この醜悪の世界で。 自己嫌悪に苛まれて 寧ろ周囲が醜く見えた。 切れ長の君の眼差しが 底意地の悪い狐目に見えた。 鏡に映す自分の顔が 本当は誰よりも醜かった。 自覚していた目の暗さが 夜の鏡なおさら沼と澱んだ。 自分を愛せなければ 誰ひとり愛せないように、 己の醜さを克服できなければ 臭気を纏って他者は皆モンスターさ。 明るい視点で物事が見えなければ 世界は当然くすぶって汚らしい。 どこにも行けない灰色の袋小路で 夢想は復讐となり君を汚物に堕とすだろう。