味噌は日本の食文化に
欠かすことのできない調味料で
栄養豊富な大豆発酵食品。
長い間、日本人の健康の支えに…
そのルーツは
◆中国発祥説の醤(ひしお)
◆日本発祥説の塩漬け食品から発展
ともいわれ、はっきり解明はされていない。
<平安時代>
味噌は調味料としてではなく
食べ物につけたり、なめたり
おかずとして食べていた。
庶民の口には入らない贅沢品で
贈答品としても使われていた。
<鎌倉時代>
中国からやってきた僧の影響で
すり鉢が使われるようになり
粒味噌をつぶしたすり味噌が
作られるようになった。
すり味噌は水に溶けやすく
味噌汁として使われるように…
この味噌汁の登場により
鎌倉武士の食事の基本
「一汁一菜」
が確立されたといわれている。
ご飯、味噌汁、魚の干物、香の物
一汁一菜は
主食のご飯と香の物(漬物)
具沢山の味噌汁
干物などのおかずが基本。
玄米で糖質と食物繊維
干物からカルシウムとたんぱく質
残りの栄養は具沢山の味噌汁。
鎌倉幕府を確立した活力は
こうした食習慣から生まれた。
質素ながらも
現代ではバランスのよい食事として
推奨されている。