2月26日に北野天満宮の梅を見に行った日、すぐ近くの平野神社にも行きました。


北野天満宮の北門を出て、紙屋川(天神川)にかかる桜橋という名の橋を渡ってすぐに平野神社はあります。

《桜橋と名づけられたのは、京都でも指折りの桜の名所であるから。

3月中旬から5月上旬まで約1ヶ月半もの長い期間に、さまざまな種類の桜を愛でることができる。

10月頃から咲く「十月桜」も。》



先に書いたように北野天満宮の北門から行けばすぐなのに、一の鳥居の方から向かいました。


「花山天皇陵 参道」と書かれた石碑が立っています。


紙屋川(天神川)を渡ります。


「一條天皇陵参道」「二條天皇陵参道」の石碑もありました。


その先の平野通を北へ歩いていくと。


平野神社の鳥居です⛩️

《794年の平安遷都の際に遷座した、伊勢神宮、松尾大社などと並ぶ格式ある名社。

朝廷に崇敬され、源氏・平氏をはじめ庶民の氏神としても崇めらた。》


表参道を歩いていくと右手に稲荷社があります。

この辺りの桜もさぞかし素晴らしいのでしょうね。



左が稲荷社で右は猿田彦神社です。


神門手前の左手にあるのが魁(さきがけ)桜

平野神社発祥の桜で早咲きの品種であることから、この桜が咲き出すと都のお花見が始まると言われているそうです。


神門をくぐった左手にはご神木の大楠。


そのそばに日本最大級の餅鉄「すえひろがね」という石があります。

餅鉄(べいてつ、もちてつ)とは、河川に流されて摩耗し、円礫状になった磁鉄鉱(Fe304)のことだそうです。


《すえひろがり守


すえひろがり守りの中には磁石が入っていますので磁石がつく「すえひろがね」に引っ付けて霊石の力をお持ち帰りください》


と、書かれています。

授かる守だそうです。


(画像はお借りしました)



神木の楠に上がっていく階段があるなと思っていたのですが何の意味があるのかわかりませんでした。

どうやら、大楠に手を触れながら木の周りを一周し、その下にあるすえひろがねという霊石に触れると新しいエネルギーが体内に入ってくるというのだそうです。

その後でお守り袋に入っている磁石を霊石に引っ付けるのだそうです。

若い人たちのパワースポットとして人気があるそうですが、私も次行った時に授かろうかな。


「拝殿」

《慶安3年(1650年)に東福門院(後水尾天皇中宮)により建立。》


この日は雨が降ったり止んだりで、この時大雨が降ってきたので、拝殿の屋根の下でしばらく雨やどりをさせていただきました。

その間目の前の本殿を眺めていました。

参拝する人は少なく、雨の中で厳かな雰囲気も漂います。


「本殿」(重要文化財)

《現在の社殿は江戸時代初期、寛永年間(1624〜44)の建築で、比翼春日造(ひよくかすがづくり)、あるいは平野造とも呼ばれる。


春日造とは、奈良の春日大社に代表される形式。

切妻造、妻入りで、正面に向拝と呼ぶ庇部分を持つ構造を基本とする。

平野神社本殿は春日造を横に並べて相の間で連結した独特の建築様式。


本殿が2棟南北に立ち、北より御祭神四座の今木皇大神から順に祀られる。


御祭神。平野神社由緒から。

ご利益は、出世開運、安産祈願、病気平癒、厄除、交通安全。


平野神社の境内は広いです。

半分ぐらい桜で埋め尽くされてますよね。


でも、桜が咲かない普段はまわれるのはこの辺りだけです。


桜が花開くのを待っています。


境内には約60種、約400本の桜が植えられているのだとか。


花山天皇が平野神社の桜をお手植えした同じ4月10日に、毎年桜花祭が行われます。

寛和元年(985年)平野臨時祭としたのが始まりだそうです。

「光る君へ」紀行でも紹介されていました。

ドラマで描かれているように、花山天皇はかなりの女好きで奇行が目立ったそうなのですが、こうして民を喜ばせてくれることもされたのですね。


また、桜の時期にはライトアップされ、夜桜が楽しめます。


(画像はお借りしました)





雨が上がり、少し晴れ間も見えました。






2021年6月29日の平野神社です。

当時は平野紫耀くんやキンプリのファンの人たちが聖地として行くやろねーなんて言っていました。


この時も北野天満宮の一の鳥居の方から行ってました。


「南門」

緑が新鮮に見えますね。


鳥居まで続く参道。赤い灯籠が風情あります。


「六月祓 茅の輪」と書かれています。


扁額が今と違っています。

2023年9月21日。2018年の台風による損傷によって、修復ができなかった扁額が、この日新調され新たに掲げられたそうです。


魁の桜も緑が綺麗です。


神門 茅の輪くぐりです。



2018年9月4日、近畿地方に大きな被害をもたらした台風のため、平野神社は拝殿の倒壊、本殿の檜皮屋根の損傷、数十本の桜の倒木などの甚大な被害を受けました。


(画像はお借りしました)



その後募金などで復興支援を求め、2021年9月に拝殿は修復完了しました。

その3ヶ月前の私たちが見た拝殿です。

写真は倒壊する前です。


この時工事のため境内が狭く感じて、本殿の写真を撮っていませんでした。

本殿は2022年12月に修復完了しました。


いつか平野神社の桜を見に行きたいです。


読んでくださり、ありがとうございましたおねがい