どれだけ強がれど
お前の高が知れた器など既に知れている。
惨めな本性が街角のミラーに映し出されて
去勢を張るほどなおさら無様だ。
輝いていた明日は
お前は無能と冷たい風が容赦なく掻き消して、
衰えた身も侘しく師走の街路に震えるばかり。
強がる意気地もなくひたすら無才だ。
あれから何年が過ぎたのだろう。
希望に頬を染めた屈託ない恋人が存在した
幸福な聖夜が確かに僕の過去にもあったのに。
今は既に振り返る道程も凍てついた荒野。
恋人の面影は魔と化して夢は呪いと堕しても、
かそけき灯それでも縋り今を生きのばすのか。