先日ある作業中、隣では社員のB氏(40代半ば)が何度も鼻をすすっていた。
薬は飲まず、点鼻薬と目薬でしのいでいるという。
と無難な返しをした私。
するとしばしの沈黙のあと
そういえば花粉症の薬って、なぜか錠剤ばっかりかも…とか思っていると、B氏が
と…
「そんな大袈裟な」…と笑って返しそうになったけど、本人にとっては何か深刻なことなのかもしれないし…と思い直す。
彼は口数少ない不器用なタイプ。
人見知りも激しいし、人より少し繊細なのかなと。
彼を育てようとする専務に心を開いたのか
「昔この会社に入る前、引き篭もりだった」
と告白したという話を聞き、ああ…と色々と腑に落ちた。
それにしても…そんな彼の大事な告白を、やすやすと人に喋ってしまう、繊細さのカケラもない専務。
「この2人の対比がまた、なかなかオツだこと」
と密かに思ったりする私は一体何者なのか。
とB氏の顔が、心なしか明るくなったような。
そこで調子にノッてしまった私。
おののくB氏。
いくつかの質問のあと、
「俺からしたら…本当に羨ましいよ」
と言って笑った。
そのヒトコマを家に帰ってから思い出し
「もしやあれが『マウントをとる』という行為なのか?」
と思った。
私だって専務のこと言えないじゃんか。それにマウント取るなら、せめてもう少しマシな話で…。
何の得にもならない、変な自慢話するんじゃなかったわ。
余計な事は喋らず、今週も黙々と仕事に励むことにします
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