生きながらに死臭ひきずる。 | 春田蘭丸のブログ

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願わくは角のとれた石として億万年を過ごしたい。

 がんじがらめ不自由な日々に
 手入れをする余裕もなく、
 浅ましく恥ずかしく、
 いつしか魂は汚れてしまった。

 抱え込んだ怠惰な絶望に
 苦し紛れの言い訳を繰り返して、
 屈辱の傷ぐち舐めながら、
 やがて君の面影も汚してしまった。

 これ以上もう汚れようもない、
 途方に暮れて仰ぐ空に差す光はなかった。
 容赦なく内側から腐り果ててゆく。
 
 泣き出す一歩手前の心重たく、
 死ぬまで生きるのが卑屈な僕の罰なのだろう。
 生きながらに放つ死臭ひきずる。