看取り期に入ったことで、直接面会できるようになったばあちゃん。
しかし3回目の面会までは、空振りという感じで
こうなると、娘だとわかっているのかどうかも。
少しだけ、気持ちがくじけそうになる。
しかしまだ、姉という期待の星がいる。姉が大好きなババ。きっと何かしらの反応があると思いたい。
数日後の暑い日の真っ昼間、期待の星は2時間掛けてやってきた。ノシノシ
それでもきっと、娘達が近くでワイワイやれば気配は感じるだろう。それでいい。
勝手に2人で話し掛けていた。
やっぱイマイチだな…と思ったとき、流れを変えたのは、面会の終わりを告げにきたケアマネだった。
リクライニングすれば、そのまま寝る姿勢が取れる、この便利で高そうな車椅子。
「これ、いいですねぇ~」
と私が何気なく言い。ケアマネが
「ええ?あっ、そうですかね。ホホホ…」
とか言い…。
「頭を後ろに付けた方が楽じゃないかと思うんですけどね、いつも浮かせているんですよねぇ~。今はね、マクラを入れてみてますけど…」
背中が曲がっているせいで、頭を付ける方がつらいのかもしれない。
家にいる頃も、マクラの位置が悪いとき、マジックショー的に浮いていた。
久々に見た、ババの泣いてるような笑い顔。
満足感が押し寄せる。
愛は地球を救う…というけれど、我が家を救うのは「笑い」かも。
…といってもババの笑いのツボが、イマイチわからないのだけどホッワ〜イ そこで?
ケアマネの提案を聞き、姉はこの日、小型のCDデッキと、大きく引き延ばした写真をフレームに入れ持って来てくれていた。
CDはババの好きな美空ひばりを。
写真は10年前、甥っ子が高校に入学する時ジジババと3人で撮り、ずっと部屋に飾っていたもの。
わかったと思う。
この日を境に、ババは「ん~」と反応してくれるようになったのでした
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