符




…と。探す事しばし。
確かに証書がみつかりました。3桁も入っていて。
取り敢えずは口座を凍結して貰い、姉には夜、連絡することにしました。

そして電話を切ったあと、数年前の、ある日の記憶が蘇ったのです。

イチョウ     イチョウ     イチョウ

ババがまだシルバーカーを使えば、短い距離を歩けた頃。
なんでも「オデ〜」で済ますようになるもっと前ですが、言葉は既に下手になっていて。
認知症のせいで、お金のケタが理解できず、年金の存在もコロッと忘れているので、毎日お金の心配ばかりをしていた時期がありました。




というような会話が繰り返され、私は心底ウンザリしていて。

ある日、○○信金の普通預金の通帳を持ってきて、確かまた、
「100万円おろして」
というような事を言ったんだったと思います。
しかし通帳の残高は0円だし、テキトーにかわすも、いつにも増してしつこく、諦めず…。

数日後、バイトから戻ると、玄関にシルバーカーが。そしてテーブルには、○○信金のティッシュやメモ帳が並んでいて。
私は物凄く驚いてポーン

…シルバーカーを使うといっても、カーブや段差を上手く操れないババ。
手を添える必要があったので、1人で出掛けるなんて事は、まず、考えられなかったのです。




しかし同時に
「よく、ケガ1つせず帰ってこれた」
と、そこだけは心底ホッとして、ババの頑張りを誉めてやりたいぐらいで…。
だから叱ったり、何か尋ねたりもしなかったんですよね、あの時。

そしてその後、ババは○○信金の事をピタリと言わなくなったので、
「よほど苦労し懲りたのか。それとも『行ってきた』という事が安心感として、ババの中に上書きされたのだろうか」
と思い、その話題には一切触れることはせず。触らぬ神に祟りなし真顔
そして日々の介護生活にかき消され、いつしかすっかり忘れていたのでした。

イチョウ     イチョウ     イチョウ

「ばあちゃん…あの時、この定期預金の事を気にしていたんだ…。本当にあったんだ、お金…」
と何とも申し訳ない気持ちになり。




信じてあげなくてゴメンよ悲しい

そしてジジ、残高が、ありそうでなさそうな通帳をチラつかせ、私が○○信金へ連絡スマホするキッカケを作ってくれてアリガトー。
あれが出てこなかったら、電話してなかったよ。

札束に釣られた娘を、あの世で仲良く笑ってやっておくれ笑い泣き

長文にお付き合いいただき、有り難うございましたお願い

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