東京3日目です。

1月16日火曜日。


食いしん坊の私とハルカは、お目当ての飲食の店は決めているのに、見物する所はあんまり考えてなくて。

前夜の椿屋珈琲で、レミが

「明日どこ行くん?」

と聞いてきて、

「上野。また公園でも行ってぶらぶらしよかな」

「上野のといえば博物館やろ」

と検索してくれました。

「科学博物館おもしろいで。前にAちゃんと言ったことあるけどいっぱい見るとこあってまわりきれへんかって、また行くねん」

特別展は「和食」ということで、俄然乗り気になりました。

それが正解でした。

風がキツくて寒さがこたえる日で、上野公園なんてぶらぶらしてるどころやありませんでした。

こんな日は室内に限ります。

レミが聞いてくれてよかった、よかった。

東京の博物館なんて初めてでワクワクしました照れ


9時過ぎにJR山手線で上野駅に着きました。


この辺りです。


国立西洋美術館はまだ開館しておらず、人気展なのかけっこうな行列ができていました。

国立科学博物館には西洋美術館の横手を歩いて行きます。


蒸気機関車D51形231号機が展示されている手前が、科学博物館特別展の入口になります。


科学博物館は再入場が可能ということだったので受付で聞くと、

「特別展は1度きりですが他の所はできます。出る時に係の者に言ってください」

とのことでした。


特別展に入館。

動画撮影は禁止ですが、それ以外は写真を撮ってもOKです。


(主に図録から参考にして書いてます。)

2013年に「和食・日本人の伝統的な食文化」がユネスコ無形文化遺産に登録され、日本人にとっては嬉しい和食は誇りですよね。

この特別展は本当なら東京オリンピック、パラリンピックを機に2020年3月に開催する予定でしたが、コロナ禍の影響で中止になり、ユネスコ無形文化遺産登録10周年の記念の年となる2023年10月に開催される運びになったそうです。(国立科学博物館は今年の2月25日まで)

この後各地に巡回されますが、京都文化博物館には2025年の4月から開催される予定です。


地形・地質と水との関係

キノコ、山菜、イネ、野菜

魚類、介類、海藻

醗酵、出汁


これらの食材について、自然史実物標本や模型、映像展示を活用して、科学的な切り口で紹介。


たくさん展示されていますが、少ししか写真は撮っていません。






次は和食の成り立ち。

時代別の食生活です。


○縄文時代


縄文人の地域に根づいた食生活、季節に寄り添う暮らし。

今日の和食に連なる食材の自然環境が整う。

初期農耕も行われ、漁業も盛ん。


○弥生、古墳時代


水田が増加し、米食に必要な土器も登場。

日本の食文化の基礎が整う。


卑弥呼の食卓😳



○奈良時代


食生活は米飯を中心に海産物、野菜、乳製品など。

和食の原型が作られた時代。


長屋王の食卓



神饌


庶民の食卓


○平安時代・鎌倉時代


自ら味付けする食事から料理自体が味付けされた食事に進化。

今の大河ドラマの時代ですね。

国家の上層部の儀式料理には中国からの影響もうかがえる。

藤原氏などの高級貴族が主催し、皇族から正客を招く大饗料理。


大臣の御膳



鎌倉時代に精進料理の発達


大徳寺開山忌本膳


○室町時代


貴族から武士の時代になり質素ながらも技術は発展。

武家によるお客をもてなす料理である本膳料理の登場で和食が完成する。

昆布、酒、酢などが発展。

庖丁流派が出現。


○戦国時代


織田信長が徳川家康をもてなした饗応膳のうち、最初に出した「十五日おちつき膳」の再現。

これって、この時に明智光秀が徳川家康に腐った鯛を出したとかで、光秀が織田信長にパワハラされてそれが本能寺の変に繋がったのではとされる膳ではなかったのかな?

