今回からは具体的な「学習計画」にも触れて行きます。
まず、実現したいターゲットの設定です。
今回は「TOEICスコア800点を超えること」とします。
次に「現在の自分の位置を確認」します。
一番手っ取り早い確認の方法は、最新の「TOEICスコア」という、「同じスケール」を使うことです。
もし、受験したことが無いのであれば、申込み可能な一番近い回に「すぐに申し込む」ことをお勧めします。
さて、申込み締切日から、スコアがわかるまでに3ヶ月以上かかりますので、その間はひとまず「仮の基準値」を使って自分の「現在地」を確認しましょう。
必要な道具は、
⚪ ストップウォッチ(または、キッチンタイマー、ストップウォッチ機能がついた時計でもOK)、
⚪ TOEIC新公式問題集(最新のモノでなくても良いですが、新たに購入するなら、最新版をお勧めします)
⚪ 筆記用具(鉛筆またはB以上のシャープペンシル、消しゴム)
⚪ CDプレイヤー
⚪ 用意ができたら、TOEIC新公式問題集(以下、「公式」)巻末の回答用紙を切り取って10枚ほどコピーします。
ハイ。つまり、セルフ模試受験です。
できるだけリアルな結果を得たいので、きちんと時間を計って本番に近い形で受験してみてください。
必ず「公式」を使ってください。
万一、通しで「受験」する時間がどうしても取れないときは、止むを得ない方法ですが、「L」と「R」のパートごとに「実施」する方法もあります。
スコアには、「疲労による集中力の低下」という要因もあるので、「現在地を測るための受験」には、分けて回答する方法はあまりお勧めしません。
また、回答は巻末の回答用紙(のコピー)を使用しましょう。
今後も「公式」を使って対策していきますが、メモ用紙やノートでなく、回答用紙(のコピー)に回答していくことをお勧めします。
これは、「マークシートを塗る」という作業に慣れるためです。
マークシートを塗る作業に不慣れだと、回答時間をロスする可能性が高いからです。
回答が終わったら答え合わせをします。
採点結果によって、スコアのレンジがでますから、それによってある程度の自分の位置が確認できます。
回答が終わったら、PART1からPART7までの、パート毎に正答率を出します。
800点を確実に狙うなら、各パートで75%~80%の正答率は確保したいものです。自分の得意なパート、不得意なパートはどこか、を確認します。
次に、リスニングパート(以下「L」)とリーディングパート(以下「R」)のバランスを見ます。
できれば、LもRもバランス良く400点を取れることが理想です。
理想ですが、どちらか得意なパートで点数を稼ぐ、というチカラワザもアリです。
リスニングパートがすごく好きでそればっかりやってる…としても、「英語は英語」なので、リーディングパートに全く役に立たないということは無いです。
また、楽しい方をやることによって、「勉強」が苦痛で無くなるのであれば、むしろそれをお勧めします。
自分にある程度の自信がついてきたら、「不得意克服」に自然と目が向いて行きます。
これが「ワクワクする法を選択すると、オートマティックに目標が達成できる」理由です。
さて、どうでしたか?
800点までの距離が測れましたか?
前回の記事で触れた「自分の存在に関するブロック」がかかってる人は、この「現在地を知る」ことや、「目標までの距離を正確に把握すること」をとても、とても怖れる傾向が強いです。
目標を800点と決めているので、「800点を取れてる自分」にしか目を向けたく無いのです。
一見、セルフイメージが高いようにも見えますが、「現在地を知りたくない」ということは、「今の自分を否定している(=セルフイメージが低い)」のです。
(まだ実現していない)将来に生きているので、「今を生きていない」ということになります。
カーナビでも、行きたい場所を設定するためには、現在地の把握(設定)が不可欠です。そして、行きたい場所を設定して、初めてそこにたどり着くための方法(=道順)と、所要時間の目安を案内してくれるのです。
TOEICのスコア自体は、ただのスコアです。
それ以上でも、それ以下でもありません。
スコアの高い低いで、その人の価値が決まるワケではありません。
インプットしてアウトプットしたことの結果であり、それ以上の価値もそれ以下の価値もありません。
ただし、スコアをあげると、日常の生活の中で楽しいことが増えます。
800点位取れれば、ライトノベルくらいはペーパーバックで読めるようになります。
簡単な英語(例えば、空港や公共施設のアナウンス)は聞き取れるようになりますし、来日アーティストでも、くせの少ない英語を話す人ならインタビューが聞き取れたりするので、楽しいです。
英語で交流したい、という希望があるのなら、Twitterに英語でつぶやいたりしても良いでしょう。
ネイティブの方がフォローしてくれたり、同じように英語を勉強している人と知り合ったりして、交流ができるかもしれません。
行動すれば、自動的に目標が達成できる方向に動いて行くのです。
「英語が話せる」ということ自体は、自分が楽しかったり、嬉しかったり、ワクワクしたりすることけれど、「人間としての価値」が上がったり下がったりするワケではないでしょう?
つまり、「今は英語が得意でない」としても、「英語がすごく得意になった自分」と同じように「素晴らしい存在」なのです。
「今」の自分、「まだそうなってない」自分をしっかりと見つめ、そして、自分で自分の素晴らしさを認めてあげることが大切なのです^^