12月3日(火)
本日、認定調査がありました。
介護区分変更の申請を、お願いしていたからです。
2時から病室で調査という事になったので、昼でバイトは早退。
外に出て携帯を見ると、留守電が入っていたので確認。
「ピーッ…あの、Tです。もしもし?………ブチッ」
と女性の声。間違い電話だろうと思っていました。
いつもの病室に行くと、ばあちゃんがいません。
何度か顔を合わせた事がある看護師さんに聞くと、
「今日お部屋変わったんですよ」
と。
外の見える部屋の窓際に移動していました。
洗ってきた肌着などをしまっていると、見たことのない、若くて可愛い看護師さんが。
「お部屋変わりまして。昼過ぎに留守電を入れたんですが…」
と。なになに?あれ看護師さんだったの?と少し驚いた私。
病院名も看護師とも言わず、名字だけじゃわからないよ。
要件も入ってなかったし…。
「あ、間違い電話かと思ってました」
と言い、少し笑いました。
まぁ…いいか…って感じで。
そうこうしていると、真面目そうなオジサンがやって来て、認定調査が始まりました。
「しげ子さん、昭和何年生まれですか」
「ご…5年」(ブブー。正解は8年です)
「季節は今、春?夏?秋?冬?」
「あ…あき…」
「そう、何月かわかりますか」
「は…はち…8月」(ブブー)
順調に答えを間違えるばあちゃん。
いいぞ、とほくそ笑む私
何とか「要支援」から前々回の「要介護」に戻り、デイにでも行ってもらわないと。
私この先、安心して会社には行けないワケですからね。
「要支援2」とは思えないボケボケ解答の連発に、調査員が
「これは、ケガのあとからですかね…?」
と聞くので説明しました。
「いえ、ケガの前からです。『要介護1』から、前回『要支援2』となりまして。軽い結果が出たな、とは思っていたんですが、本人その頃デイサービスを嫌がっていましたし。どうせしばらくサービス利用しないのだから、そのままでいいやと」
そしてここ1年で足腰が弱り、元々の背中の曲がりも手伝って、転ぶ回数が増えたこと。お金のケタがもうわからないこと。トイレの失敗が増えたこと、などを話しました。
そして引き続き
「身体の動きなどの状態を、看護師さんから聞きますので」
…という事で、調査員が看護師さんを呼びました。
やってきたのは、例の留守電の若い看護師さんでした。
「1人でトイレに行けますか?」
「行けます。歩行器使用ですが」
「付き添いは?トイレを手伝ったりは?」
「付き添いは一応しますが、1人で用を足して、ひとりでズボンも上げられます」
「失敗とか失禁は」
「ないです」
まるでスタスタと歩いて、パッと用を足すかのような口振りで、キッパリと
「1人でベッドから起き上がったり、寝返りもできますか?」
「はい、できます。全部ご自分で、ちゃんとなさいます」
まるでホイッと起き上がり出来るかのような
椅子から立ち上がるのでさえも、結構時間が掛かるこの頃なのに。そして
「お風呂でも、ご自分で体を洗えます」
「歯磨きもキチンとできます」
と続ける。
思わず
「キレイに、とはいかないと思いますけどね~」
と口を挟んだ。
マズいではないか
「病院で受けた方が元気が出ないし介護度が上がりやすいから。私達も口添えするし」
と別の看護師さんに言われたから急いだというのに。
これじゃ入院中に認定調査をお願いした意味がないどころか、逆効果じゃん。
しかし慌てて否定するのも何なので、
「そっか~じゃ、病院では結構ばあちゃん頑張ってるんですね。家ではトイレの失敗も多いんですけどね。こちらに迷惑掛けてなくてよかったです」
と纏めました。
すると看護師さんは
「いえいえ、大丈夫ですよ。いつもニコニコしていて」
…と言った所で私は思った…ムムッ
この看護師…認定調査を受けている理由がピンと来ていないのでは…?
だから「良く言ってあげなくては」という、優しい気持ちで受け答えしていたのではないかと思うのです。
だってばあちゃんは、入院してから一瞬たりとも笑顔なんて見せた事ないのですから。
痛みと怪我をしたショック。初入院による戸惑い。
よその方にでさえ、愛想を使うような余裕が、まだ全く見られないのです。
調査員が帰ったあと、試しにヘルパー的なおばさんと共にトイレに付き添ってみました。
慣れない入院着に苦戦して、ズボンもろくに下げられないし、トイレットペーパーすら自分で上手に取れず。
リハパンの中のパットがグチャグチャのまま上げようとしていたので直しました。
なのに
「手を洗う~」
と、その意志だけは妙にシッカリしていて。
調査だった、という事はわかっていないけど、それでも何やらチクられた感があったのでしょうか。
ベッドに戻ってから機嫌が悪くなり、枕元に置いてあった、首用のモコモコを
「持ってって!ジャマだっ!」
と怒り出し、たまたまいた看護師さんになだめられていました。
調査結果、どうなるかしらね。
ま、要介護は絶対出るだろうから、よしとしますか。
そして病院から帰り、
「少しゆっくりしよう…」
とコーヒーを入れていると
我が家は近頃、健康運がないようです。
頑張ってくれ、じいちゃんも、ばあちゃんも。
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