天正10年5月15日から17日まで家康は安土城に訪れていて、ドラマでは1シーンしか描かれないのでどの日かわかりませんが。

凄く豪華ですよね。


茶の湯のもてなし精神から懐石料理が誕生。



戦国時代は世界史的には大航海時代。

日本にもヨーロッパの文物が入ってきた。

南蛮料理によって味が多彩に。


○江戸時代


和食文化の絶頂期。

市場経済システムが成立すると大消費地、江戸の町人たちは新たな食文化を生み出した。


「東都名所高輪廿六夜待遊興之図」

江戸の月見の名所高輪海岸に人々が集まり、たくさんの屋台が並んでいる様子が描かれている。


写真撮影スポットです。





料理書の出版が始まる。






「すし」の歴史もありました。


江戸の行楽と料理


豪華料理を野外で楽しみ、幕の内弁当も登場。


お菓子の歴史


「菓子見本帳」

レプリカもありましたが、なぜかこれだけ写真撮影は禁止でした。


「ペリー提督の饗応膳」





開国され、文明開化と西洋料理が流入されます。

日本の食材も多様。

料理人の工夫と知恵でモダンなスタイルに。



○明治・大正時代


1887年(明治20年)5月13日の「明治天皇の午餐会」の再現。




明治時代の西洋料理書


洋食が普及してきますね。





大正時代の中華料理





○戦後〜現代

マンガ「サザエさん」に見る昭和の食生活。

1番右は波平さんの夕食だそうです。
マンガ撮れてなくてすみません。




インスタント、レトルト食品も普及していきますね。

外食、惣菜、弁当の利用頻度についてもありました。


雑煮に見る和食の地域性


こんな展示も。


料理の説明


各県の人気の食べ物。近畿だけ撮りました。


郷土料理


見応えがありました。

和食という身近な大好きなものの展示会だったので、とても面白かったです。

音声ガイドのナビゲーターは白石麻衣さん。

聴きながらゆっくり回るのもいいですね。

時間があればおすすめします。



ちょうどお昼ご飯にいい時間になりました。

国立科学博物館の出口あたりの受付けで、再入場したいと言うと、2名とかメモ書きした紙をくれました。

再入場する時は係の人に見せると入らせてもらえます。


ハルカが上野駅に近い「そば処 つたや」さんをみつけてくれていたので向かいました。

和食展を見てたし、口はちょうどうどんや蕎麦がいい。


こじんまりとして、おかみさん?が優しそうです。

私は大好きなあんかけうどん、ハルカは玉子とじうどんにしました。

凄く寒かったので温かいうどんは癒されるでしょう。

口の中はうどんの出汁に。


「はい、あんかけです」

きた、きた🎵

テーブルにデンと置かれてハッとしました。

そやった、ここは東京やった!!😳

わ〜、色が濃い!めちゃ辛そう😅

実際食べてみたら、やはり想像以上に醤油辛い。

好き嫌いとか、美味しい不味いとかの問題ではなく、食文化の違いです。

私の心の声が店の人たちに聞こえたら、間違いなく関西人だってわかるでしょうね。

おつゆは飲めなかったけど、具がゴロゴロあって良心的やなと思いました。

関西のあんかけうどんは基本素うどんに近く、生姜を入れているのが多いのでは。


ハルカは玉子とじうどんを「美味しい」と言って食べていました。


地域による食文化の違い、和食展の後にはピッタリやないですか。

大阪に帰ってから、鰹だしの鍋やけいらんうどん作って食べましたわ😆


食べた後は再び国立科学博物館へ。

続きは次回に書きます。



和食展で買ったもの。


図録。

美味しそうな写真がいっぱい。

かわいいでしょう。


文房具が好きなのですが使うところがそうない。

でもつい買ってしまうノート。



たぬき煎餅


美味しかったです!

うどんのおつゆは辛いけど、東京の醤油煎餅はサイコーです😊✨



読んでくださり、ありがとうございましたおねがい